目次
静電気の防止対策
ドアノブを触る前に他のものを触る
ドアノブを触った時に「バチッ」という音が起こったことはありませんか?
これは、ドアノブが金属でできているので電気を通しやすいことが原因です。ドアを開ける前にコンクリートの壁やハンカチなど、ゆっくり電気を通すものを触って放電させてからノブにさわるといいでしょう。
ドアノブを触る前の放電には、以下のものもOKです。
- 土
- アスファルト
- 石
- 木
体質改善
一般的に、体内循環が悪い酸性体質の方は放電が起きやすいため、体質改善が必要と考えられています。体内が酸性体質になるとイオンバランスが崩れ、体内がプラスの電気を帯びるようになります。すると、バランスを取るためにマイナスの電気を呼び寄せて、強い静電気が発生してしまうのです。
体内のバランスを整えるには、食習慣に気を配ることが大切です。ナトリウムやカルシウムをはじめとする、ミネラルを多く含む食材を多く摂取するよう心がけましょう。
保湿を徹底する
肌や髪を保湿する
乾燥肌の方も、静電気体質と考えられています。肌が乾燥していると皮膚の表面から放電しづらくなり、ものに触れた時バチッと電流が発生することが多くなるのです。乾燥肌の人は特にハンドクリームを使い、手を保湿するようにしましょう。
また、髪の毛も乾燥していると静電気でフワフワと広がりやすくなります。冬はトリートメントでしっかり保湿するほか、洗い流さないタイプのアウトバストリートメントやオイルを使うと潤いを保ちやすいでしょう。
お風呂は40℃程度
お風呂に入るときは、40℃程度のお湯にしましょう。暑いお湯は肌の保護膜を壊し、乾燥させてしまいます。ちょっとぬるいくらいのお湯を使うことで水分が失われにくく、静電気対策になるのです。
また長時間お湯に入るのも、肌の保護膜がダメージを受けるのでNGです。
部屋の湿度を保つ
部屋の湿度を高くして、静電気対策しましょう。空気中の水分が多いと、静電気が発生してもすぐに放電されるからです。
冬は室内でも乾燥するので、加湿器を使い湿度を50〜60%に保つようにしましょう。加湿器がない場合は、洗濯物を屋内に干すのがおすすめです。
素材の組み合わせに気をつける
静電気は衣服の摩擦で起きることも多いので、素材の組み合わせに気をつけましょう。
素材によってプラスの電気とマイナスの電気を帯びやすいものがあり、組み合わせて着ると静電気や起きやすくなります。冬に静電気が起こりやすいのは、重ね着が多いことも理由のひとつです。コートを脱ぐ時の静電気や、スカートがストッキングやタイツにまとわりつく現象もこれにあたります。
静電気防止スプレーを使う
素材の組み合わせ方はわかっても、どうしても静電気が起きやすい組み合わせになってしまうことはありますよね。そんなときは、静電気防止スプレーを使いましょう。
静電気防止スプレーには界面活性剤が含まれており、界面活性剤は水分を引き寄せる性質があります。衣類の電気が水分を伝わって空気中に逃げやすくなり、電気がたまりにくくなることで放電を防げるそうです。
《 ポイント 》
- ドアノブを触る前に他の物に触れて放電させる
- 体内のバランスを整えるため、ミネラルを含む食事を心がける
- 肌や髪の保湿を徹底する
- 部屋の湿度を50-60%に保つ
- 静電気を起こしやすい衣料の素材の組み合わせに気をつける
静電気の防止グッズおすすめ人気商品11選
静電気対策グッズを購入することで、気になるバチッと音を軽減できます。手軽に取り組めるアイテムを厳選しました。効果的な商品を見つけて、快適な生活環境を手に入れましょう。
Next Step 静電気除去 ブレスレット チタン
特殊加工されたゲルマニウムパウダーとチタンの力で、身につけるだけで静電気を予防できます。シンプルなのでスーツや制服で働いている方も身につけられそうです。
ブレスレットタイプの静電気除去アイテムは100均でも販売されているので、とりあえず試してみたい方はそちらで購入してみても良いでしょう。
静電気除去機能 静電気防止キーホルダー
ドアノブや自動車のドアに当てるだけで静電気が除去できるキーホルダー。光ると静電気が除去できたサインです。10cmなので持ち運びにも便利ですね。
エレガード 静電気防止スプレー 160ml
脱衣時のパチパチや、スカートのまとわりつきなどを瞬時に抑えるスプレーです。静電気の発生を抑え、ホコリの吸着も予防してくれる優れものです。車のシートに使うと、降りる時にピリッと張り付く現象も抑えます。速乾性で服をきたまま使えるので、持ち運んでシュッと手軽に使えます。
TRUSCO スパークガード100×100 (2枚入り)
車や家庭、事務所のドアをはじめあらゆる金属部分に貼り付け、触れるだけで体にたまった静電気を除去します。ドアノブでのバチバチ軽減が期待できます。マウスパットやコースターなど、貼らずに卓上に置いて使ってもよいようです。
香りつづくトップ 洗濯洗剤 液体 フレッシュカモミール 900g
柔軟剤入りの洗剤は衣類の滑りをよくするので、普通の洗剤で洗うよりも静電気が起きにくくなります。柔軟剤成分が衣類をふんわりとした仕上がりにしてくれるため、繊維同士の絡まりや摩擦を最小限に抑えてくれる働きが期待できます。また、トップは植物由来成分が使用されているので肌にとても優しいのも特徴です。
