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高湿度で体調不良になる原因
梅雨時期から夏の間、気温だけでなく湿度も高くなります。湿度が高くなると、体温調節機能が正常に働かなくなり、汗をかきにくくなります。そのため、体温を下げることができず、だるさや食欲不振、頭痛など様々な不調が現れるのです。
高湿度が体に及ぼす3つの影響
高湿度によって体に水分が溜まることで、様々な悪影響を及ぼします。
1.自律神経の乱れ
人間の体は、温度や気圧だけでなく湿度の高さでも自律神経を乱してしまいます。自律神経が乱れることで「だるさ」「頭痛」「食欲不振」「むくみ」「不眠」といった不調を引き起こします。これらは高湿度によって体から排出されず溜まった水分の影響で、放置しておくとストレスが溜まり憂鬱な気分や不安感など精神的にも不安定になってしまいます。
2.体の冷え
人間の体は、水分や血液が循環しています。体温の調節をするためには、体から汗を出すことで調節しているのですが、高湿度の環境だと上手く体温調節ができなくなります。汗が出ないことで代謝が落ち、その結果血液の循環も悪くなってしまい、体が冷えてしまうのです。
血液の循環が滞ると、体に老廃物が溜まっていくので「肩こり」や「倦怠感」といった症状も出てきます。
3.熱中症の危険性
熱中症になる要因は、気温が高いだけが原因ではありません。湿度が高くても熱中症になる危険性は高まります。高湿度によって体温調節機能が上手く働かなくなり、気温が低くても熱中症になる可能性があるのです。湿度は65%を超えると熱中症への警戒が必要と言われているので注意しましょう。
湿度による不調の対策方法
高湿度の環境にいると、体から水分を排出することが難しくなります。そのため、体から余分な水分を排出することで、ある程度改善することができます。
適度な運動で汗をかく
汗をかくなら運動するのが効果的です。特に下半身を使った運動をすると、血液の循環も良くなり発汗しやすくなります。「スクワット」や「かかとの上げ下げ」といった運動は自宅でも簡単に取り組めるのでおすすめです。
運動するときは水分補給を忘れずに、水分を排出するだけでなく「循環」させることを意識しましょう。運動することで体の冷えも改善することができます。
部屋の湿度を調整する
室内の湿度を40~60%になるように調節しましょう。湿度が下がると、体感温度も下がります。雨の日は窓を開けない、エアコンの除湿機能を使うなど、湿度を上げないようにする工夫が必要です。
半身浴をする
体の下半身を温めることで冷えの改善ができて、発汗作用もある半身浴はおすすめです。暑いからと言ってシャワーだけで済まさず、半身浴中はリラックスして過ごすことでストレスも軽減します。
最後に
夏場は気温の高さが気になりがちですが、実は湿度の高さにも気を配らなければなりません。高湿度の環境に長くいると、汗による体温調節ができなくなり、低い気温でも体調不良や熱中症のリスクが高まってしまいます。
自律神経が乱れることで体に不調が現れ、精神的にも不安定な状態になりやすいので気を付けましょう。日頃から湿度調整も意識し、適度な運動と食事で不調は改善することができます。夏を快適に過ごせるように、環境を整え元気に過ごすようにしましょう!