目次
ドライヤーの電気代を算出する計算式
ドライヤーに限らず電気代を算出する計算式は次のようになります。
- 電力量(Wh)を算出する『消費電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)
- Wh(ワットアワー)をkWh(キロワットアワー)に換算する『Wh÷1000=kWh』
- kWh×1kWhあたりの電力量料金を出す『kWh×1kWhあたりの電力量料金=電気代』
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気代単価の目安は1kwhあたり「31円」とされています。
ドライヤーの電気代
お風呂あがりで髪を乾かすときや朝外出前に髪形をセットするときなどに使用することが多いドライヤー。しかし、熱風を出すことから電気代が高いのではないかと心配される方も少なくありません。
実際にどれくらいドライヤー使用で電気代がかかっているのかパターン別に解説します。
ドライヤーを1日10分使った場合の電気代
ドライヤーには、弱・強などモードが設定されているのが一般的。強モードの方が、ワット数は増加し消費電力も大きくなります。
通常の強モードの消費電力がだいたい1200W、弱モードを600W、冷風モードとして10分使ったと仮定、1kwhあたりの電気代単価目安を「31円」と設定して算出すると、下記のような計算式になります。
- 強モード1200W:1200W÷1000(kwh換算)×10分÷60(1時間換算)×31=6.2円
- 弱モード600W:600W÷1000(kwh換算)×10分÷60(1時間換算)×31=3.1円
- 冷風モード70W:70W÷1000(kwh換算)×10分÷60(1時間換算)×31=0.4円
もしも、10分間のドライヤーを朝・夜で2回行っていた場合、1日にかかる電気代目安は強モードで12.4円となります。
ドライヤーを1時間使い続けた場合の電気代
仮定として、もしもドライヤーを1時間使用した場合、計算式は以下となります。(1kwhあたりの電気代単価目安を31円として計算。)
- 強モード1200W:1200W÷1000(kwh換算)×60分÷60(1時間換算)×31=37.2円
- 弱モード600W:600W÷1000(kwh換算)×60分÷60(1時間換算)×31=18.6円
- 冷風モード70W:70W÷1000(kwh換算)×60分÷60(1時間換算)×31=2.4円
ドライヤーは、電化製品の中でも使用電力は大きいです。当然、1時間使用すると電気代が無視できないほど高くなります。
しかし、ドライヤーの使用時間目安はショート・ミディアムヘアーの女性なら5分、ロングヘアーでも10分程度。後述する節約方法を併せて行えば、さらに使用時間が短くなる方もいます。
年間にかかる電気代
1日の使用時間を10分、電気代単価31円、1ヶ月30日と仮定し、1年間(12ヶ月)にかかるドライヤーの電気代は下記の通り計算されます。
- 強モード1200W:6.2円[10分あたりの電気代]) ×30日×12ヶ月=2,232円
- 弱モード600W:3.1円[10分あたりの電気代]) ×30日×12ヶ月=1,116円
- 冷風モード70W:0.4円[10分あたりの電気代]) ×30日×12ヶ月=144円
ヘアアイロンの使った場合の電気代
ドライヤー以外にヘアアイロンを一緒に使用する人も多いでしょう。ヘアアイロンはドライヤーよりも消費電力が少なく200W程度と言われています。
1日10分使用、電気代単価31円で計算すると下記の通りになります。
- 1日10分使用:200W÷1000×10分÷60×31=1.03円
ヘアアイロンを毎日10分間使用し続けた場合の1年間(30日・12ヶ月)の電気代は下記となります。
- 1年間の電気代:401.7円
このことから、ヘアアイロンの併用には、そこまで電気代が高くつかないことが分かります。しかし、電気代とは小さな金額が積もり重なることで高額になりがち。そこまで高くないからと油断せずに節電を意識しておく方が無難です。
ドライヤーの電気代を節約する7つのコツ
家電にかかる電気代を節約するには使用回数・時間を少なくする、もしくは使用電力が少ない機種を選ぶことが定番です。ドライヤーもその点は変わりません。
節約のコツ1:タオルドライをしっかりおこなう