サンワサプライ 静電気防止手袋(滑り止め付き)
電性のあるポリエステル繊維で編み込まれた静電気防止手袋です。パソコンの修理を行うときなど、電子機器を触る時に役立ちます。
[ミドリ安全] 静電作業靴 マジックタイプ スニーカー エレパス
靴底の表面全体から静電気を地面に逃がす静電靴です。チリやホコリが大敵の職場環境で有効活用できそうです。精密機器を扱う場所で働く時におすすめです。
SANWA SUPPLY MPD-SE1BL 静電気除去マウスパッド
銀を繊維状にしてマウスパッドに縫いこみ、マウスパッドに触れるだけで身体にたまった静電気を除電します。静電気が原因のマウスのチャタリングに効果が期待できます。
プリスティーンプラスカミミスト
髪の毛の静電気は、ヘアミストで対策できます。髪の毛が乾燥していると、ボワボワとまとまらないヘアスタイルになってしまいますね。そんなときは肌と同様、保湿が静電気対策のカギになります。
こちらのミストは、油ではなく水をベースにしている点がポイントです。ベタベタしにくいので、朝のヘアセットにも使いやすいでしょう。
antishock ブレスレット
外出時の静電気対策には、アクセサリー感覚で使えるものもおすすめです。静電気防止ブレスレットというと実用的なデザインが多いですが、こちらは女性らしくラグジュアリーなデザイン。おしゃれしながら、こっそり静電気対策できます。
またヘアゴムとしても使えるので、髪の毛の静電気にお悩みの方にもいいでしょう。ストーンやスターなどいろいろなモチーフがあるので、普段のファッションに合わせて選んでみてくださいね。
ケント静電気除去洋服ブラシ
天然毛と天然木を使用した、衣類用のブラシです。繊維が静電気を放電させるので、たまった静電気を除去できます。また静電気を取り除くことで、日中にホコリが付くのを防ぐ効果も期待できます。
静電気が気になる秋冬シーズンのおでかけ前に、さっと衣類にブラッシングしましょう。布地を傷めにくい天然毛なので、大切な洋服やデリケートな洋服におすすめです。
除電クリーニングブラシ
帯電防止繊維を使用したブラシで、パソコンの静電気を除去できるグッズです。パソコンは静電気がたまりやすいので、ブラシで定期的に対策しましょう。ブラシ型なので、ホコリやゴミの掃除もできます。
またこちらはコンパクトサイズなので、持ち歩きにも便利です。スライドしてブラシ部分を内部にしまうこともできるので、バッグに収納していてもホコリが付きません。普段パソコンを持ち歩くことが多い方は、静電気対策として一つ持っておくといいでしょう。
静電気が発生する原理とは?
静電気とは何か
そもそも静電気とは、物質の中にたまっている電気のことです。これを「電荷」といいますが、人間の体を含めたすべての物質には、電気がとどまっています。
本来はたまっている状態の電気そのものも含めて「静電気」というのですが、一般的に「静電気」というと、バチバチっと痛みを感じる現象のことを指すでしょう。
つまり静電気とは、「物質にたまっている電気」及び「特定の条件で引き起こされる放電現象」です。
静電気が発生する仕組み
前述の通り、人間や物質にはもともと電気がたまっています。
ご存じの通り、電気にはと「マイナス」と「プラス」がありますね。通常マイナスとプラスのバランスが取れた状態だと、電気の動きはありません。でも、物体同士の摩擦や力が加わることで、マイナス電気とプラス電気のバランスが偏り、どちらかが多くなります。
つまり静電気が発生するのは、物体がマイナスとプラスの電気を持っているからです。
この状態を「帯電」といい、余ったプラス電気はマイナス電気と結合しようとします。この瞬間に電流が流れ、「放電」行われるのです。これが静電気と呼ばれる現象です。
人間は衣服や擦れによりプラス電気を帯びていることが多いのですが、マイナス電気を帯びた金属などと触れることで電気の結合が起こり、電流が流れる仕組みです。
静電気を帯びやすい素材と組み合わせ
静電気を帯びやすい組み合わせを覚えておくと、冬でも快適にコーディネートが楽しめますね。素材のプラスとマイナスのイメージを持つだけでもある程度改善できるので、意識してみましょう。
プラスに帯電しやすい
- ウール
- ナイロン
- レーヨン
マイナスに帯電しやすい
- ポリエステル
- アクリル
- 塩化ビニール
例えば、ポリエステルのスカートとナイロンのタイツを合わせると、まとわりつきが起きやすくなります。また、ウールのアウターとポリエステルのシャツも静電気が帯びやすい組み合わせです。
まとめ
セーターを脱いだり、ドアを開けたりするたびにバチバチと静電気が起きて不快な思いをしていた人も、対策をすればかなり改善できるのではないでしょうか。コツさえわかってしまえばもう怖くありません!
- 湿度を保つ
- 服の素材に気をつける
- 他のものに触ってからドアノブに触れる
これらを実践するだけで、静電気から解放されるでしょう。慣れるまでは大変だとは思いますが、習慣にできた頃には帯電体質からの卒業が見えてきますよ。