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ニラの鮮度をアップして洗う方法
ニラを料理に使うときに洗うという人と洗わないという人がいますが、ニラは地面から近い場所で育つ野菜ですので土やほこりの汚れがついています。それを考えるとニラは洗うことをおすすめします。
ニラは野菜の中でも臭いがきつい部類ということもあり、病気や害虫に対して強く、残留農薬が少ない野菜なのですが、ニラは傷みやすい野菜なので新鮮なうちに全部洗うようにしましょう。
基本的なニラの洗い方
- ニラ全体をしっかり洗うためにボウルを用意します。
- 袋から取り出しニラをまとめているテープやゴムを外します。
- ボウルに水を流しながらその中でニラを軽くこすって汚れを落とします。
- 洗い終えたらキッチンペーパーを使って水分を拭き取ります。
ニラを50度で洗うと鮮度がアップする!
ニラを50度のお湯で洗うと鮮度がアップし、みずみずしさが復活します。また、ニラの苦味や渋みがお湯で流れ、旨みや香りが引き立ちます。
ニラを50度で洗う方法
- ボウルにだいたい50度のお湯を入れます。温度計が無い場合は、お湯を沸騰させ、沸かしたお湯と同じ量の水を入れましょう。(例:1リットルの沸騰したお湯の中に、1リットルの水を入れる)
- ボウルのお湯の中にニラを入れ、15秒~20秒お湯の中で洗います。
- ボウルから出してしっかり水を切り、残った水分はキッチンペーパーで優しく拭き取りましょう。
50度洗いで注意すること
- 60度を超えると煮えてしまいます。43度以下になると雑菌が繁殖しますので、温度は50度になるよう注意しましょう。
- ニラの場合、お湯の中で洗う時間は15秒~20秒ですが、食材ごとにお湯で洗う時間は異なります。
- ニラの茎の葉が重なっている部分には土やほこりの汚れが落ちずに残ってしまいやすいので、確認しながらしっかり洗いましょう。
ニラを長持ちさせる保存の方法
ニラは年間を通して比較的簡単に手に入れることができる便利な野菜で、いろいろな料理で使うことができますので洗うことも多いと思います。しかしニラは乾燥や水気に弱く葉先から傷みやすいので、購入後はできるだけ早めに洗うようにしましょう。
購入してきたニラを一度の調理で使い切れない場合は、ニラを洗うことで土やほこりの汚れを取り除き、ニラに残った水気を拭き取って茎や葉が折れないように注意しながらキッチンペーパーや新聞紙に包んだ後、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保管するのが正しい保存方法です。
葉や茎が折れてしまったり、きつく包んでしまうと傷んでしまい、ニラの臭いのアリシンが発生してしまうので、ニラ特有の香りが気になってしまう方は注意しましょう。
ニラをカットしてから保存する場合には、ジッパー付きのビニール袋などの保存容器に入れてから冷凍保存をするのがおすすめです。ニラを調理に使いやすい長さにあらかじめ切ってから保存しておくと、次回調理をするときにすぐ料理に使うことができますし、家事の時短にもつながります。
ニラは冷蔵保存することで約10日間もちますが、購入したままの状態のニラは葉先から徐々にしなびてしまいます。
ニラを冷蔵保存するときのコツ
- ニラを3~4cmの使いやすい長さに切り、ジッパー付きのビニール袋などの保存容器に入れます。
- ニラを入れた保存容器に水を注ぎ、ふたをして冷蔵庫の野菜室に保存します。
- 水は3日おきに取り替えましょう。
新鮮なニラが多く手に入った場合は冷凍保存がおすすめです。
冷蔵保存の時と同じように使いやすいサイズにカットしてから冷凍用の保存袋に入れて冷凍すれば、そのまま取り出して調理することができ、家事の時短が可能です。
