目次
布団を干すのは「天日干し」が効果的
布団は就寝時に使う寝具の一種ですが、用途の性質上、寝汗や垢で汚れやすい欠点があります。厚手の布団は衣類と比べて洗濯が難しいことから、人為的に乾燥させて衛生管理を行うのが一般的です。古くから行われている屋外での天日干しには快眠に繋がる様々な効果があるとされています。
布団を干すメリットの詳細を学び、毎日の就寝を快適なものにすることを心がけましょう。
布団の天日干しがもたらす効果
ダニや最近を駆除できる
布団を干す行為は日光で温めることによって内部に住み着いているダニや細菌を駆除するのが主な目的です。布団は中綿が厚手に作られているのでダニや細菌が繁殖しやすく、放置すると不潔な状態になって重大な健康被害に繋がる可能性があります。そのため、天日干しによる殺菌効果で布団の衛生状態を改善させるのが布団を干す目的です。
特に敷布団は中綿を覆う生地も厚手の作りになっていることから、日光が長時間当たる天日干しが状態を改善させるための適切な方法です。
布団がふわふわになり快眠ができる
天日干しは殺菌以外に布団の弾力性を改善させる効果もあります。布団の中綿は就寝時の発汗で湿った状態になっているので、使い続けるほどに弾力性が低下して固くなります。中綿が固くなった布団を使い続けると腰痛や寝不足などの不具合に見舞われる可能性があるので注意が必要です。
天日干しによって中綿に沁み込んだ汗の水分が蒸発すると乾燥によって弾力性が改善され、新品と同様の寝心地を取り戻すことが出来ます。また、日光を長時間浴びた布団は中綿に熱が残っているので肌触りが良く、スムーズに就寝することが可能です。
中綿が痛みにくい
天日干しによる布団の乾燥は機械乾燥と比べて熱の伝わり方にムラがあるのが特徴ですが、中綿に伝わる熱が画一的ではないので変質しにくいメリットもあります。
布団の天日干し以外の方法の効果や違いは？
ファブリーズではふわふわにはならない
また、消臭や除菌の効果があるファブリーズなどの薬剤を吹き付けて布団を綺麗にする方法もありますが、手軽に実行出来る一方で布団の弾力性は改善されないのが欠点です。
乾燥機は中綿が痛む可能性も
乾燥機を使った布団干しはある程度の弾力性の改善が見込めますが、機械による強制的な乾燥は中綿の変質を引き起こす可能性があるため、過度の使用は避けるのが無難です。
布団を干す行為は屋外での天日干しが従来の常識でした。しかし近年では、場所の確保が難しいことや景観を損ねるなどの理由から、現在は乾燥機を使って布団を乾かすのが主流になっているようです。
以上の理由から、可能であれば布団はなるべく天日干しをするのがおすすめです。
布団の天日干しをする際の注意点
屋外での布団の天日干しは、雨や強風などで布団が汚れてしまうリスクがある点を把握する必要があります。地域によっては排気ガスや花粉などの汚れが原因で布団を屋外に干すことが出来ません。
高層建築の建物では強風で飛散した洗濯物が落下して大きな事故を引き起こす危険があることから、布団を干すことが禁止されていることがあります。
布団を干す際は周囲の環境を確認し、安全が確保された状況で行うのがトラブルを避けるための重要な条件です。
布団を天日干しする際は周囲の確認を！
布団を屋外で干す際は目的を定め、周囲の環境を確認することが大切です。殺菌や乾燥、中綿の弾力性の改善など目的によって干す時間や最適な気温が異なるので、事前に天候の変化を確認しておくことを心がけます。
また、空気が汚れている環境では却って布団が汚れてしまうので、どうしても屋外で干す必要がある場合は防塵シートを被せるなどの工夫を施すのが賢明です。
