目次
食品の中には「賞味期限(消費期限)」の表記がない物がある
食品の多くは、パッケージなどに賞味期限、あるいは消費期限が記載されています。しかし、食べ物の中には賞味期限の表記がないものも見かけますよね。このような食品は、法律により賞味期限の表記が義務付けられていないものが多いです。
賞味期限(あるいは消費期限)が保存環境によって曖昧だったり、あるいは長期間保存することが可能な食品は賞味期限の記載を義務付けられていなかったりと、食品によって理由は様々です。
ただし、賞味期限が記載されていないからといって、必ずしも長く保存できる食品とは限りません。中には早々に賞味期限が過ぎてしまうものもあるので、使う際は状態を確認することが重要です。
なぜ表記がないの?「賞味期限がない食べ物」5選
賞味期限の表記がない食べ物は、なぜ記載されていないのでしょうか。ここでは「賞味期限がない食べ物」の代表例を挙げ、その理由を解説します。
1.アイス
アイスは冷凍保存が前提とされている食品なので、長期間保存できるという理由から賞味期限の記載がない商品が多くあります。
実際、適切な温度環境で保存することで、数ヶ月長持ちさせることは可能です。ただし、鮮度や香り、美味しさが損なわれてしまう恐れがあるので、美味しいうちに食べ切ることをオススメします。
また、トッピングや製法によっては消費期限が設けられているアイスもあるので、購入した際は念のため確認するようにしましょう。
2.ガム
食品衛生法において、品質の劣化が極めて少ない食品には賞味期限の表示が義務付けられていません。ガムは水分がほとんど含まれていないという理由から、品質が劣化しにくい食品に含まれるため、賞味期限が記載されていない商品が多いです。
ただし、特定保健用食品は賞味期限が義務付けられているため、健康効果の謳われているガム(キシリトールガムやリカルデントガムなど)は賞味期限が記載されています。
3.白干梅
梅干しも長期間保存が可能な食品の代表です。そのため、パッケージに詰められている梅干しであっても、賞味期限が記載されていないものも多いでしょう。中でも白干梅は長期間保存できる梅干しとして有名です。そのため、賞味期限の記載が省略されているものが大半です。
ただし、調味梅干しと呼ばれる市販の梅干しの中には、賞味期限が6ヶ月以内に設定されているものもあります。購入する際は、パッケージの裏側などを確認しましょう。
4.野菜全般
スーパーなどで販売されている野菜の多くは、賞味期限が記載されていません。実は野菜も賞味期限の記載義務がないため、賞味期限を記載する必要がないのです。
ただし、長期間保存できる食品ではなく、保存環境によって劣化の速度が大きく異なります。ご自宅では適切な場所で正しい方法で保管しつつ、状態を確認して見極めるようにしましょう。
5.果物全般
果物も野菜と同様、賞味期限の記載義務がない食品です。こちらも保存環境によって劣化の速度が変わるため、ご自宅で状態を確認しつつ、熟したタイミングで早めに食べ切るようにしてください。
ちなみにバナナや柑橘類に関しては表示対象に該当するため、パッケージや袋などに記載されていることがあります。義務化はされていないので記載のないものもありますが、気になる方は確認してみましょう。
賞味期限の記載がない食べ物は早めに食べ切るべき?期限は?
賞味期限の記載がない食べ物の多くは、長期保存が可能な食品であったり、品質が劣化しにくい食品が対象です。ただし、このような食品もいずれは劣化し始めますし、保存環境によっては早々に食べられなくなってしまうものもあります。
したがって、賞味期限の記載がない食べ物であっても、適切な場所に保管し、早めに食べ切ることを心がけましょう。
実際の賞味期限は食品によって異なりますが、美味しく食べたいならば1〜2ヶ月以内に食べ切ることをオススメします。
賞味期限の記載がない食べ物も早めに食べ切って
いかがでしたか。最近では安全に配慮して、記載義務のない食べ物にも賞味期限が記載されていることがあります。どの食べ物も早めに食べることで本来の美味しさを感じることができるので、賞味期限の記載がない食べ物も早めに食べ切るようにしましょう。