重曹シャンプーで髪も頭皮もスッキリ!自宅で簡単にできる方法

濡れた髪の女性

重曹シャンプーは頭皮の皮脂詰まりを取り除いて頭皮の環境を良くしてくれるヘアケア用品です。作り方はとても簡単ですが、重曹シャンプーを使う前に重曹の性質やメリットやデメリットをしっかり理解してから使いましょう。今回は重曹シャンプーの作り方や使い方や危険な注意点などをまとめました。

重曹シャンプーの6つのメリット

髪を拭く女性

重曹シャンプーとは食用の重曹をお湯で溶かしてシャンプーとして使う手作りのヘアケア用品です。

重曹はシャンプー以外にもいろいろな目的で幅広く使われており、お料理では「ふくらし粉」としてお菓子やてんぷらに使用され、お掃除ではキッチンなどの油汚れを落とす時に使用されています。

そもそも重曹とは、炭酸水素ナトリウムのことを指します。炭酸水素ナトリウムは弱アルカリ性なので、さまざまな汚れを中和して分解する働きがあるとされます。重曹には薬用・食用・工業用と3種類がありますが、この中でシャンプーに適しているのは食用です。

今回は重曹のシャンプーにはどんな効果効能があるのかなど4つのメリットをご紹介したいと思います。

メリット1.毛穴に詰まった汚れを落とす

重曹は油汚れを落とす性質がありますので頭皮の皮脂や汚れを効率良く落とす効果があります。これは、油脂を乳化する働きを重曹が担ってくるためです。乳化とは、異なる物質同士をつなげて粘度の高い物質に変えることをいいます。

また、洗顔フォームのように小さな粒子が含まれていますので、毛穴の奥まで洗うことができるのです。重曹シャンプーは市販のシャンプーのような香りやしっとり感や泡立ちはありませんが、洗浄効果はとても強いです。

メリット2.頭皮のニオイとかゆみを改善

掃除用品で重曹を使う方ならイメージが湧くかと思いますが、重曹にはニオイを除去する効果が期待できます。この効果のおかげで、重曹シャンプーを使うと頭皮のニオイがなくなる可能性があるというわけです。

頭皮から嫌なニオイがしたら、原因は頭皮に残った皮脂の酸化です。皮脂が酸化すると独特の嫌なニオイになりますが、同時に酸化で炎症を起こしてかゆくなります。重曹の洗浄力で皮脂を洗い流しますので、酸化によるニオイや炎症はなくなります。

メリット3.フケ対策としても有効

前述の通り重曹シャンプーには小さな粒子が入っているので、頭皮の汚れや詰まりを簡単に落とせます。これにより古い皮膚や角質を落とすので、フケが減るという効果も期待できるようです。

ただし重曹シャンプーの研磨作用で、頭皮が傷つく可能性も否定できません。洗うときはゴシゴシと力いっぱい擦らず、優しくマッサージするように洗髪するといいでしょう。

メリット4.薄毛・抜け毛改善への期待ができる

重曹シャンプーは、薄毛や抜け毛の改善にもいいとされています。これは、前述の通り重曹が頭皮の炎症に効果的とされているためです。薄毛や抜け毛の原因が皮脂汚れやそれによる頭皮の炎症だった場合、重曹シャンプーを使うと効果を期待できるというわけです。

また重曹のシャンプーによって皮脂や炎症がなくなりますので、炎症のかゆみで頭皮をポリポリかくことがなくなり、頭皮ダメージによる抜け毛を減らすことができます。また、頭皮がきれいになることで血行が良くなり頭皮の環境が改善されることで、発毛しやすい状態になります。

メリット5.肌に優しい自然派シャンプー

市販のシャンプーの洗浄効果は「界面活性剤」が使用されているものが多いです。これは肌に対して刺激が強すぎるため、頭皮を傷める可能性があります。頭皮を傷めると肌のトラブルの原因になることもあります。その点重曹シャンプーは刺激も少なく自然由来の成分で皮脂や汚れを取り除くことができますので肌にやさしいシャンプーと言えます。

また重曹シャンプーは自然素材なので、口に入れても安全というメリットもあります。重曹を使ったレシピもあるくらいなので、その安全性は非常に高いです。とくに子供のいるご家庭では、大きなメリットとなりそうです。

メリット6.コストパフォーマンスが魅力

重曹シャンプーのメリットとして、コストが安いことも挙げられます。重曹は200g100円程度で買えるので、市販のシャンプーよりもかなり安価で済むわけです。1kgもあれば大量の重曹シャンプーが作れるので、髪が長い方や家族が多い家庭などでは非常に経済的と言えます。