冷凍保存をした場合は消費期限の目安は約1ヶ月に伸びるので、新鮮なニラが多く手に入った場合にはおすすめの保存の方法になります。
ニラを冷凍保存するときのコツ
- ニラを料理で使いやすい長さに切ります。切り方はお好みの方法でかまいません。
- 冷凍用保存袋にニラを入れて全体を均一にならしてから冷凍庫に袋を寝かせた状態で入れます。
- ニラが凍ったら寝かせていた袋を立てて冷凍庫で保存すると保管スペースにも余裕ができます。
新鮮なニラの選び方
新鮮なニラの選び方は手で束になっているニラの根元を持ったときに、葉先まで大きく曲がらずにハリのあるもので、葉が発色の良い濃い緑色で艶があり、葉の幅が広くて厚みがあるものが新鮮です。葉が黄色く変色しはじめているものやしなびているもの、艶がなく乾燥しているものは避けましょう。
根元の切り口も確認できるとなお良いです。切り口を見てみずみずしさが残っていたり、切り口がしおれていない新しい物を選びましょう。葉が折れているニラはその部分から痛み始めてしまうので、折れている葉がないニラを選びましょう。
ニラを調理するときのコツ
炒め物などで調理をする場合ニラは火が通りやすいので、生のまま投入して手早く仕上げる事が調理のコツになります。
茹でて調理をする場合は長時間茹でてしまうとくたっとした食感になってしまうので、歯触りの良い弾力感を残すために、沸騰させたお湯の中で1~2分程度茹でましょう。茹ですぎないことが美味しく食べる調理のコツになります。
ニラは独特の臭いがしますが、この臭いが苦手だという方もいると思います。ニラの臭いは根元に近い部分ほど強くなり、ニラの根元の白い部分には臭いの原因となる成分のアリシンが葉先の4倍も含まれています。
アリシンの臭いを軽減させるために50度のお湯で洗うことをおすすめします。ニラは切ってから時間の経過とともに臭いが強くなりますが、調理の直前に切ることでニラ独特の臭いを軽減させることができます。
さらに臭いを抑えたい場合はニラの葉先の部分を使って臭いを抑えましょう。また、ニラの臭い成分のアリシンは火を通したり肉や魚のたんぱく質のものと一緒に調理することで臭いを軽減させることができます。
ニラを食べたときの臭いの消す方法
ニラの臭いの成分は、時間の経過とともに身体の新陳代謝で消えるのですが、より早く臭いを消したい場合は、カラダの代謝を促すようにすると効果的です。
ぬるめのお湯に長めに浸かって代謝を上げたり、かるく汗をかける運動をしてみたり、サウナに入って汗をかくことで血液の循環が良くなって代謝アップをする事で臭いを消すことができます。
ニラを食べた翌日に仕事で客先に出向かなければならないときなどは実践してみることをおすすめします。
ニラの栄養と効果
ニラは独特な臭いから好き嫌いが分かれてしまう野菜なのですが、ニラの持つ栄養素は豊富で疲労回復に役立つとされています。
ビタミンCやビタミンEなどの様々なビタミン類やカリウム、カルシウム、鉄分やマグネシウムなどのミネラル分も豊富とされています。他にもβ-カロテンによる抗酸化作用や粘膜の保護の効果や、臭い成分のアリシンには殺菌作用や代謝を良くする作用があるとされています。
まとめ
今回はニラを洗う方法として、50度で洗う方法もご紹介いたしましたが、本当に新鮮さがアップしますのでやってみてください。また苦味や渋みが洗い流され、甘みが増しますのでお子様も食べやすくなると思います。
ニラだけでなく他の野菜も50度で洗うことで新鮮さを取り戻すことができますが、食材によって洗う時間が異なります。たとえば、ほうれん草や小松菜などの葉野菜の洗う時間はニラと同じ15秒~20秒ですが、アスパラガスやブロッコリーなどの茎野菜の洗う時間は2分~3分です。
ニラはカラダにとって良い栄養素も豊富なので調理のコツを抑えて美味しく食べましょう。