雑巾がけのやり方!掃除機をかけるのは一番最後が基本です

雑巾がけする女性

自動で掃除してくれる電子機器の発達した時代でも誰しもが一度は経験したであろう雑巾がけ。お寺修行のイメージもある雑巾がけですが、実はこれには正しいやり方があったのです。掃除の時に雑巾がけをするタイミングは、どうすればより効率的に綺麗になるのか、詳しくご説明します。正しい方法で掃除をすればもっと快適な住環境が手に入れられます。

雑巾がけは部屋も心も綺麗にできる!

雑巾がけをする女性

掃除機やお掃除ロボットでの掃除が当たり前になっていますが、こういった掃除方法だけでは汚れのすべてを落としきることは出来ません。

その点、雑巾がけをするとそういった汚れもすっきりと落とすことが出来るのです。そんな昔ながらの掃除法である雑巾がけの正しいやり方をご存知でしょうか。実は正しい掃除のやり方を実践すると部屋が綺麗になるだけでなく、心と体にも思わぬ良い影響があるのです。

正しい雑巾がけの順番とコツ

掃除を始めようとしている女性

掃除機は最後!

掃除というとまずは掃除機をかけたくなるかもしれませんが、掃除機は最後の仕上げで使用します。最初に掃除機を使ってしまうと、掃除機からの排気で床に落ちているホコリやチリなどが舞い上がってしまうからです。一度こうなるとなかなかホコリは床に落ちませんし、アレルギー体質の人にとっては掃除どころの話ではなくなってしまいます。

掃除は住む人が心地よく暮らせるために行うものですから、きちんと順番を守って雑巾がけをしていきましょう。そのため、掃除の一番最初は雑巾がけから始めます。

雑巾の絞り方

まず初めに雑巾の正しい絞り方を知っておきましょう。雑巾がけには大事な要素です。

水気の多い雑巾で拭いてしまうと拭いた後が水っぽくなり、最後に掃除機をかけるときに乾いていなかったり、水拭きした跡が床に残ったりと良いことはありません。横に持って雑巾を絞ると真ん中の部分に水が溜まりやすく、しっかり絞ったはずなのに水気が多くなってしまいます。

そのため、雑巾は縦に持って両手で絞るようにしましょう。横に持って絞る時ほど力いっぱい絞らずとも、しっかりと水気が取れるようになります。

雑巾がけをする順番

  1. 天井など高い箇所から拭く
    雑巾がけをするときは天井付近など高いところから拭き始め、床などの低いところに向かって拭いていきます。壁や棚の側面なども静電気でホコリがつきやすいため、きちんと拭いておきましょう。
    これらの部分を拭かずに床ばかり掃除をしても、高いところや壁などについたホコリは人が動いただけでフワッと宙を舞ってしまいます。これが床を掃除してもすぐにホコリっぽくなってしまう原因になりますから、日頃から高いところも掃除するように心がけると良いですね。
  2. 部屋の奥から出入口に向かって床を拭く
    高いところから徐々に低いところへ拭き進めて行ったら、今度は床の雑巾がけになります。床は部屋の奥から出入口付近に向かって拭いていくようにしましょう。部屋の奥、あまり使わないスペースなどから拭いていくことで一度拭いたところを踏まずに掃除が出来ます。
    拭くときには一直線に雑巾がけするのではなく、コの字を描くように拭いていきましょう。後方に下がるようにして床を拭いていきます。手が届く範囲を効率的に拭いていけますし、拭き残しも少なくなります。
  3. 掃除機をかける
    こうして雑巾がけを終えた後に掃除機を使って仕上げを行い、清掃完了となります。

雑巾がけは筋力アップやダイエットにも最適

雑巾がけで健康的に

実はバランスよく筋肉を使っている

掃除として認識されている雑巾がけですが、実は筋力アップに最も良い手段なのをご存知でしょうか。
雑巾がけが筋力アップに繋がる理由は、手足を床について体を支えながら床を拭くという体勢と動作にあります。腕を左右に動かしながら床を拭く動作は二の腕の筋肉の一つである上腕三頭筋、その他に大胸筋や広背筋も鍛えられます。