重曹シャンプーの作り方とリンスの活用

重曹

重曹シャンプーは、洗面器とお湯さえあれば簡単に作ることができます。重曹シャンプーの正しい作り方をご紹介いたします。

自家製重曹シャンプーの作り方

用意するもの

  • 重曹
  • 洗面器
  • お湯

作り方

洗面器いっぱいに(1L程度)お湯を張り、大さじ1杯の重曹を入れてよくかき混ぜて溶かします。これだけで重曹シャンプーは完成です。

クエン酸リンスの活用法

クエン酸と木のスプーン

重曹シャンプーを使うデメリットとして、「髪がキシキシする」というものがあります。

これは、重曹シャンプーが弱アルカリ性であることが要因です。人間の髪の毛は弱酸性なので、弱アルカリ性のシャンプーで洗髪するとキューティクルが乱れてしまうのです。

それを解決するのが、クエン酸で作るリンスです。

クエン酸はレモンや柑橘系の果物や梅干などに含まれる酸味の元。クエン酸のリンスには髪の毛の表面を覆うキューティクルを引き締める効果があるので、重曹シャンプーとセットにして使うのがおすすめです。クエン酸も重曹と同じく自然由来のものですので口に入れても安全です。

クエン酸と水を混ぜるだけで手作りのリンスができますよ。

用意するもの

  • クエン酸
  • ペットボトル

作り方

ペットボトルに500mlの水を入れ、クエン酸大さじ2杯(約20g)を入れてよく振って混ぜたらクエン酸リンスは完成です。クエン酸は100均ショップでも販売しています。使うときは、ペットボトルの原液を桶にうつして洗いましょう。

重曹シャンプーの使い方で効果を最大限に引き出す

頭皮を揉む女性

今まで使っていた市販のシャンプーを止めていきなり重曹シャンプーに切り替えるのはNGです。

市販のシャンプーは髪がきしまないよう指通りを良くするためのコーティングの成分が含まれていますが、重曹にはありませんので髪のきしみや頭皮の刺激を感じることがあります。

100%重曹シャンプーにする前に今使っているシャンプーに重曹をひとつまみ入れて洗髪しましょう。重曹に肌が慣れてきたら重曹シャンプーのみで洗います。

100%重曹シャンプーのみで洗う方法とお使いのシャンプーに重曹を入れる方法、重曹シャンプーにいい香りを付ける方法をご紹介いたします。

100%重曹シャンプーの正しい洗い方

  1. 髪をブラッシングする
    お風呂に入る前に髪をブラッシングしておくと埃や汚れが落としやすくなります。
  2. シャワーで髪と頭皮を洗い流す
    シャワーを頭にかけながら、指の腹で頭皮をマッサージし皮脂や汚れをもみ出します。重曹シャンプーをする前に落とせる汚れを落としておきます。
  3. 重曹シャンプーで洗う
    洗面器に作った重曹シャンプーを少しずつ頭にかけ、指の腹や手のひらでもみ込むように頭皮を洗います。洗面器の重曹シャンプーがなくなるまでもみ洗いしましょう。
  4. 重曹シャンプーを洗い流す
    シャワーをかけながら重曹シャンプーをしっかり洗い流します。

市販シャンプーと重曹の組み合わせ

初めて重曹シャンプーを使う場合、いきなり重曹シャンプーに切り替えず、少しずつ頭皮を重曹に慣らしていくために、お使いのシャンプーに重曹を混ぜて使いましょう。

いつも使う量のシャンプーに重曹をひとつまみ入れてかき混ぜ、指の腹や手のひらで頭皮や髪の毛をマッサージするように毛穴に詰まった汚れを落としましょう。

重曹シャンプーを使うのがなんとなく不安な方にもこの方法はおすすめです。シャンプーの後は、いつも使っているリンスやコンディショナーで仕上げましょう。

クエン酸リンスで髪を整える

洗面器の中に頭を入れ、髪にクエン酸リンスをなじませます。または、髪の毛にリンスを少しずつ流してなじませます。最後にシャワーでクエン酸リンスをきれいに洗い流しましょう。

アロマ精油で香り付け

重曹シャンプーにアロマ精油を入れると、香りを付けることができます。重曹シャンプーは無臭で物足りないという方は、ぜひ試してみてください。リラックス効果のある香りを選ぶと、市販シャンプーのような感覚で重曹シャンプーを使えます。

ただしアロマ精油は、肌に付けてもいいものを選びましょう。まあ一般的に精油は香りが持続しにくいので、翌日まで香りが続くことはあまり期待できません。

重曹シャンプー使用時の注意点

×印を上げる女性

重曹シャンプーにはさまざまな効果が期待できますが、一方で危険性や注意点についても考慮しておかなければなりません。作り方、使い方ともに容量を守らないと、肌トラブルの原因になる可能性もあります。

