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ドラム式洗濯機の寿命
寿命回数:約2500~3500回
ドラム式洗濯機の寿命は、7年~10年とされています。寿命の長さは、きちんとお手入れをしているか、していないかによっても大きく変わり、お手入れしていない場合の寿命はもっと短くなります。
だいたい6年目ぐらいから故障が目立ちはじめますが、メーカーごとに洗濯機を安全に使用できると設定している期間は6年~7年であり、製造から6年以上たつ洗濯機のパーツをメーカーが保有していないこともあるのです。そのため、故障が修理できずに寿命となってしまいます。
また、洗濯機の寿命は年月ではなく洗濯回数の方が正確に測れるとされています。洗濯機の寿命までに使える洗濯回数の目安は2500回で、1日1回の洗濯ペースなら7年弱という計算です。1日に2回洗濯すると、寿命はさらに縮まり3年半程という計算になります。
もちろん、2500回使用すると必ず寿命になるわけではありませんが、3500回以上使用すると故障しやすくなります。修理するパーツが見つからないときは、余儀なく買い替えという事になるでしょう。
ドラム式洗濯機の寿命のサイン
ドラム式洗濯機の寿命のサインは、大きく3つあります。以下でそれぞれを解説していきましょう。
1.洗濯中に止まる
1つ目のサインは、特に何の異常も見られないのに洗濯中に止まってしまうことです。脱水の途中で洗濯物が片寄ったり、電源プラグがしっかり刺さっていなかったりなど、何らかの理由がある場合は気にする必要がありませんが、異常もないのに頻繁に止まるのは洗濯機の寿命のサインです。内蔵されているコンピューターシステムが壊れた可能性があります。買い替えを検討したほうがよいでしょう。
2.大きな音が出てくる
2つ目のサインは、ガタガタと大きな音をたてることです。洗濯機は吸水したり脱水したりなど何らかの音をたてることはあっても、耳障りなほど大きな音をたてることはありません。ガタガタと音がするのは、モーターに何らかの異常が生じている可能性があります。
音がしても洗濯できているからと使い続けていると、突然動かなくなることもあります。寿命が近いと考えて買い替えを検討するのが賢明です。
3.脱水機能がうまくいかない
3つ目のサインは、脱水がきちんとできなくなることです。脱水がきちんとできない理由は、洗濯物が片寄っていたり、排水ホースが正しくセットされていなかったり、排水溝にゴミがたまっていたりなどがあげられますが、何の理由もないのに脱水できないのは排水弁のモーターの破損が予測できます。洗濯機の部品の中でも稼働率が高く、摩耗しやすい部分なので使い続けていると劣化してしまうのです。
部品の交換もしくは買い替えを検討するのがよいでしょう。
ドラム式洗濯機の寿命を伸ばす方法
ドラム式洗濯機の寿命を伸ばすには、使用方法に気をつけきちんとお手入れすることが大切になります。
洗う量や洗剤の種類に気を配る
洗濯機の使用方法ですが、洗濯物を詰め込みすぎないことが大事です。洗濯機は洗濯回数が増えるほど寿命が短くなってしまいますが、洗濯回数を減らすために1回の洗濯量を増やすのも、モーターに負担をかけ洗濯機の寿命を縮める要因となります。洗濯物の量は、洗濯槽の8割以下にとどめるようにしましょう。
また、洗剤の種類にも注意する必要があります。洗濯石鹸やジェルボールなどは成分が洗濯機の中に残りやすく、カビや不具合の原因となります。合成洗剤を使用するのがおすすめです。
パーツによって手入れの頻度も異なる
お手入れ方法については、毎回掃除すべき部分、週一で掃除すべき部分、月一で掃除すべき部分の3か所があります。
毎回掃除すべき部分
毎回掃除すべき部分は、乾燥フィルターとパッキン部分の拭き上げです。フィルターやパッキンには1回の洗濯でもゴミがたまりやすく、そのままにしておくと効率が低下します。毎回しっかりお手入れして効率を上げることで、稼働時間を減らし洗濯機の寿命を伸ばすことができます。
週一で掃除すべき部分
週一で掃除すべき部分は、糸くずフィルターと乾燥フィルターの水洗いです。汚れたままにしておくと排水不能や乾燥不能にしてしまい、故障の原因となります。定期的にしっかり掃除することで寿命が伸ばせるでしょう。
月一で掃除すべき部分
月一で掃除すべき部分は、洗濯槽の洗浄です。洗濯槽クリーナーを使用し、洗濯槽洗浄モードをスタートするだけで完了します。洗濯槽をきれいにすることで、清潔に洗濯できるようになるほか、洗濯機の寿命も伸ばせます。
そして、洗濯槽は使用していないときは常に乾燥させておくことも大事です。洗濯が終了したのに、洗濯物を入れっぱなしにしておくのは禁物です。洗濯物はすぐに取り出し、蓋を開けたままにして乾燥させるようにしましょう。
ドラム式洗濯機の寿命が縮まる原因
ドラム式洗濯機の寿命が早まる原因は、洗濯機のパーツに負担がかかることです。洗濯の最中に追加で洗濯物を投入するという行為も、モーターに急な重みという負担をかけ洗濯機の寿命を縮めてしまいます。
そして、吸水ホースとつないだ蛇口の水を使用しない時にもずっと閉めずに出しっぱなしにしていると、常に水圧がかかった状態となり吸水ホースの劣化を早めます。面倒ですが、洗濯が終わったら必ず蛇口を閉めるようにしましょう。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機の寿命の違い
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機では縦型洗濯機の方が寿命が長いとされていますが、寿命は7年~10年でほぼ同じです。寿命までに洗濯できる回数の目安も、2500回と同様になります。また、縦型洗濯機もメーカーが部品を保有する機関が6年~7年であるため、故障したときにパーツが見つからなければそのまま寿命となってしまいます。
縦型洗濯機の故障の原因は、パーツの経年劣化が一番ですが、洗濯物の詰め込みすぎで洗濯機に負荷をかけモーターが壊れたり、おふろの残り湯を洗濯に使いカビが発生してしまうことなどもあげられます。
縦型洗濯機にはお風呂の水をくみ上げるポンプ付きのものもあり、水の節約になると使用している人も多いですが、おふろの残り湯には皮脂や垢など雑菌の餌が豊富で、温度も暖かく雑菌が繁殖する条件が整っています。洗濯するのに適していないうえ、洗濯機にカビを繁殖させる恐れもあるのです。洗濯には水道水を使うのがよいでしょう。
縦型洗濯機の寿命を伸ばすためには、ドラム式洗濯機と同じく正しく使用し、定期的にお手入れすることが大切になります。フィルターの水洗いや洗濯槽の洗浄などを行い、清潔に保つようにしましょう。
まとめ
ドラム式洗濯機をできるだけ長く使うためには、しっかりお手入れすることが大事だということですね。洗濯槽を定期的に洗浄したり、フィルターを清潔に保ったりすることで、10年使い続けるのも夢ではありません。
また、買い替えのサインを見逃さないようにすることも重要です。毎日使用するものだからこそ、大切に扱い長持ちさせましょう。