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ベビーカーに関わる事故が多発…少しの油断が命取りに
0歳〜2歳くらいまでのお子様がいるお母さんやお父さんは、日常的にベビーカーを使用していることでしょう。子どもとお出かけする時やお散歩する時は、ベビーカーがあるだけで便利さや快適さが格段に上がります。
しかし、ベビーカーは便利な反面、危険性がまったくないわけでもありません。実は近年、ベビーカーに関する事故が多発していることをご存知でしょうか。
その多くが転倒や落下といったお子様の命に関わる非常に恐ろしい事故ばかりです。これらは日常的にやってしまいがちな行為や少しの不注意、油断が原因で起こっているケースが多いと注意喚起されています。
ベビーカーの事故につながる『絶対NG行為』5選
ベビーカーに関する事故は、親がやりがちな行動や不注意によって起きているケースが多く見受けられます。お子様の安全のためにも、周囲の人々に迷惑をかけないためにも、ここで紹介するNG行為には十分注意しましょう。
1.ベビーカーのハンドルに荷物をかける
お子様とお出かけする場合、ご両親が多くの荷物を持って出かけなければいけません。その悩みを解決するため、現在はベビーカーのハンドルに荷物をかけられる専用グッズが多く販売されています。
しかし、実はハンドル部分に荷物をかけるためのグッズは、ベビーカーを販売しているメーカーから推奨されていないことが大半です。メーカーによっては、説明書に「ハンドル部分に荷物などの重さのあるものをかけないように」と注意が記載されていることもあります。
ベビーカーのハンドル部分に荷物をかけることで、サッと物を取り出せるなど利便性は高まるでしょう。しかし、ベビーカーのバランスが不安定になり、転倒のリスクが高まる傾向が見られます。
荷物はハンドルにかけるのではなく、ベビーカーに正式採用されている下部の荷物置きに収納しましょう。
2.ベビーカーに子どもを乗せたままエスカレーター利用
時々、ベビーカーを開いた状態のままエスカレーターを利用している方を見かけます。稀にベビーカーに子どもを乗せたままエスカレーターに乗り込み、見ている側が不安になってしまうこともあるほどです。
ベビーカーに子どもを乗せたままエスカレーターに乗り込む行為は非常に危険です。エスカレーターは段差になっていて不安定ですし、何らかのトラブルによって突然緊急停止する可能性もあります。
エスカレーターの使用や突然起こり得る状況によって、ベビーカーのバランスが崩れ、子どもを乗せたまま落下してしまう危険性が懸念されます。
実際、ベビーカーに子どもを乗せたままエスカレーターを利用したことによる転落事故も報告されています。子どもが大怪我を負うだけでは済まず、死亡事故につながる恐れもあるので非常に危険です。
ベビーカー持参でエスカレーターを利用する場合は、必ず子どもを抱っこ紐などで抱っこ、あるいは降ろしてからベビーカーを折り畳み、安全に注意を払いながら利用してください。
3.シートベルトを着用させない
シートベルトを着用せずにベビーカーに子どもを乗せ、そのまま移動している光景を目撃することがあります。しかし、この乗り方によって子どもが隙間から落下したり、ベビーカーを乗り越えて落下する事故が後を絶ちません。
小さな赤ちゃんや子どもにとって、ベビーカーの高さからの落下はとても危険です。ましてや、道路で落下してしまうと、そこに自転車や車、他の歩行者などが通る可能性も高く、大事故につながる危険もあります。
ベビーカーを利用する際は、必ずシートベルトを子どもに合った長さに調節し、きちんと装着させてからお出かけしましょう。
4.停止中にタイヤのロックをかけない
信号待ちなどでベビーカーを停止している時、ロックをかけずに停止している方を多く見かけます。しかし、こちらもよくある事故原因の1つです。
タイヤのロックをせず信号待ちしていたところ、手からベビーカーのハンドルがスルッと抜けてしまい、子どもを乗せたベビーカーだけが道路に飛び出しそうになったという危険な状況を体験した親御さんの声もあります。
また、ベビーカーは安全性に配慮して製造されているため、基本的には問題ありませんが、耐久性能によってはハンドル部分が取れたり抜けたりする事態も起こり得ます。この時、タイヤをロックしていないとベビーカーだけが前進してしまうため、事故につながる危険性が懸念されます。
このように危険な事態を招かないためにも、停止中は必ずタイヤのロックやストッパー機能を利用し、もしもの事態に備えてリスク回避することを心がけましょう。
5.ベビーカーから目を離す
ベビーカーからは絶対に目を離さないようにしてください。ベビーカーから一瞬でも目を離した隙に、勝手に前進してしまったり子どもが隙間から落ちてしまったり、ある事例では子どもの指が挟まったりする事故も報告されています。
中でも一瞬目を離した隙に子どもの指がベビーカーの隙間に挟まってしまう事故は多発しています。停止中でも必ずベビーカーと子どもの様子を確認しましょう。
安全を守るために…ベビーカーの正しい使い方
ベビーカーは安全に配慮して作られていますが、『絶対的な安全』はありません。子どもの命を守れるのは、親である自分だけだという意識を持ち、ベビーカーは正しく使いましょう。
- ベビーカーの取扱説明書は詳細まで読む
- ベビーカー利用中は目を離さない
- ベビーカー用ハンドルフックの使用は避ける
- 子どもを乗せるときは毎回シートベルトを着用する
- シートベルトは子どもに合った長さに調節する
- エスカレーターや階段では必ず子どもを降ろして折り畳む
- 信号待ちなどの停止中はタイヤのロックをかける
まずはお使いのベビーカーについて、説明書を改めて確認しましょう。意外と見落としている注意事項などが記載されている可能性があります。
また、先ほどお話ししたように、ハンドルにかけるベビーカー用フックはなるべく使用を避けてください。バランスが不安定になり、転倒の原因となります。
他にも販売されているベビーカーグッズには、ベビーカーのメーカー側で注意喚起されている物が多くあります。購入を検討している際は、必ず安全性を第一に考えて使用を検討しましょう。
ベビーカーは正しく使用して安全で楽しいお出かけを
ベビーカーは外出の際、子どもの安全に直結するベビーグッズです。そのため、特に安全性に注意して使用しなければいけません。今回紹介したNG行為はやめて正しい使い方を再確認し、お子様と安全なお出かけを楽しんでください。