たくさん食べても無駄!?栄養を台無しにしてしまうNGな組み合わせ3選

食事する親子

食材の中には栄養素の吸収を阻害してしまう組み合わせもあります。この記事では、せっかくの栄養素を台無しにしてしまう食材の組み合わせを解説します。

記事の執筆者
ライター・管理栄養士

管理栄養士として7年以上の実務を経験。現在フリーランスのWEBライターとして活動中。ホームページ作成ビジネス、飲食店レビュー、書評レビュー、ゲームジャンルなど他分野で記事を執筆。猫飼育歴20年の経験からペット(猫)ブログと主夫ブログを運営中。

栄養素はたくさん摂った方がいい!そう思って色々な食べ物をバランスよく食べるのは正しいことです。でも、食材の中には栄養素の吸収を阻害してしまう組み合わせもあります。

今回は、せっかくの栄養素を台無しにしてしまう食材の組み合わせを解説します。

お茶×鉄分

緑茶

緑茶や紅茶、ウーロン茶は普段から飲む機会が多い飲料のひとつ。食事中に口にされる方も多いのではないでしょうか。しかし、これらお茶に含まれているタンニンには鉄分の吸収を阻害する効果が確認されています。

レバーや小松菜など鉄分豊富な食材を食事に取り入れても、一緒にお茶を飲んでしまうと、せっかくの栄養が台無しになります。注意したいのが、鉄分のサプリメントを飲むとき。手元に水がないからといってお茶で飲んでしまう方も少なくありません。当然、お茶を飲みながら鉄分を摂取することになるので吸収効率は悪いです。

鉄分は女性にとって必須な栄養素。不足すると貧血を起こすだけでなく、めまいや疲れやすさも招きます。鉄分が不足気味な方は食事前後にお茶を飲むことを控えた方が無難です。

生の卵白×ビオチン

生卵白

生の卵白はビオチンという栄養素の吸収を阻害します。

あまり聞き馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、ビオチンは水溶性ビタミンに分類される栄養素のひとつです。主な役割は髪の毛や爪、皮膚の合成に関わること。そのため美容面においても重要な栄養素といえます。

牛乳やアサリ、大豆など様々な食材に含まれており、現在社会において不足するケースはあまりありません。ただし、生の卵白を食べるときは要注意。生卵白に含まれるアビシンは、ビオチンとの強い結合反応を起こします。

長期間・大量に生卵白を摂取し続けると、欠乏症が起こる可能性も示唆されています。

ただし、危惧されているのは生卵白を1日に何個も食べる生活を長期間過ごした場合。生の卵白をそこまで大量に摂取するケースは限られているので、そう簡単には起こりません。また、アビシンは加熱することで失活します。卵料理として食べる分には問題ないため、過剰な心配は不要といえます。

とはいえ、肌や髪の美容を大事にされている方にとっては避けた方が好ましいです。

加工食品×カルシウム

ウインナー

インスタントやスナックなど一部の加工食品の食べ過ぎは、カルシウム不足を招く恐れがあります。

加工食品には、リンというミネラル成分を多く使用しているケースが多いです。食品の保水性や色を安定させるなどの目的で添加物として付与されています。

リンには過剰摂取することで、カルシウムの吸収を阻害してしまう効果があります。普段から牛乳などでカルシウムを摂取していたとしても、加工食品に含まれるリンによって十分吸収できていない可能性があります。

ただし、現在社会において加工食品を完全に除外することは難しいです。リン自体も人体には必要な栄養素。どちらも決して悪という訳ではありません。

大事なのは適度な摂取量。加工食品に偏った食生活は避けることを意識しましょう。

まとめ

バットに入った野菜や肉魚などの食材

普段、何気なく食べている食品の中には気が付かない内に栄養吸収を阻害してしまっているケースがあります。

思わぬ落とし穴を回避するためにも、今回紹介した食材の組み合わせは避けるようにしてみてください。

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