水分が髪の毛に残ったままでは乾かすのにとても時間がかかり電気代も上がります。ドライヤーを使う前にできるだけタオルで水分を少なくしておくことがポイントです。タオルドライはドライヤーを節約するときの基本です。
- シャンプー後、手で毛束をきゅっときつく絞り水気を切ります。
- 乾いたタオルを頭にあて、指の腹を使い小刻みに動かしながら地肌と髪の根元の水分を吸い取ります。
- 髪の毛の中間から毛先は、毛束をタオルで挟んで両手で優しく抑えながら、水気を吸い取ります。
タオルドライを行うとき、頭皮や髪を力強く擦ると肌トラブルや髪が傷む原因になります。タオルドライは丁寧にやさしく行いましょう。
節約のコツ2:タオルサンド法
タオルドライ後に乾いたタオルをかぶって乾かす方法です。
- 乾いたフェイスタオルを1枚用意します。
- タオルを頭にかぶせます。
- タオルの上または内側からドライヤーを当てて髪を乾かします。
タオルに吸収させた水分をドライヤーで蒸発させる仕組みで、ドライヤーを使う時間が短縮できると言われています。注意点としてドライヤーをかけすぎると髪がパサパサになる恐れがあります。目安としては毛先が乾くまでがオススメです。
節約のコツ3:ティッシュドライ法
タオルドライの後、ティッシュで毛束を挟んで軽く抑える方法です。タオルドライでは取り切れなかった水分の細部まで吸収できるので、そのあとのドライヤーの時間は短縮できます。
ショート・ミディアムヘアーの方であれば、1回に使用するティッシュは1~2枚で十分です。ロングヘアーの方だと、それ以上の枚数を必要とします。場合によってはキッチンペーパーで代用することも可能です。
節約のコツ4:湿気の少ない場所で乾かす
洗った髪を洗面所で乾かすことが多いかもしれません。ですが、洗面所は湿気が多く髪を乾かすとき、空気中の水分が髪に付着して余計な時間がかかります。
洗面所などの湿度が高い場所ではなく、リビングや寝室など湿気が少ない場所で乾かした方が早く乾き、結果として電気代も節約できるでしょう。
節約のコツ5:冷風を活用する
髪全体がある程度乾いてきたら、温風から冷風に切り替えることも節約方法としておすすめです。
ドライヤー機種によって変動しますが冷風の消費電力量は温風と比較すると、かなり小さいです。温風と冷風をこまめに調節すると、冷風の電力は消費量が少ないため節電にもつながります。
タオルドライ後、最初は温風でざっと乾かし仕上げには冷風を使うようにするなど併用するのもおすすめです。ほんのり湿っている程度であれば冷風でも乾かすことができるため、意識してみましょう。
また、温風を頭皮にあて過ぎると肌の状態が悪化し、髪質も悪化する恐れがあります。温風ドライヤーの使用は長くても10分程度までにした方が頭皮にとっては好ましいです。
節約のコツ6:マイクロファイバーヘアキャップを使う
吸水性や通気性、保温性を持たせた素材マイクロファイバー製品は速乾性のある繊維です。
マイクロファイバー製のタオルやターバンなど市販されていますので、普通のタオルの代わりに使えば水分をより吸い取ってくれるためドライヤーを使う時間が短縮され節電につながります。
ただし、使いやすさは髪の長さによっても左右されます。商品にもよりますがロングヘアーの方だと、まとまりにくいと感じることもあります。商品によっても使いやすさは異なるため、試行錯誤で自分に合ったマイクロファイバーを検討してみてください。
節約のコツ7:高出力タイプのドライヤーを使う
安価・省エネな500Wクラスのドライヤーを使う方が電気代も安いのでは?そう考える方もいるかもしれませんが、出力が低いドライヤーだと風量も弱いため使用時間が長くなります。
たしかにショート・ミディアムヘアーの方であれば、それでも事足りるため電気代も安く抑えられます。一方でロングヘアーの方の場合は出力が弱い分、乾かすのに時間がかかります。
使用時間が長くなることで結果的に電気代が高くなるケースも少なくありません。ロングヘアーの方は省エネ仕様よりも風力・温風温度を優先されることをおすすめします。
家電製品は常により高品質な物へとアップグレードしています。最近では少ない電力消費でパワフルに稼働するドライヤーも各メーカーから登場しています。数年以上、同じドライヤーを使い続けている場合は機能も劣化しているかもしれません。
毎年買い替える必要はありませんが、数年おきであれば、新機種への入れ替えを検討する価値はあります。
ドライヤーは待機電力で電気代が発生する?しない?
