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『缶詰』は腐る?腐らない?
缶詰は、理論上腐ることがないとされています。これは、製造時に無菌状態を保っているためです。しかし、保存状態がよくない缶詰は、中身が腐ってしまう可能性があります。
保存食として長く利用できるものなので、腐っているものの特徴と食べても問題ないものの特徴を知っておきましょう。
缶詰を絶対に食べるべきではないサイン
食べるのが危険な状態になっている缶詰の特徴は、以下のものがあります。
1.缶が腐食して、穴が開いている
缶詰は、酸化すると劣化します。劣化が進むと、徐々に缶詰の強度が落ちていき、ふとしたときに缶詰に穴が開いてしまうことがあります。缶の周りにびっしりサビがついている缶詰は、どこかに小さな穴が開いている可能性が否めません。
開封後、食材が腐敗していないかしっかりとチェックしましょう。
- 匂いに変化はないか
- 外見に変化はないか…カビの発生・変色など
- 状態が保てているか…ベタベタした粘着質の液体が出ていないか・食材が本来持つ姿かたちが保てているかなど
- ちょっと食べてみて、味に変わりはないか
缶詰を食べる前に、間の腐食が目立つ場合は上記のことをたしかめてみてください。
2.直射日光・高温多湿の場所に長期間放置されていた
缶詰を、直射日光や高温多湿の空間に長期間放置してしまうと、内容物が劣化しやすいです。そのため、劣悪な環境で保存されているものは、缶にさほどダメージがなくても劣化してしまう可能性があります。
3.缶に凹みや、開封の痕跡がみられる
缶に不自然な凹みや開封の痕跡がある場合は、缶詰が劣化していると思ってほぼ間違いありません。酸素が侵入すると、食材に細菌も侵入します。細菌が食材に付着すると、食材内で細菌が繁殖し、食材が腐敗してしまうのです。
缶詰を食べてもOKな状態
缶詰を食べても大丈夫なもののは、以下のような特徴があります。
- 冷暗所で保存されており、缶に腐食がみられない
- 明けられ痕跡がなく、キレイな状態
- 缶を開封したとき、内容物の色が変色していない
- 香りを確認して、違和感がない
- 少し食べてみて、味に問題がない
- 食材の粘度、カビの発生などが見受けられない
賞味期限を過ぎていても、正しい保存方法を守っておけば缶詰は問題なく食べられることが多いです。缶詰と中身の状態をしっかりと観察して、食べられそうかを見極めましょう。
まとめ
缶詰は、保存状態によって賞味期限よりも前に傷んでしまう可能性があります。そうならないためにも、缶詰を正しい方法で保存し、食べても大丈夫かを見極める目を養いましょう。