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食べ合わせとは?
食べ合わせとは、2つの食材を組み合わせて食べることをを指します。それぞれの良いところを生かす食べ合わせを「良い食べ合わせ」、反対に栄養を打ち消したり消化に良くなかったりする食べ合わせを「悪い食べ合わせ」と言います。
「食材の組み合わせ方ひとつで本当に良し悪しがあるの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。そこで今回は、「悪い食べ合わせ」を紹介し、理由も解説します。
消化に悪い食べ合わせ3選
1.うなぎと梅干し
「うなぎ」と「梅干し」の食べ合わせが悪いというのは、知る人も多いのではないでしょうか。うなぎは江戸時代から高級品として親しまれてきました。保存方法が少ない江戸時代では、取っておいたうなぎが腐っているのかわかりません。
ここで酸味の強い梅干しを一緒に食べてしまうと、腐敗に気付きにくくなってしまうのでNGとされていました。もちろん一緒に食べても栄養摂取に問題はないようです。保存方法が優れている現代では、あまり気にする必要がない食べ合わせです。
2.天ぷらとスイカ
「天ぷら」と「スイカ」が悪い食べ合わせであることも有名です。油物の天ぷらと水分のスイカを一緒に摂取すると、胃酸が薄くなり消化が悪くなるのではないかという考えからきています。お腹を壊しやすい方は、注意をした方がいい食べ合わせです。
3.カニと柿
「カニ」と「柿」も悪い食べ合わせとされています。海の物であるカニと山の物である柿は、両方を手に入れようとするとどちらも腐りかけになってしまうため、消化に悪いという考えです。
車や飛行機などがない時代ならまだしも、現代はスムーズに出荷できるため、あまり気にする必要のない食べ合わせです。
栄養摂取に悪い食べ合わせ3選
1.大根とにんじん
サラダでよく食べる「大根」と「にんじん」は、意外にも悪い食べ合わせです。大根はビタミンCを多く含む野菜であり、にんじんはビタミンCを破壊するアスコルビナーゼを含む野菜です。
そのため、一緒に食べてしまうとそれぞれの良いところを打ち消し合ってしまいます。アスコルビナーゼは熱に弱いため、一緒に食べる際は加熱調理をするのがおすすめです。
2.きゅうりとトマト
夏に食べると美味しい「きゅうり」と「トマト」も悪い食べ合わせです。きゅうりもにんじんと同様にアスコルビナーゼが含まれています。ビタミンCが含まれているトマトと一緒に食べるのはあまりおすすめできません。
また、どちらも夏野菜で体を冷やします。体が冷えすぎてお腹を壊してしまう場合もあるので、食べ合わせには注意が必要です。
3.ほうれん草とベーコン
レストランでもメニューに載るほど大人気な「ほうれん草」と「ベーコン」。実はこの食べ合わせも悪い食べ合わせとされています。シュウ酸が含まれるほうれん草とベーコンに使われる化学物質の亜硝酸ナトリウムが合わさると、発がん性物質を作る恐れがあるためです。
しかし規定量が定まっているので、必ず健康に害を及ぼすとは言い切れません。またベーコンのリン酸は、ほうれん草の鉄やカルシウムの吸収を邪魔してしまいます。
まとめ
意外にも知らないNGな食べ合わせを紹介しました。うなぎと梅干しなど定番から、知らない方も多いほうれん草とベーコンなど、実は悪い食べ合わせは豊富にあります。
どれも必ずしも健康に害を及ぼす物ではないでしょう。ぜひ本特集の情報も参考にしながら、食材選びをしてくださいね。