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人間関係リセット症候群とは?
人間関係リセット症候群とは、その名の通り定期的に人間関係を「リセット」したくなる人のことです。SNSで多くの人と簡単に繋がることができるようになりましたが、その反面、簡単に縁を切ることも可能になりました。
他人と関わることが精神的な負担となり、突然人間関係をやり直したいと感じる人が増えています。そのような人のことを「人間関係リセット症候群」と呼ぶようになったのです。これは病気ではなく、心理状態を表した造語です。
人間関係リセット症候群に陥りやすい人は、以下のことが原因と考えられます。
- 人の目を気にしてしまう
- 完璧主義
- 相談相手が身近にいない
- 自信がない
- 面倒臭がり
- ネガティブ思考
これにプラスして、生活習慣の乱れも影響している場合もあるようです。
人間関係リセット症候群の特徴
人間関係リセット症候群の人には、共通した特徴があります。
1.音信不通になる
着信拒否や連絡手段が断たれることはなくても、返事が返ってこず音信不通になる場合があります。今まで普通に連絡が返ってきたのに、急に連絡がつかなくなることも多いです。
それが家族なのか友人なのか、その時によって連絡を断つ相手は変わりますが、場合によっては二度と連絡が取れずに終わってしまうこともあります。
2.SNSをすべて削除する
近年ではSNSの方でやり取りする人も増えています。そのため、連絡先の交換ではなくアカウントでのみ交流のある場合は、SNSをすべて削除して人間関係をリセットしてしまいます。
SNSを削除する理由としては、面倒になってしまっただけでなく「批判的なコメント」「周囲への嫉妬」「関心を引くため」と様々な要因があります。簡単に人と繋がれるからこそ、削除するのも簡単なのでアカウントを頻繁に作り直している人は人間関係リセット症候群の可能性があります。
3.仕事を辞める(転職する)
職場での人間関係に悩む人は多く、不満やストレスが募ることで衝動的に仕事を辞め環境を変えたくなる傾向があります。また、会社の人間と関わることを避け、辞めた後のことを話すようなこともありません。最低限の引き継ぎのみで、連絡が取れなくなることが多いです。
4.知り合いのいない場所に引っ越す
嫌なことがあると、環境からガラリと変えて再スタートを望む傾向があります。転職と同時に引っ越しもして、心機一転というパターンを取ることが多いです。
本人はリセットすれば良い方向に進むと思っていますが、根本的な考え方や行動が変わるわけではありません。そのため、嫌な思いやストレスを感じることで人間関係のリセットを繰り返すようになります。
5.人間関係を一方的に断ち切る
人間関係に疲れてしまうと、家族や友人で会っても連絡を返さず放置してしまうことがあります。一人で抱え込み一方的に関係を断ち切ろうとするため、相手からは突然連絡が取れなくなるので理由がわかりません。
落ち着いたときに連絡をよこすこともあれば、そのまま連絡を取れずに縁を切られてしまうこともあるようです。
人間関係リセット症候群の対策法は?
自分が人間関係リセット症候群かもしれないと、不安に思う人はどうしたら良いのでしょうか。あまり繰り返し人間関係をリセットしてしまうと、大切なご縁を無くして後悔するかもしれません。
リセット癖を断ち切るための、具体的な対策をご紹介します。
相談相手を作る
とにかく一人で悩まず、誰か相談できる人を作りましょう。相手は身近な人でも構いませんし、SNSで同じ悩みを持つ人を探すのも良いですね。人と話すことがストレスな場合、紙に不安や不満を書き出して客観的に見ることで思考を整理することができます。
一人で考え込んでしまうと、視野が狭くなってしまいます。話しながら思考を整理し、客観的な意見をもらうことで一人ではないという安心感も得られます。
ストレスを溜めない
ストレスを溜めすぎると、不安な気持ちになりやすくなります。まずは体の調子を整え、リラックスできる環境を作りましょう。リラックスできる環境ができない程に追い込まれているのであれば、職場や自宅の環境を見直す必要があります。
しっかりと食事・睡眠がとれるようになると、気持ちが前向きになりやすくなります。ネガティブ思考が止まらない場合は、生活習慣を見直してみましょう。
自分・他人に期待を持ちすぎない
人間関係リセット症候群の人は、完璧主義な傾向があります。自分の思うように事が進まないと嫌になってしまい、リセットしたくなってしまうのです。「何でも思い通りに進むとは限らない」と割り切ることで、理想と現実のギャップに負けないようにしましょう。
最後に
簡単に人と繋がれるようになった時代だからこそ、人間関係に疲れてしまいリセットしたいと思う人は多いのではないでしょうか。周囲の人と自分を比べすぎず、適度な距離感を保つようにして自身の心を守るようにしてくださいね。