エアコンの除湿(ドライ)、1日中つけたら電気代はどれくらいになる?節約するコツとは?

少しずつ暑さが増していく時期になると、エアコンを使い始めるご家庭も多いでしょう。そんな時、『冷房』と『除湿』のどちらを使うべきか迷うことはありませんか。この記事では、基本的な除湿機能の解説と電気代の比較を見ていきます。これからの時期の参考にしてくださいね!

梅雨時期に活躍するエアコンの『除湿(ドライ)』機能

エアコンには、さまざまな機能が搭載されています。少しずつ気温が高くなってくる5月下旬〜6月頃になると、梅雨の時期も重なるので『除湿』機能を使うご家庭も多いでしょう。

エアコンの除湿機能とは、水分を多く含みジメジメとした室内の空気をエアコン(室外機)に取り込み、熱によって水分を取り除かれた空気を再び室内へと戻す機能です。

したがって、雨の日が続き湿度が高くなりがちな梅雨の時期は、除湿機能を使って空気を乾燥させることで、室温を過剰に下げることなく快適に過ごしやすくなります。

ご家庭で使っているエアコンのメーカーによっても、多少機能に違いが見られるので、これからエアコンの購入を検討している方は、各メーカーの除湿機能の詳細もチェックしてみましょう。

エアコンの『除湿』の電気代はどのくらい?

エアコンの除湿機能が梅雨の時期や湿度の高い時期に適していることがわかったところで、気になるのが電気代です。エアコンの除湿機能は、どのくらい電気代がかかるのでしょうか。また、冷房との比較も確認していきます。

『除湿』には2種類の機能がある

まずは基礎知識として、エアコンの『除湿(ドライ)』には2種類があることを知っておきましょう。

  • 弱冷房除湿
  • 再熱除湿

基本的に多くのエアコンの除湿機能は、以上の2種類に切り替えることが可能です。

『弱冷房除湿』は標準的な除湿機能です。室内の空気を取り込むところは同じですが、その後、温度を下げた状態で水分を取り除いて乾燥させた空気を室内に戻します。そのため、少々ひんやりとした空気が室内に流れ込むのが特徴です。

『再熱除湿』とは、取り込んだ空気から水分を取り除いた後、室温を下げないように乾燥させた空気を再び温め直してから室内へと戻します。まだひんやりと肌寒い時期には、体が冷えにくい再熱除湿がおすすめです。

電気代は?1日中つけっぱなしにした場合も紹介

では、除湿機能の電気代はどのくらいなのでしょうか。『弱冷房除湿』と『再熱除湿』で電気代は異なります。

1時間あたりにかかる電気代は、使っている機種や対応する部屋の広さなどによって大きく異なります。その点を踏まえて、まずは弱冷房除湿の場合を見ていきましょう。

弱冷房除湿は、平均して1時間あたり4円の電気代がかかると言われています。そのため、1日に8時間使用した場合は32円、1ヶ月にかかる電気代は約960円です。もしも24時間つけっぱなしにした場合は、1ヶ月で約3000円の電気代がかかります。

再熱除湿の場合は、平均して1時間あたり15円の電気代がかかります。この時点で弱冷房除湿よりも電気代が高いことがわかるでしょう。これを踏まえて計算すると、1日中つけっぱなしにした場合、1日にかかる電気代は360円、1ヶ月で約11,000円となります。

もちろん、お使いの機種や設定温度、さらに部屋の湿度によって消費電力量が異なるため、ご家庭や時期によって変動はあることをご了承ください。

『冷房』と比較!どちらの電気代が高いの?

一般的に、エアコンの『弱冷房除湿』『再熱除湿』『冷房』の3つの機能の中で、最も電気代が安いのは消費電力のかからない『弱冷房除湿』です。

そして、次に電気代が安いのが、なんと『冷房』機能だと言われています。この事実には驚いた方も多いでしょう。

先ほど除湿機能の電気代を計算しましたが、冷房機能の1時間あたりの電気代は、平均して11円です。そのため、1時間あたり15円かかる再熱除湿よりも安いと言われています。

結論を見ると、電気代は「再熱除湿>冷房>弱冷房除湿』の順で高いことがわかりました。ただし、冷房の場合は外気温が高くなればなるほど電気代が上がるため、時期によっては冷房の電気代の方が高くなることもあります。

『除湿』機能を上手に活用!節約するコツを紹介

除湿機能は、エアコンに搭載されている機能の中でも比較的電気代がかかりにくい機能です。しかし、少しでも節約したいと考えているならば、ぜひ以下のポイントを押さえて使いましょう。

  • 「弱冷房除湿」を選択
  • 湿度を上げる習慣をなるべく控える(洗濯物の部屋干しなど)
  • フィルターは定期的に掃除する
  • 室外機のお手入れを月1程度を目安に行う

エアコンの効率を上げることが除湿機能の節約につながります。フィルターのお手入れは、2週間〜1ヶ月に1回を目安に行い、室外機も1ヶ月に1回を目安に汚れたり不調をきたしていないか確認してください。

湿度の高い時期は『除湿』機能を使って節電しながら快適に

いかがでしたか。湿度が高くジメジメとした不快感を覚えつつも、気温はさほど高くない時期は、冷房ではなく『除湿』機能がおすすめです。弱冷房除湿であれば、電気代も上がりにくいので、ぜひ上手に活用してくださいね!

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る