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ソメイヨシノの特徴
日本の春、お花見といえば、ソメイヨシノを連想する人は多いのではないでしょうか?ソメイヨシノには、以下のような特徴があります。
- 接ぎ木で増える
- 接ぎ木から5年ほどでお花見可能な大きさになる
- 開花期間は、おおむね1週間程度
ソメイヨシノは、大きな木でたくさんの花を付けます。でも、すぐに花が散ってしまうので、見ごろを逃すとすぐ葉桜になってしまいますよね。どうしてソメイヨシノは、こんなにも早く散ってしまうのでしょうか?
ソメイヨシノがすぐに散ってしまう理由とは?
ソメイヨシノがすぐに散ってしまう理由を、まとめました。
ソメイヨシノは交配できない
生物にはオスとメスがあり、交配することで子孫を残していきます。しかし、ソメイヨシノは自然交配できない品種。繁殖できないので、接ぎ木で増えていきます。接ぎ木で増えるということは、元をたどれば一本のソメイヨシノにたどり着きます。
全国各地にあるソメイヨシノは、一本のソメイヨシノのクローンなのです。ソメイヨシノは、積算温度で開花し、散っていくため、同じ環境下にあるソメイヨシノはすべて同じ動きをします。そのため、一斉に咲いて散っていきます。
増やしやすく成長が早い上に、見栄え抜群で全国にすぐ広まった
ソメイヨシノは接ぎ木で増やせて、比較的手をかけず花を付ける種類です。また、接ぎ木から5年でお花見できるほどに成長して、見栄えも抜群!満開時だけでなく、桜が散る様子もはかなげであり見ごたえ充分なので、全国的にソメイヨシノは広まっていきました。
しかし、決して強い木ではないので、素人が枝を切って自宅で接ぎ木しようとするのはNG!傷つけたソメイヨシノの木が、病気になってしまう恐れがあります。枝を折ったり木に切り込みを入れるなど、ソメイヨシノの木を傷つけるような行動はとるべきではありません。
温度が高いと、すぐに散ってしまう
ソメイヨシノは、積算温度で開花し、散っていきます。
- 花における積算温度とは…毎日の最高温度を足していき、ある温度になったら開花する
ソメイヨシノの場合、2/1日からの最高気温を毎日足していき、600度に達すると開花するといわれています。そのため、暖冬で人間が比較的快適に過ごせる冬だった場合は、桜が例年よりも早く咲いて散っていくことになるのです。
ソメイヨシノを長く楽しむ条件とは
すぐに散ってしまうソメイヨシノを長く楽しむ条件は、以下のものがあります。
- 開花してからの温度が低い
- ソメイヨシノ開花後、強風や雨が降らない
ソメイヨシノの花弁は、ちょっとした衝撃でも散ってしまいます。そのため、花が咲いたら刺激を与えないよう、強風や雨は避けたいところ。また、開花後に気温が一気に上昇してしまうと、桜が一気に散ってしまうので、その点も注意が必要です。
まとめ
ソメイヨシノは、接ぎ木で増えているため、すべての木が同じ遺伝子を持ち合わせています。そのため、同じ積算温度で開花し、散り始めてしまうので、すぐに散ってしまうのです。