それでも、重曹シャンプーによるメリットはとても大きなもの。以下のことに注意して、正しく重曹シャンプーを使いましょう。

適切な重曹濃度を守る

重曹シャンプーは1Lのお湯に大さじ1杯の重曹を溶かします。重曹を増やせば効果も増えると思いがちですがそれは危険です。重曹の量を増やす、お湯の量を減らす、など重曹の濃度をあげると肌のトラブルが起きる可能性がありますので決められた分量を守って作りましょう。

お湯でしっかり溶かす

重曹はお湯に完全に溶けるまでかき混ぜてください。重曹に含まれているざらざらした研磨税が残っていると頭皮を傷つける可能性がありますので注意しましょう。

とくに頭皮が弱い方は、溶け切らない重曹が原因で肌へ大きな負担がかかる場合があるので、注意が必要です。

熱湯は避ける

重曹は水に溶けにくい性質ですのでぬるま湯で溶かします。お湯が熱ければ熱いほど重曹が早く溶けると勘違いしている方がいるようですが、重曹を85℃以上の熱いお湯で溶かすと、炭酸塩という物質に変化します。

炭酸塩は強いアルカリ性ですので肌が傷みますのでシャンプーでは使えません。危険ですので注意しましょう。

いきなり重曹シャンプーに切り替えない

今まで使っていたシャンプーを止めていきなり重曹シャンプーを使用するとピリピリした刺激を感じることがあります。まずは少量から始めます。

いつも使っているシャンプーに重曹をひとつまみ混ぜて洗い始めましょう。重曹が肌に慣れてきたらだんだんシャンプーの量を減らして、最終的に重曹シャンプーのみで髪を洗いましょう。

また重曹シャンプーに初めて挑戦するときは、秋か春がおすすめです。この時期は極端に頭皮が乾燥したり油っぽくなることが少ないので、健康的な頭皮に近いのです。初めての重曹シャンプーは、肌と髪の毛のコンディションがいいときに使いましょう。

髪と頭皮を優しく扱う

重曹には研磨作用がありますので、力を入れてゴシゴシ洗うと頭皮を傷める可能性があります。重曹はアルカリ性の性質を持っていますので、酸性の皮脂汚れを落とすことができ、洗浄力や消臭力が強いので強くこすらなくても汚れを落とすことができます。指の腹でやさしくマッサージするイメージで洗いましょう。

弱酸性リンスとセットで使う

説明した通り、重曹シャンプーは弱アルカリ性です。頭皮や髪は弱酸性ですが、重曹シャンプーしたあとは弱アルカリ性に傾くという危険があります。

こうなると髪の毛がぱりぱりと乾燥してしまうので、弱酸性に戻す必要があるのです。重曹シャンプーを使用したあとは、クエン酸含む弱酸性リンスで、頭皮や髪のph値を戻してあげましょう。

重曹とクエン酸をしっかり洗い流す

市販のシャンプーのすすぎと同様に、重曹シャンプーやクエン酸リンスはしっかり洗い流します。重曹やクエン酸の洗い流しがあると頭皮や髪にダメージを与える可能性がありますので注意しましょう。

タオルで強くこすらず優しく押さえる

お風呂から出て髪をタオルで拭く際、強くこすって水分をふき取るのでは無く、髪にタオルを押し当てて水分をタオルに吸収させて水分が少なくなったらドライヤーで乾かしましょう。

傷がある場合は使用を避ける

重曹シャンプーは研磨作用があるので、傷口に付くと悪化してしまうことがあります。頭皮に傷があるときは使用を控え、目にも入らないように気を付けましょう。

脱色のリスクがある

重曹シャンプーを大量に入れると髪が脱色されますので容量を守りましょう。重曹シャンプーで脱色されるのも、重曹が弱アルカリ性であることに起因します。

とくにヘアカラーをしている人は、使い過ぎに注意しましょう。またカラーをした1週間以内には、重曹シャンプーの使用自体をいったん中止するのがおすすめです。

まとめ

泡立て

いかがでしたでしょうか?重曹シャンプーの一番の魅力は頭皮に詰まった皮脂を落としてくれることです。皮脂を落とすことでニオイやかゆみがなくなり抜け毛や薄毛を防止する効果があります。

すぐにでも重曹シャンプーにトライしたくなると思いますが、いきなり重曹シャンプーに切り替えるのでは無く、まずはシャンプーに重曹ひとつまみから始めてくださいね。

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