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寝汗を防ぐための対策7選!
汗の量が多い場合は、しっかりと対策しないと毎日の睡眠が不快なものになってしまいます。睡眠上手になるために、寝汗を対策する方法を紹介しましょう。
①寝室の環境を整える
汗をかく原因は気温だけでなく、湿度の高さも影響しています。気温が低くても汗をかいてしまう場合、湿度を下げて寝室の環境を整えましょう。室内の減湿には除湿機を使うと効果的です。
また、寝汗をかく原因は、寝室の温湿度だけでなく、布団の中の温湿度も大きな要因です。寝室の環境を整えた状態で、通気性や吸放湿性の高い寝具を使うと寝汗はかきにくくなります。
②吸水性の良いパジャマを着る
寝汗が気になる人は、吸水性の高いパジャマを着てから寝るようにしましょう。汗がしっかり吸収されないと、汗がベタベタして気持ち悪くなり、夜中に目を覚ます回数が多くなります。吸水性が高いのは、天然素材でできたパジャマです。シルクや綿、麻などが吸水性に優れています。
③速乾性のシーツを使う
睡眠中は、パジャマだけでなくシーツも肌に触れる回数が多いです。そのため、シーツもしっかり寝汗対策をしたものに変えることが大切です。吸水性や、速乾性の高いシーツを使いましょう。
もちろん、寝汗で汚れやすいので、洗いやすい素材のものを選ぶということが大切です。汗消臭機能がついたシーツならば、汗をかきやすい夏の季節でも爽やかに使うことができます。
④水枕などで一時的に体温を下げる
人間は体温を調節するために汗をかくので、寝具などで体温を下げるのを補助してあげれば、寝汗の量を軽減することができるでしょう。
冷感敷きパッドや水枕を使うことで、汗のかく量をコントロールすることができます。また、リンパ節を冷やすことで体温の上昇を防ぐことができるので、首の後ろや、太ももの付け根、ひざ裏、脇の下などをタオルで冷やすのも効果があります。
⑤寝る前にコップ1杯の水を飲む
汗をかかないようにして寝る前の水分を控えると、ベタベタした汗をかくことがあります。ベトベトした寝汗は蒸発しにくいため、肌にまとわりつき気持ちが悪くなります。そうすると常に汗が気になって睡眠の妨げになるでしょう。
寝る前に水を飲めば、サラサラの汗をかき、蒸発しやすいので汗が気にならなくなることがあります。基本的に寝る前と起床直後は一杯の水を飲むことがすすめられているので、健康のために寝る前や起床後はコップ1杯の水を飲むようにしましょう。
⑥ストレスを溜めないようにする
精神的なストレスも汗の原因になります。ストレスや緊張、不安を感じると交感神経が有利になり、汗腺の働きが活発になり汗をかきやすくなってしまいます。
寝る前にストレスを軽減するためには、入浴がおススメです。ぬるめのお湯にはいることで、副交感神経が優位になり、心身がリラックスして質の良い睡眠にも繋がるでしょう。
⑦生活のリズムを整える
生活リズムを整えるということは、自律神経の安定にも繋がっていきます。寝る時間が不規則だったり、食事をする時間がバラバラだったりすると、自律神経は乱れがちになってしまうでしょう。
暑くもないのに汗を大量にかいてしまうのは、自律神経の乱れが原因かもしれません。体内時計を正確にし、健康的な生活を送ることで寝汗もかきにくくなります。
寝汗をかく原因
普通の人よりも寝汗をかきすぎる場合は、そこに何か原因となるものがあるかもしれません。寝汗かく原因を紹介します。
自然な生理現象
汗は体温を調節するためにかくものです。睡眠中に汗をかくのは自然な生理現象であり、睡眠時に汗をかき、体温を下げることで良質な睡眠をとることができます。
ストレス
汗をかく原因は、暑い時だけとは限りません。精神性発汗といい、ストレスがたまったり、恐怖や緊張を感じたりしたときに汗をかくこともあります。
精神的刺激を受けると、自律神経の交感神経が優位になり、発汗しやすくなります。疲れやすい、イライラしやすい人は、精神的な理由で寝汗が酷くなってしまっていることも考えられるでしょう。
