『SNS依存症』の人の特徴5つ!悪影響は?抜け出す方法はある?

スマホをしている人々

最近は若い人を中心に『SNS依存症』の疑いがある人が増えています。生活に支障をきたすだけでなく、人間関係が上手くいかなくなったり、心の負担が増加するなど多くの悪影響が考えられます。今回は、そんなSNS依存症について症状や改善策を確認していきましょう。

深刻化する『SNS依存症』は生活への悪影響も

スマホをしている人々

近年、若い人たちを中心に『SNS依存症』が深刻化してきているとの懸念が示されています。『SNS依存症』とは、一般的に健康的な生活に必要な事柄よりもSNS(インターネット)を優先してしまい、使用時間や向き合い方を自分でコントロールできなくなる状態を指します。

中高生の年代に特に多く見られる症状ですが、最近ではスマホやタブレット端末を小学生、そして未就学児も使用するようになったため、今以上に深刻化することが懸念されているのです。

SNS依存症に陥ってしまうと、自分で時間や感情のコントロールが難しくなるため、勉強や仕事が疎かになったり、睡眠時間が減ってしまい朝起きられなくなる、日中に活動しにくくなるなどの支障が生まれます。

成人した大人はもちろん、自己管理能力が成長途中である未成年には、特に親がルールを設けるなど気をつけなくてはなりません。

要チェック!『SNS依存症』の人の特徴5つ

SNS依存症に陥っている人は、ある特徴的な症状が見られます。ここでは、SNS依存症の人が見せる代表的な特徴を5つ紹介するので、ご自身、またはご家族に当てはまっていないかチェックしてみましょう。

1.SNSに夢中になって就寝時間が遅くなる

SNSやインターネットに夢中になるあまり、就寝時間が以前より遅くなっているという自覚はありませんか。就寝時間が遅くなることで睡眠時間が減り、日中の活動に支障をきたしてしまうという悪影響が懸念されます。

また、SNSが気になってしまい、寝室や枕元にもスマホを持ち込み、ベッドに入ってからも1時間以上触ってしまう…といった症状もSNS依存症患者に見られる特徴です。

2.SNSが気になってやるべきことに集中できない

仕事中や勉強中、家事をしている間など、今目の前にやるべきことがあるのにSNSが気になって手に付かない、落ち着かないということはありませんか。

SNS依存に陥っている人は、生活の中心がSNSやインターネットになってしまっているため、仕事や勉強など、やるべきことよりもSNSを優先してしまうのです。そのため、目の前にあるやるべきことに集中できず、ミスが増えたり時間がかかっても終わらないといった悪影響が出始めます。

3.合間に必ずSNSをチェックしてしまう

ちょっとした休憩や時間ができた時、必ずSNSをチェックしてしまう人は多いでしょう。こうした行動は、SNS依存症の人に見られる兆候の1つです。

この行動がエスカレートしてしまうと、少しSNSをチェックするだけのつもりが数十分と見入ってしまったり、別のアプリを開くようになってしまったりと時間管理ができなくなる事態に陥ってしまいます。

4.通知がなるとすぐに返信してしまう

スマホの通知が鳴ると、つい反射的に反応して、返信したり確認しなければ気が済まなくなる、落ち着かなくなるといった症状に心当たりはありませんか。

SNS依存症の人の中には、対人関係に問題を抱えている人も少なくありません。多くの人がSNSを利用するようになり、早く返信しなくては、反応しなくてはといった強迫観念に駆られているのです。

心の問題がスマホ依存につながるケースも少なくないので、このような症状が見られる場合は、ネット依存にも精通した医療機関を受診することをおすすめします。

5.SNS使用について言及されると情緒不安定になる

家族や友人から「スマホを見過ぎじゃない?」「もう少しSNSを見る時間を減らしたら?」と指摘されると、ついカッとなってしまうのもSNS依存に見られる特徴的な症状です。

SNSが中心の生活を送っているため、そのことに言及されると自分を否定されたような気分になり、感情が抑制できなくなっているのです。

ネット上は匿名性が高く、対人している感覚が薄れることから、のめり込みすぎると感情のコントロールが効かなくなることが原因として考えられています。

SNS依存から抜け出すためにやるべき対処法は?

ピアノを弾く人の手元

「自分はSNS依存かも」「家族がSNS依存症の疑いがある」という場合は、SNS依存から抜け出すために少しずつ改善方法を取り入れていきましょう。

家族に依存症の疑いがある場合は、「〜しなさい」という言い方ではなく、提案という形で少しずつSNS離れを試みることが大切です。

  • 1日にスマホを見る時間を決める
  • 就寝時刻を決めて、寝る1〜2時間前からネットを使わない
  • 実際に友人や家族との会話を増やす
  • スマホを使わない新しい趣味や楽しみを見つける

SNSに依存する大きな原因に、他者との関わりが薄いことが苦手意識があること、さらに興味や関心を持てるものがないことが挙げられます。

そのため、まずは家族や友人との会話を少しずつ増やすところから始めましょう。家庭内では、一緒に食事やテレビを観ながら会話してみたり、挨拶すら減っている場合は挨拶から始めるだけでも進歩です。

また、スマホを使わない新しい趣味や楽しみを見つけることも大切です。スマホに慣れてしまうと、それ以外のことに関心を向けることが難しいと感じます。しかし、スマホを使わない楽しみはたくさんあります。

ぜひ自分に合った趣味を見つけて、少しでも楽しい気分でスマホ離れできるよう努めてみてください。

SNS依存は生活にも人間関係にも支障をきたす…すぐに改善を

SNS依存症は、生活や人間関係に支障をきたし、心にも大きな負担をかけてしまいます。少しでもSNS依存の疑いがある方は、今日から少しずつスマホを見ない時間を増やすなど取り組みましょう。状態によっては、SNS依存に精通した心療内科などを受診することをおすすめします。

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