目次
家電を同じように使っているのに電気代が高い…なぜ?
前と家電の使い方は変わっていないはずなのに、なぜか電気代が急に高くなった時、漠然と不安を感じますよね。基本的に、電気代が高くなる主な理由は電気の消費量が上がることです。
しかし、体感として1〜2ヵ月前と家電の使い方が全く変わっていないにも関わらず電気代が上がってしまうと、何を改善すれば良いのかわからず戸惑ってしまう人が多いでしょう。
2023年は昨年、一昨年に比べて電気代が高騰している
「昨年や一昨年と比べて今年は電気代が一気に高くなった」と感じている場合は、ニュースなどでも話題になっている電気料金の高騰が影響していると思われます。
世界的な情勢も加わり、電気のエネルギー資源の価格が上昇したことで、電気代の基本料金が高くなっていることは有名です。さらに、毎月の電気代に含まれている「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の価格が高騰し続けていることも大きな理由です。
そして、日本では原発の稼働が停止されたことによって、そもそも電気の供給が足りていないという現状に見舞われています。その代わりに火力発電で電力を供給している状態ですが、原発稼働に比べると必要費用が高額になるため、電力を受け取る消費者側の負担も上がっているのです。
電気代がいつもより高い『4つの理由』
1〜2年で電気代が高騰している場合は、全国的な電気代の値上げが影響していると考えられます。では、ここ1〜2ヵ月で突然電気代が高くなった場合、どのような理由が考えられるのでしょうか。
1.ライフスタイルの変化
まずはご家庭のライフスタイルに変化が生じていないか考えてみましょう。例えば、エアコンを使わない季節からエアコンを使う季節に伴い電気代が高くなった場合、エアコンの使用によって電気の消費量が増え、電気代が高くなっていると考えられます。
また、お子様がひとり部屋を持つことで、同時に電気を使用する部屋数が増えるなどのライフスタイルの変化は、意外と1ヵ月の電気代に大きく影響します。
さらに、定年退職や在宅勤務への変更などによって在宅時間が増えている場合は、その分、電気を使用している時間が増えるということです。
2.家電が劣化して消費電力量が増えている
家電は買い替えるのにもお金がかかるので、できるだけ長く使い続けたいと考えている人が多いと思います。しかし、家電が古い型の場合、新型の商品と比べると電気の消費量が多く必要となり、電気代が高くなる原因となるのです。
以前は特に気にならなかった家電も、劣化し不調を来たすようになることで、稼働効率が下がり、より電気を消費して稼働しなければならなくなります。すると、消費電力量が増えるので電気代が上がってしまいます。
3.市場連動型プランによって価格高騰
現在、さまざまな電力会社によって多種多様な電力プランが提示されています。その中には、「市場連動型プラン」と呼ばれる気候変動や燃料の価格変動などが影響するプランも存在します。
気候変動に問題がない時や燃料の価格が低下している時は安く電力を使用できますが、気候の変動によって電気料金が高騰したり、燃料の価格が高騰したりすると、市場連動型プランは電気料金単価が上がってしまいます。
すると、市場の価格高騰によって電気代も一気に上がってしまうため、「家電の使い方は変わっていないのに、電気代が驚くほど高くなっている」という状況になりがちです。
4.電力会社の燃料費調整額が上がっている
現在、電気代が高騰している状況がニュースなどでも話題に上っています。その原因の1つとして、電力会社の燃料費調整額、つまり電気の燃料となる価格が高騰していることが挙げられます。
電力会社の燃料費調整額が上がると、その分、家庭の電気代も高くなってしまいます。プランによっては上限が設けられているプランもありますが、上限が設けられていない場合は際限なく金額が高騰してしまうため、電気代が驚くほど高騰するという事態に陥ってしまうのです。
電気代が高くなった時に見直すべきポイントは?
電気代が高くなった時、どのようなことを見直すべきなのでしょうか。家電の使い方を見直したり、コンセントの差しっぱなしによる待機電力を控えるといった節電方法はもちろん、以下のポイントも忘れずに見直しましょう。
- ライフスタイルに合った契約プランに変更
- 10年以上使っている古い家電を買い替える
まずは契約している電力会社のプランを見直してください。特にライフスタイルに大きな変化があった場合、あるいは初期に契約する際にプランを特に深く考えていなかった方は、必ず一度見直しましょう。
また、10年以上使い続けている大型家電は、そろそろ買い替えを検討してみてはいかがでしょう。ある日突然壊れてしまうのも怖いですし、何より大型家電にかかる電気代が想像以上に高くなっている可能性が高いです。
最新型家電に買い換えることで、節電効果が大幅に得られると言われているので、ぜひ「古くなってきたな」と感じる家電は、新しい製品を見に行きましょう。
電気代高騰のタイミングで電気プランの見直しを
いかがでしたか。家電やその他の電気の使い方は変わっていないのに、なぜ電気代が高いと感じる場合は、現在、電気代が高騰しているタイミングで電気プランを見直してみましょう。また、古い家電は買い替えることで節電につながるので、ぜひ検討してみてください。