電気代の節約を意識されている方の中には、ドライヤーの待機電力対策としてこまめにコンセントを抜き差しされている方もいらっしゃるはず。
しかし、ドライヤーは元々、待機電力がさほど発生しない仕組みとなっているため、こまめにコンセントを抜く必要はありません。
そもそも待機電力とは、コンセントに接続された家電製品が電源の切れている状態でも消費する電力のことを言います。この待機電力は家庭の年間平均電力消費量の1/16とも言われています。
ガス温水器やエアコンなどは待機電力が発生しますが、ドライヤーはスイッチを入れて初めて発熱回路に通電する家電になるため待機電力はありません。
ドライヤーの場合、節電をするのであれば別の方法を取り入れる必要があります。
ドライヤー以外の電気代は年間どの位?
エアコンの電気代
エアコンにかかる年間の電気代は1台あたりの電気代は部屋の広さによって大きく差が出ます。6畳で約16,000円、12畳で約28,000円、20畳だと約52,000円と言われています。
エアコンの電気代を節約する方法は、サーキュレーターや扇風機と一緒に稼働させエアコンの働きを助けることです。
他にも、温度設定を夏は28℃、冬は20℃を目安にするか自動設定にするのがおすすめです。また、2週間に1回程度の割合でフィルターを掃除するのも節電につながるでしょう。
冷蔵庫の電気代
冷蔵庫にかかる電気代は年間約7,000円~9,500円と言われています。冷蔵庫の電気代はサイズによって変わりますが、小さいほど電気代が安くなるというわけではありません。
例えば、一人暮らし向けの168ℓでは約8,500円、2~3人暮らし向けの365ℓでは約9,300円。しかし、4人暮らし向けの450ℓになると電気代は下がり約7,100円、より大きな容量の600ℓは7,800円となっているようです。
そのためサイズに関わらず最も電気代がかかるのは2~3人暮らし向けの365ℓのサイズのようです。冷蔵庫の電気代を節約するには、季節ごとに温度設定を調整したり、食品を詰め込み過ぎないように使うのが良いでしょう。
照明器具の電気代
12畳向けの照明器具でLEDシーリングライトを使用している場合の年間電気代は、1日8時間の使用とした場合1台約2,700円と言われています。LEDではない蛍光灯シーリングライトの場合はさらに電気代は高くなるそうです。
LEDのほうが電気代は安くなるので節約をしたい場合はLEDに変更するのがおすすめです。また、使っていない部屋やスペースの照明はこまめに消す習慣を身に付けましょう。
テレビの電気代
テレビの年間の電気代は2Kテレビの43型で約2,100円と言われています。これが4Kテレビになると約3,600円と高くなるようです。長時間見ない場合は電源を切ったり、省エネモード付のテレビは省エネモードを設定しておくと節約になるでしょう。
さいごに
ドライヤーの年間の電気代は2,000円程度で、家電の中では炊飯器の電気代と近いです。炊飯器は5.5号炊きで約2,200円と言われています。
ドライヤーの年間電気代が高いかそうでないかはそれぞれ人によって感じ方は違うでしょう。少しでも電気代を節約したいのであれば、電気をたくさん使う時間帯の安いプランを選ぶなどの検討もおすすめです。