目次
バッグを洗濯する前に確認すること
洗濯できる素材かどうか確認
頑丈に作られているバッグですが、ブランド品や装飾品が付いているデリケートなもの以外、洗濯できるものがほとんどです。洋服と同じでタグがついていれば洗濯表示で判断できます。タグが見当たらないものは素材をよく確認しましょう。
洗濯またはお手入れできる素材は主に「綿・コットン・ナイロンなどの合成繊維・ウール・革・カゴ・ビニール」などです。
また、バッグを洗濯する前に気になるところを確認しておくのもおすすめです。例えば、シミなどの汚れが付いていないか、洋服などの色移りがしていないか、カビは生えていないか、臭いはしないか、などです。
洗濯することのデメリット
洗濯をすると汚れや臭いが落とせたりしますが、洗濯することのデメリットもあることを覚えておきましょう。
- 素材によってはシワが付く
- 色落ちすることもある
- 洗濯機によって傷がつくこともある
などです。洋服と同じで洗濯することでシワがついてしまい、印象が変わってしまうこともありますので気を付けましょう。
また、洗浄力の強い洗剤を使うと素材によっては色落ちしてしまうことも考えられます。さらに、洗濯を使った場合は洗濯槽にぶつかりキズなどが付く可能性もあります。洗濯ネットを利用してキズが付きにくくする工夫が必要です。
バッグの洗濯方法
綿素材の洗い方
手洗いのほうが生地には優しいためおすすめですが、洗濯表示を見て洗濯機で洗えるものは「ドライコース」や「手洗いコース」を選んで洗うこともできます。
布製の綿素材のバッグを洗う時のポイントは次の通りです。
ポイント
- シワが残らないよう手早く洗います。
- 洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使います。
- 頑固な汚れは歯ブラシなどを使います。
- プリントがあるバッグは裏返してプリント柄を内側にして洗います。
- もんだりこすったりする洗い方はNGです。
- 脱水は厚めのタオルで水分を吸い取るタオルドライ法で行いましょう。
- 洗濯機を使う際は必ず「洗濯ネット」に入れて洗います。
手順
- 洗面器などに水またはぬるま湯をはり洗剤を少量入れよく混ぜます。
- バッグの口を開けた状態にして手のひらで優しく押し洗いします。
- 落ちない部分的な汚れは歯ブラシなどを使って落とします。
- キレイな水で2~3回、泡がなくなるまですすぎます。
- 水気を軽くきったら、大きめのタオルで包み水分を吸い取ります。
- 優しく縦横に引っ張りシワをのばし形を整えます。
- 持ち手が下になるようにピンチハンガーにかけます。
- 風通しの良い日陰で完全に乾くまで乾燥させます。
ナイロン素材の洗い方
スクールバッグやナイロン素材のリュックなどは、比較的丈夫なため自宅でも安心して洗えます。
浸け置きすることで汚れが落ちやすくなるので浸け置き洗いがおすすめです。ナイロン素材のバッグを洗う時のコツは布製のバッグを洗う時とほぼ同じです。
手順
- 洗面器などに水またはぬるま湯をはり洗剤を少量入れよく混ぜます。
- バッグの口を開けた状態にして、そのまま30分くらい浸け置きします。
- 手で優しくもみ洗いをして頑固な汚れは歯ブラシなどを使って落とします。
- キレイな水で2~3回、泡がなくなるまですすぎます。
- 水気を軽くきったら、大きめのタオルで包み水分を吸い取り形を整えます。
- バッグの口を開けたまま持ち手が下になるようにピンチハンガーにかけます。
- 風通しの良い日陰で完全に乾くまで乾燥させます。
ウール素材の洗い方
ウール素材は綿やナイロンよりもデリケートな素材になるためより丁寧に優しく洗うことを心がけましょう。
基本的な手順やコツは同じですが、干し方が変わります。ウール素材は型崩れしやすいため、平らに置いて干しましょう。ニットを干すための専用ネットを使うのがおすすめです。
ポイント
- 平らになるように干して型崩れを防ぎます。
- ニット専用のネットを使います。
手順
- 洗面器などに水またはぬるま湯をはり洗剤を少量入れよく混ぜます。
- バッグの口を開けた状態にして、優しく押し洗いをします。
- または、そのまま15分くらい浸け置きして、最後に洗面器を揺らします。
- キレイな水で2~3回、泡がなくなるまですすぎます。
- 水気を軽くきったら、大きめのタオルで包み水分を吸い取り形を整えます。
- 風通しの良い日陰で平らに置いて平干しで乾かします。
洗濯できないバッグの汚れの落とし方
革素材やカゴバッグなどは水洗いできないため、それぞれの素材に合った汚れの落とし方をします。
合皮・革素材の汚れの落とし方
合皮や革素材は洗濯用の洗剤を使うことができないため、「革専用のクリーナー」を用意します。その他に汚れてもいい乾いた布やストッキングなど用意しておきましょう。
合皮や革素材の汚れを落とすときの注意点は決して力任せにゴシゴシとこすらないことです。くすみや傷みの原因となるため優しく汚れを落とすように心がけましょう。
- 汚れてもいい布などで皮の表面を軽く拭きます。
- 強くこすらず、優しく表面の汚れを落としていきます。
- 汚れてもいい布に革専用クリーナーを付けて、バッグを丁寧に拭きます。
- 最後に布やストッキングでクリーナーをふき取ります。
- ストッキングを仕上げに使うとツヤが出るのでおすすめです。