アルコールの飲み過ぎ
アルコールを飲むと交感神経が優位になるので、ストレスの時と同じように発汗が促進されます。さらに、アルコールが分解されると体内に「アセトアルデヒド」という物質が発生します。
この物質は有害なため、一部が汗となって排出されるのです。そのため、寝る前にアルコールを飲みすぎると大量の寝汗をかく原因になります。
ホルモンバランスの乱れによる更年期障害
更年期により女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経乱れ、発汗の原因になります。
また、エストロゲンという女性ホルモンが少なくなると、ホットフラッシュという症状が起きやすくなります。ホットフラッシュとは更年期の女性に突然おこる一時的な火照りの症状で、大量に汗をかいたり、鼓動が早くなったりすることがあるのです。
月経前症候群による生理前
月経前症候群による生理前には、女性の体内でプロゲステロンが優位になります。プロゲステロンの分泌が増加すると体温が0.3~0.5度上昇する状態が続きます。基礎体温が高くなるため、体が火照る、汗をかきやすくなるなどの症状を引き起こし、寝汗が通常よりも多くなりがちです。
病気のサインの可能性
大量の寝汗をかく場合は、病気が原因になっている可能性もあります。自律神経失調症は、寝汗や体のほてりを引き起こすことがあるのです。また、微熱を伴う肺結核やリンパ腺が腫れる悪性リンパ腫などが寝汗の原因になっていることもあります。寝汗の原因がどうしても分からない時は病院で診てもらうことも大切です。
寝汗が引き起こすデメリット
暑くもないのに寝汗がすごいと、どこか悪いのかなと心配になりますよね。寝汗がすごいとどんなデメリットがあるのでしょうか。
睡眠の質の低下
寝汗がすごいと、体中がベタベタして気持ち悪くなり、それが原因で目が覚めることも多くなります。ストレスなどで心身に疲れがたまっていると脳が興奮した状態になり、汗を大量にかいて睡眠の質が低下してしまうでしょう。
長期にわたる睡眠不足は健康に重大な影響を及ぼすだけでなく、十分なパフォーマンスができないので仕事の成果も下がりがちになります。
体臭が気になる
汗は体臭の原因になるので、シャワーを浴びる習慣がない人は汗臭い状態で一日をスタートさせることになります。また、寝汗が多いと枕やシーツなどには大量の汗が染みこみやすくなります。
そのままにしておくと雑菌がたまり、さらなる悪臭を引き起こしたり、不衛生でお肌に影響を与えたりすることもあるでしょう。衛生に保つためには、汗をかきすぎない、頻繁に寝具の手入れをするということが大切です。
汗腺を鍛える入浴方法
汗腺を鍛えれば、サラサラで臭わない「良い汗」をかけるようになります。寝る前にできる汗腺を鍛える方法は、「高温の手足浴」です。
まず、43~44℃の熱いお湯を湯船の3分の1から半分くらいためます。両手は肘から手先まで、両足は膝から下まで10~15分ほどつけ、手足浴を行いましょう。
湯船に椅子を入れ手足を伸ばし、座りながらやるとやりやすいです。手足浴が終わったら、ぬるま湯を足し、今度は普通に10~15分ほど湯船につかります。
入浴後は、水で薄めたお酢をコップ一杯飲むのがおススメです。お酢に含まれるクエン酸は、代謝を良くしたり、汗腺機能の回復を促したりする作用があります。
寝る前に入浴すると、体温が上がった状態なので寝汗をかきやすいです。汗腺を鍛える入浴は、寝る一時間前に済ませましょう。
まとめ
健康的な生活を続けていくためには、良質な睡眠をとることが重要です。毎日仕事で忙しいのに、寝汗が原因で睡眠不足が続くと、美容と健康に悪影響を及ぼします。
寝汗をかくのは普通のことですが、あまりにも量が多い場合は、寝室の環境を整えたり、生活のリズムを整えたり、汗腺を鍛えたりしてみましょう。そうすることで、スッキリとした朝を迎えることができます。