目次
冷蔵庫は大型家電の代表格!正しい使い方を熟知して
冷蔵庫はご家庭にある大型家電の中でも代表的存在です。ファミリー世帯はもちろん、1人暮らしの家でも必ずと言っても過言ではないほど、冷蔵庫は全ての世帯が設置しているでしょう。
私たちが毎日使っている冷蔵庫は、使い慣れているために説明書の細部まで詳しく読んでいない人も多いと思います。当たり前のように使っている冷蔵庫ですが、もしかすると間違った使い方をしているかもしれません。
間違った使い方を続けていると、せっかく性能の良い冷蔵庫でもその機能を十分に発揮することができず、食品を傷めたり、冷蔵庫の性能を下げてしまったり、最悪の場合、冷蔵庫の寿命が縮み故障の原因となることもあります。
やってない?冷蔵庫の『間違った使い方』5選
普段、当たり前のように使っている冷蔵庫ですが、慣れ親しんだ使い方が間違っている可能性は十分にあります。ここでは、よくありがちな冷蔵庫の間違った使い方を5つ紹介するので、当てはまっていないかチェックしてください。
1.ドアポケットに牛乳を入れる
ドアの内側には、ペットボトルやパック飲料などを収納するのに適したドアポケットが備え付けられています。そのため、ご家庭でも重宝される牛乳をドアポケットに収納している人は多いでしょう。
しかし、ドアポケットに未開封の牛乳を入れることは避けてください。なぜならば、ドアは頻繁に開け閉めされるため、ドアポケットは最も衝撃を受けやすい場所です。牛乳を入れていると、何度も揺すられて刺激が加わり、早々に傷んでしまいます。
未開封の牛乳はドアポケットに収納せず、冷蔵室の中段に収納しましょう。開封後は、2〜3日のうちに飲み切るように推奨されているので、ドアポケットに収納しても問題ありません。
2.ドア内側の卵ポケットに卵を収納する
多くの冷蔵庫は、ドアポケットの上部に卵ポケットなる卵収納ボックスが設置されています。そのため、多くの人がその場所に卵を収納しがちです。
しかし、ドアは開閉回数が多く、衝撃を受けやすい場所です。ドアポケットに卵を収納していると、卵に衝撃が走り、傷みやすくなったり割れてしまう恐れがあります。
卵ポケットは基本的に取り外しができるようになっているので、ドアポケットから取り外し、冷蔵室の中段〜上段に収納することをおすすめします。
3.冷蔵室を埋め尽くすほど大量の食品を保存する
冷蔵庫の中に食品を入る分だけ詰め込んでいませんか。基本的に冷蔵室は約7割を目安に収納することが推奨されています。これは、冷蔵室の性能を落とさないためです。
食品を詰め過ぎてしまうと、その分、冷蔵庫が電力を多く使用して冷気を送り込まなければなりません。電気代がかかる上、本来の性能を発揮することができず、食品を十分に冷やせない事態に陥りがちです。
また、冷気は下から上へと流れていきます。食品を大量に詰め込んでいると、うまく冷気が循環できません。すると、上段の食品が冷えずに傷んでしまうリスクが高まります。
ちなみに、冷凍庫の場合は、なるべく多くの食品を詰め込むようにしてください。食品自体が保冷剤の役割を果たしてくれるので、より冷凍性能が上がります。
4.缶食品を冷凍庫で保存する
缶の食品を冷凍庫で保管したり、缶飲料を凍らせるために缶のまま冷凍庫に保管したりしていませんか。
缶に注意事項として記載されていることが多いですが、缶類は冷凍してはいけません。なぜならば、凍ることによって缶が割れたり破裂する恐れがあるからです。
5.温かい食品を冷やすために冷蔵庫を使用
一度温めた食品や加熱し過ぎた食品を少しだけ冷やそうと冷蔵庫に入れてしまうと、冷蔵庫内に温かい空気が流れ込んでしまいます。
すると、冷蔵庫で保存している他の食品に熱が加わってしまい、賞味期限や消費期限を縮めてしまう恐れがあるので注意が必要です。物によっては、熱が少し加わるだけで傷んでしまう食品もあります。
温かい食品は冷蔵庫の中に入れず、常温で冷ましてから冷蔵庫内に保存するようにしましょう。
冷蔵室は場所によって温度が違う!上手く活用して
皆さんは冷蔵庫の間違った使い方に当てはまっていませんでしたか。意外と「やってしまっていた」という人も多いでしょう。
そして、冷蔵庫について知っておきたいポイントがもう1つあります。それは冷蔵室内の温度です。冷蔵庫の冷蔵室は、庫内でも場所によって温度が違います。詳しくは以下を参照してください。
- 冷蔵室上段:約5℃
- 冷蔵室中段:約4℃
- 冷蔵室下段:約3℃
- チルドルーム:0℃〜1℃
- ドアポケット:6℃〜7℃
このように、冷蔵室の中だけでも温度が違います。食品ごとに適切な保存温度が決まっているので、それぞれにあった場所に収納しましょう。食品をより新鮮な状態で長持ちさせることができます。
ちなみに、野菜室は7℃〜9℃に設定されていることが多いです。「野菜室」という名前ですが、すべての野菜や果物に適した温度というわけではありません。野菜によっては常温保存が適しているものもあるので、野菜ごとの適した保存環境を確認しましょう。
本来の性能を十分に発揮するために冷蔵庫は正しく使おう
冷蔵庫は細かい機能や性質を理解することで、より本来の性能を存分に発揮することができます。正しく使うことで、食品を新鮮な状態に長持ちさせることができるのです。この記事をきっかけに、ぜひご家庭で使っている冷蔵庫の説明書を再度読み直してみましょう。