しゃがんだ状態や両膝を床についた状態で少しずつ後ろへ移動していくと、太ももの筋肉である大腿二頭筋や大腿四頭筋、その他に大腰筋、大殿筋が鍛えられます。上半身、下半身共にバランスよく鍛えることが出来るのが雑巾がけのメリットと言えるでしょう。

基礎代謝・新陳代謝が上がる

また、筋力がつくと基礎代謝が上がります。基礎代謝とは、人間がじっとしていても呼吸をするなどの生命活動の維持のために使用されるカロリーのことです。この基礎代謝が上がることで脂肪を燃やし、痩せやすく太りにくい体になります。ダイエットに筋力アップは欠かせません。

また、新陳代謝も上がり、お肌のターンオーバー機能も良くなっていくため、美肌にも効果的です。血行も良くなり、冷え性やむくみも改善されやすくなります。

様々な体の不調にも効果があるので、筋力アップは大事であると言われているのです。全身の筋力を満遍なく鍛えようと思うと色々なトレーニングが必要となります。しかし、日々雑巾がけを続ければ筋トレをせずとも着実に全身の筋力を上げていけるのです。

本格的な運動や筋トレをする時間がない、そもそも苦手だという人でも雑巾がけを取り入れれば、掃除のついでに筋力アップ、そして健康維持まで出来てしまうので大変効率的と言えます。

雑巾がけをすると運気も上がる?

フローリングの雑巾がけ

雑巾の語源

雑巾がけをすると運気が良くなるということが、絶対にありえないと言い切ることは出来ません。なぜなら、元々雑巾は禅宗の言葉「浄巾」が語源となっています。お寺や仏像など神聖なものを綺麗にする布と言うことで清めの布、「浄巾」と呼ばれていたのだとされています。

そういった背景もあって、雑巾がけをするということは物や場所を清める神聖な儀式とも言えるでしょう。お寺でお坊さんが雑巾がけをするのは、目の前の掃除に集中することで雑念を払う修行をしていると言います。

また、お釈迦様の掃除の功徳という教えでは、掃除をすることで自身だけでなく他人の心も清められ、周囲の環境が活き活きとし、人の心も物事も整って新たな美しい種が育つと説かれています。

掃除をすることで人の心も清浄になり、環境も良くなっていくという教えがずっと昔から根付いていているのです。これが運気が良くなると言われる理由なのでしょう。

風水においても意味がある

更に、風水的にも掃除は運気アップに欠かせません。特に水拭きこそ運気アップの鍵であるとも言えます。

そもそも風水は「風」と「水」を重要視していて、特に水は邪気や厄を払い、浄化してくれるものとされています。それを当てはめると、水拭きすることでその場の厄が落とされ浄化されるため、運気が上がるということになります。

また、悪い気は重たいので下の方に溜まりやすいのが特徴です。そのため、床を雑巾がけすることで悪い気を払い、浄化するという作用が強く働くことになるのです。

リビングや寝室などの床はもちろん、キッチンや洗面所、玄関などもしっかりと雑巾がけすると良いでしょう。カーペットやキッチンマットなどもこまめに手入れをし、その上で雑巾がけをします。

そして、玄関は靴を脱ぐたたきも忘れずにお掃除したいところです。外と家の中との境目のため汚れやすい場所ですが、こまめに雑巾で水拭きすればひどい汚れにはなりません。たたきを雑巾で水拭きすると金運や仕事運アップに繋がりますので、ぜひ日々の生活に取り入れていきたいですね。

雑巾がけを習慣にして、心身共に健やかな毎日を送りましょう!

窓際の雑巾がけ

日本では江戸時代の頃から雑巾がけで家を綺麗にすることが良しとされていました。雑巾がけは大変シンプルな掃除方法ですが、単なる昔ながらの掃除方法ではありません。自分の手で住まいを綺麗にし、そして心も体も磨いていきます。便利で労力を使わずとも掃除が出来る時代ですが、時には雑念を払って雑巾がけに没頭してみるのも良いのではないでしょうか。

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