スエード素材の汚れの落とし方
スエード素材は革と同じように洗濯できない素材です。起毛しているためホコリが付きやすいことに加え、湿気や水気に弱いためカビなども発生しやすい素材です。
スエード素材のバッグをキレイにするときは専用のブラシでホコリや汚れを優しく落とすようにします。
お手入れした後は風通しの良い日陰で乾燥させると良いでしょう。また、防水スプレーを使うと汚れや湿気予防になるのでおすすめです。
カゴやビニール素材の汚れの落とし方
カゴやビニール素材のバッグは、汚れがしみ込みにくいため「水拭き」で大抵の汚れは落とせます。キレイな布やタオルを水でぬらしたら、表面を優しく拭いてください。
落ちない汚れがあれば少量の中性洗剤を乾いた布に含ませて、汚れ部分を優しく拭きます。そのあとに水拭きをして風通しの良い日陰で乾燥させます。
トートバッグのお手入れ方法
トートバッグはさまざまな素材があり、素材によってお手入れ方法が異なります。どんな素材であっても使いやすくシンプルなカラーが多いため、汚れが目立ちやすい難点があります。
汚れ防止対策やちょっとした汚れの落とし方など、日ごろのお手入れ方法を覚えておくと便利です。素材ごとのお手入れ方法を解説します。
キャンバストートバッグのお手入れ方法
ブラッシングで埃を取る
キャンバストートバッグは、日ごろのブラッシングが最も大切です。というのもキャンバス素材は特性上、織り目に汚れがたまりやすいからです。ぱっと見はきれいでも、織り目の奥に埃やゴミがたまっていることもあります。
目の細かいブラシを使い、優しくなでるようにしてブラッシングしましょう。定期的にブラッシングすることで、織り目の奥に汚れがたまって取れなくなるのを防げます。
防水スプレーをかける
汚れをできるだけ付かないようにするためには「防水スプレー」を活用するのがおすすめです。雨でぬれたり汚れがつくのが防げますので、定期的に吹きかけておくことも大切です。
防水スプレーはトートバッグ全体がしっとりする程度にかけます。徐々に防水効果が薄れるので、トートバッグを使うときは毎回かけるようにしましょう。
アイロンでしわを伸ばす
コットン100%のトートバッグはしわが付きやすいのですが、アイロンをかければ綺麗になります。
あて布を使い、スチームをかけながらアイロンをあてていきましょう。角や持ち手など布が重なった部分は、引き伸ばすようにしてかけると簡単です。転写プリントは熱で溶けやすいので、アイロンの使用は控えましょう。
軽い汚れは消しゴムで落とす
持ち手や底などは汚れが付きやすく気づくと黒ずんでいることも多いでしょう。多少の汚れであれば「消しゴム」でこすって落とすことができます。手軽な方法ですのでぜひ試してみましょう。
普通の消しゴムも使えますが、キャンバス専用の消しゴムも販売されています。トートバッグ以外にスニーカーやエプロンにも使えるので、ひとつあると便利です。
風通しのいい場所で保管する
キャンバストートバッグはカビが生えやすいので、湿度の低い場所で保管します。押し入れやクローゼットしかない場合は、除湿剤を置いて湿度を下げるといいでしょう。
またトートバッグが濡れた場合は、しっかり乾かしてからしまうようにしましょう。
ナイロン・ポリエステルトートバッグのお手入れ方法
ブラッシングで埃を取る
ナイロントートバッグも、キャンバスと同じようにブラッシングでのお手入れが重要です。やわらかいブラシでしっかりと汚れを落としましょう。
食材用として使っている場合は中にゴミや土がたまりやすいので、内側までブラッシングするようにします。
中性洗剤で黒ずみを落とす
持ち手が黒くなってきたら、中性洗剤でお手入れしましょう。これはおもに手垢が原因の汚れなので、おしゃれ着洗い用の洗剤で除去できます。
水で薄めた洗剤をタオルに浸透させ、ぽんぽんと叩くように汚れを落とします。それでもなかなか落ちない頑固な汚れであれば、押し洗いで洗濯するのがおすすめです。ナイロンは熱に弱いので、乾かすときはドライヤーを使わず日陰で自然乾燥させます。
底板も忘れずにお手入れする
ナイロントートバッグには、底板が付いているものがあります。
底板は持ち手と同じくらい汚れやすいので、お手入れを忘れないようにしましょう。ブラッシングに加え、洗剤を使った押し洗いを定期的に行うことをおすすめします。
ビニールトートバッグのお手入れ方法
日差しが当たらない場所で保管する
「PVCトートバッグ」などと呼ばれ人気の高いビニール製のトートバッグですが、一番の大敵は日差しです。日差しが当たることで黄ばみや硬くなりますし、一度そのような状態になると直すことは困難です。
そのためビニールトートバッグは、布をかぶせたり押し入れにしまうなどして保管するのがおすすめです。
汚れはブラシで磨く
ビニールトートバッグは水に強いので、汚れた場合は洗剤で洗うことが可能です。やわらかいブラシを用い、汚れた部分を磨きましょう。
トートバッグは四隅が黒くなりやすいので、気が付いたら汚れを落とすようにしましょう。
レザートートバッグのお手入れ方法
専用ブラシでブラッシングする
本革を使ったトートバッグは洗濯ができないので、日ごろのお手入れが重要です。
革製品専用のブラシで優しく磨き、埃やチリなどの汚れを落としましょう。持ち手や四隅なダメージを受けやすい箇所は、きれいなタオルでