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遺品整理でうっかり…後悔や困った事態に発展する恐れも
ご家族が亡くなった後、葬儀が終わると故人の遺品整理に取り掛かる人が多いでしょう。最初は丁寧に行っている作業も、整理しなければ遺品の量が多ければ多いほど、少しずつ作業に疲労感を覚え始めるようになります。
すると、書類や収納棚の中の確認を怠ってしまったり、うっかり必要なものをゴミ袋に入れてしまったりとミスが発生してしまうケースも少なくありません。
遺品整理でうっかり捨ててしまったり誤った行動をとってしまうと、後悔につながったり困った事態に発展する恐れもあるので気をつけましょう。
遺品整理でやるべきではないNG行為5選
遺品整理に取り掛かる際は、遺品整理における注意点をしっかり把握してくことが大切です。ここでは、遺品整理でやるべきではないNG行為を紹介します。捨ててはいけないものも多くあるので、注意しながら作業を進めていきましょう。
1.一部の親族だけで遺品整理を行う
遺品整理を行う際は、相続に関与する親族全員に遺品整理を行うことや日程を知らせるべきです。一部の親族だけ、あるいは1人だけで勝手に遺品整理を行ってしまうと、後々トラブルに発展する恐れがあります。
例えば、遺品の中に欲しい形見のものがあった場合、勝手に廃棄処分されてしまい揉めるケースは多く報告されています。また、遺品の中に相続に関する書類や現金があった場合、親族間で相続トラブルになる恐れもあるのです。
2.遺言書など相続に関する重要書類を捨ててしまう
遺品整理を長時間続けていると、つい束になった紙類を1枚1枚確認せず、そのままゴミ袋へとまとめて捨ててしまう…という人も少なくありません。
しかし、実は不用品の中に遺言書などの相続に関する重要書類が隠されていた…というケースは多く、相続手続きが難航してしまう原因となります。
必ずハガキや書類などの紙類は、1枚1枚必要なものか、捨ててしまって問題ないものかを確認して作業を進めてください。
3.箪笥の引き出しなどを確認せずに家具を処分してしまう
箪笥の引き出しや収納棚に現金や通帳を隠しているご家庭も多いです。そのため、箪笥や収納棚の中身を確認せずに、そのまま不用品として処分することは絶対にやめましょう。
人によっては、箪笥の中に相続に関する書類や遺言書を入れている人もいます。重要な書類や厳禁、通帳、印鑑などが入れられていることが多いので、必ず1つ1つの収納スペースを確認してから処分してください。
4.ハガキなどの紙類を1枚ずつ確認せずに捨ててしまう
先ほどもお話した通り、郵便ハガキは必ず1枚ずつ確認しましょう。郵便ハガキの中には請求書や明細書など、様々な故人の契約に関する情報が記載されています。
場合によっては支払いを済ませなければいけない書類や、解約手続きを進めなければいけない契約に関する書類などが挟まっていることもあるので、必ず確認してください。
5.レンタル品を解約せずに処分する
最近では様々な家電や補助器具などのレンタルサービスが提供されています。特にご高齢の場合、介護に必要な道具やツールなどをレンタルしているご家庭も多いでしょう。
レンタル品はもちろん返却して解約しなければいけません。誤って捨ててしまうと、契約内容に則り捨ててしまったレンタル品の代金や賠償金を支払わなければいけないケースも多いので、遺品整理の際は必ずレンタル品か故人所有のものか確認してください。
遺品整理を行うときに気をつけるべきポイント
遺品整理を行うときは、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。以下のポイントを頭に入れて、後悔のない遺品整理を行いましょう。
- 遺産相続に関係する親族に遺品整理について伝える
- 故人が亡くなってから3ヶ月以内に行う
- 余裕がある日程で遺品整理を行う
- 遺言書の有無を確認して故人の遺言に従う
- 必要なものと不要なものを分別する
- レンタル品や解約手続きなどが必要なものはないか確認する
- 収納家具の中に現金などが入っていないか確認する
他にも故人との写真や思い出に関するものなどは、親族の中でも形見として欲しいと名乗る人も多いです。勝手に処分するのではなく、まずは親族全員に声をかけて、遺品整理を手伝ってもらいながら相談しましょう。
遺品整理は時間に余裕を持って丁寧に作業を進めよう
いかがでしたか。遺品整理は体力も気力も非常に負担のかかる作業です。そのため、時間に余裕がある日を何日か設けて、複数日にわたって行うことをおすすめします。また、遺品や家屋が傷まないよう、遺品整理は死後3ヶ月以内に取り掛かりましょう。