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茶道における「絶対NG行為」8選!
日常的にはタブーとされていないことでも、茶道においてはNG行為となるものがいくつもあります。初歩的なNG行為や身だしなみについてのタブーを解説します。
1.立ったまま襖を開ける
茶道の茶室に入る際、立ったまま襖を開けるのはやめましょう。和室の襖は座って開閉するのがマナーです。これは、中の人を上から見下さないよう配慮するためです。
また、ドアのようにノックをするのもNG。その代わりに『失礼致します』と一声かけてから開けましょう。開け方は、一度に全開するのではなく、3回に分けて開けるのが正しい開け方です。
2.最後に音を立てて襖を閉めない
茶道の茶室には、お客さんが出入りする入り口と亭主が使う入り口があります。お客さんとして入る場合は、ふすまが少し開いていることで「入ってもいい」という合図になるため、襖が開いている状態か確認しましょう。
そして、最後に入った人はピシッと音を立てて襖を閉めることがマナーとされています。襖を閉める音で亭主に全員入ったことを知らせる合図になっているのです。
音を立ててはいけない、と思いがちですが、茶道では最後の人がピシッと音を立てることが作法として正しいので覚えておいてくださいね!
3.足袋を履き替えない
茶室に入る際、畳を清潔に保つためという理由から足袋を履き替えずに入るのはNG行為となります。必ず替えの白足袋を持っていきましょう。最近では、足袋カバーという、足袋の上から履いておくと脱ぐだけできれいな足袋となる便利商品もありますので、活用してみて下さい。
4.スマホで写真を撮る
スマホで写真を撮りSNSなどに投稿することをウェルカムとしている茶席も増えているようですが、原則、茶会では写真を撮りSNSにその場で投稿する、というのはマナー違反とされています。
素敵な道具や非日常的な空間である茶室や茶道の風景をSNS投稿したい気持ちも分かりますが、気軽に投稿するのは控え、きちんと確認してから撮影・投稿するようにして下さい。
5.大き目のアクセサリーや時計をつける
茶道では指輪やネックレスなどのアクセサリー、腕時計などの貴金属を付けるのはタブーとされています。その理由は、陶器や漆の茶碗などの茶器を傷つけてしまう可能性があるためです。
茶室に入る前には必ず外すようにしましょう。また、アクセサリーをつける際は落下の恐れのないものにして、デザインや色も控えめなタイプを選んでください。
6.濃い口紅や長すぎる爪
濃い口紅は茶碗についてしまいます。薄い口紅にして、茶碗に口紅がつかないよう事前に押さえておきましょう。また、長すぎる爪や装飾のついたネイルなども茶器にぶつかりやすいためNGです。
メイクはナチュラルメイクで普段よりも控えめにしましょう。パールやグロスの強いものは、お茶席では悪目立ちしやすいのでこちらも気を付けてくださいね。
7.髪をまとめない・大きな髪飾り
茶席ではお辞儀をする動作が多いため、その際に髪が顔にかからないようにします。長い髪はすっきりとまとめ、前髪をはらうような動作も避けましょう。
また、髪飾りは飾りのついたものを使用するときは、大きなものや硬いものは落ちて茶道具を傷つけてしまう恐れもあるため避けるようにします。
8.香水
香りをまとうことは身だしなみのひとつでもありますが、茶席では香水はタブー。茶道は、御抹茶の味や香りを楽しむものです。
自分自身は香りに慣れているので気にならないと思っても、同席している方々には迷惑となります。汗臭が気になる場合は「香りなし」の制汗剤商品を活用するのがおすすめです。
茶道の作法やマナーは事前に確認しておくこと!
いかがでしたでしょうか。今回は基本的なNG行為や身だしなみについてのタブーを主にご紹介しました。ですが、実際に茶会に参加するとなるともっと細かい作法やマナーはたくさんあります。
また、流派によっても作法は異なりますので、正しい作法やマナー、ルールについては事前に確認してから出席すると安心です!