目次
圧力鍋の基本の使い方
まずは基本の使い方をご紹介します。メーカーにより使い方が少し違いますが、以下の手順が一般的です。
- 材料を入れてフタを閉める
- 強火で火にかける
- 弱火にする(または火を止める)
- 放置する
- 圧力が下がったらフタを開けて完成
通常の鍋で調理するよりも1/3〜1/4程度の時間でできあがります。豚の角煮や肉じゃが、カレーなどの時間がかかる料理も、圧力鍋を使えばあっという間にできあがりますよ。
圧力鍋の危険な使い方
時短料理の強い味方である圧力鍋も、使い方をまちがえれば大きな事故を引き起こします。ここでは圧力鍋の危険な使い方を4つ紹介します。大けがをする前に正しい使い方を身につけましょう。
劣化したパッキンを使い続ける
劣化したパッキンを使い続けてはいけません。
劣化したパッキンを使い続ければ、本体とフタの隙間から熱い蒸気が吹き出し、やけどの原因になります。
パッキンは鍋とフタを密閉する重要な役割を担っており、常に高い圧力がかかっているため劣化するスピードが早いです。毎日圧力鍋で料理するような場合は、約半年で寿命になることもあります。
- パッキンに亀裂が入っている
- 硬くて弾力がない
- フタの隙間から蒸気が漏れている
などの異常があったらすぐに新しいものに交換しましょう。
圧力が下がっていないのにフタを開ける
加圧が終わると火を止めて蒸らしの時間に入りますが、蒸らしている途中に絶対にフタを開けてはいけません。
圧力鍋の内部は火を止めた後も高い圧力が保たれていて、急にフタを開けると圧力が一気に解放され、フタが吹き飛ぶ恐れがあります。それと同時に、中の熱い蒸気が吹き出して大やけどの原因になります。
ロックピンが下がり、圧力が完全に下がっていることを確認してからフタを開けてください。フタの上から水をかけたり、鍋を水に浸して減圧する方法もありますが、そういった減圧方法に対応していない圧力鍋もあるので必ず取扱説明書で確認しましょう。
指定の分量以上の水や具を入れる
圧力鍋の内側には、「これ以上水や具材を入れたら危険ですよ!」という目印がついています。中身が吹き出す恐れがあるので、この目印は絶対に超えてはいけません。
一般的な料理の場合は鍋の2/3以下、豆類や麺類などの分量が増えるものは1/3以下が目安です。
また、カレーやシチューなどの粘り気のある料理は、具材の加圧が終わったタイミングでルウを投入しましょう。その後ひと煮立ちされたら完成です。
蒸気口が汚れたまま使用する
圧力を逃がすための蒸気口が汚れたまま使用してはいけません。
蒸気口が汚れていると内部の圧力の逃げ場がなくなり、フタが吹き飛ぶ恐れがあります。調理が終わったらすべての部品を取り外し、中性洗剤でキレイに洗いましょう。
あまり強く洗いすぎるとパッキンの破損やキズの原因になるので注意してください。
まとめ
圧力鍋は正しく使えば料理をラクにしてくれますが、まちがった使い方をすれば事故につながる可能性もあります。基本的な使い方は簡単ですので、正しい知識を身につけて美味しい料理を作ってくださいね。