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結論、どちらも安全!
水道水とミネラルウォーターはどちらも安全です。
「でも水道水には塩素が入っているから危険だよね?」このように思った方も多いのではないでしょうか。たしかに水道水には消毒のための塩素が含まれており、独特の匂いや味がします。
ただ、水道水に含まれる塩素の量は「水道法」という法律によって厳しく決められており、人体に影響がでない量に調整されています。
水道法では51項目もの安全基準を設けており、すべてクリアした水だけが飲み水として利用できるのです。ちなみに、水道水を飲める国は世界に9ヶ国しかない、ということも知っておいてくださいね。
ミネラルウォーターは安全?
では、ミネラルウォーターの安全性はどうでしょうか。
水道水の安全基準が51項目なのに対して、ミネラルウォーターの安全基準は18項目です。実はミネラルウォーターの方が基準がゆるく設定されています。
ただし、基準がゆるいからといって、ミネラルウォーターが危険なわけではありません。各企業は独自の安全基準を設けて、世界トップクラスの安全性を確保しています。
そもそもミネラルウォーターの基準は「食品衛生法」です。水道水とは違う基準でチェックしているため、安全基準の数だけではどちらが安全かは比較できないのです。
水道水をおいしく飲むには?
「水道水の塩素の匂いが苦手…」という方も多いですよね。
そんな時は、5分以上の煮沸がおすすめです。煮沸すると、塩素の匂いだけでなく、トリハロメタンという有害物質も除去できるため、おいしい水を安全に飲むことができます。
ポイントは沸騰してから「5分以上」という点です。沸騰してからすぐに火を止めてしまうと、有害物質が逆に増えてしまう可能性があります。煮沸する際は、沸騰後5分以上待ってから飲むようにしましょう。
ただし、煮沸すると塩素がなくなり、雑菌が増えやすくなります。一度に飲みきれない場合は、冷蔵庫で保管し早めに飲み切るようにしましょう。
貯水タンクがあるマンションは水質に問題が出ることも…
水道水が安全であることは間違いありませんが、貯水タンクを設置しているマンションでは、水質に問題が起きることがあります。
その理由は、貯水タンクの清掃が行われていない場合があるからです。
大型の貯水タンク(10t以上)は、1年に1度の検査や定期清掃が義務づけられていますが、それ以外の小型の貯水タンクには、検査や清掃の義務がありません。
もしあなたのマンションの管理者が、検査や清掃を行っていなかったら、その貯水タンクから送られるご家庭の水道水は、安全な水とは言えないでしょう。
まとめ:どちらも安全!(例外あり)
「水道水とミネラルウォーターはどっちが安全?」というテーマでご紹介しました。マンションの貯水タンクのような例外はあるものの、どちらも厳しい安全基準をクリアした安全な水です。好みに合わせて選んでみてくださいね。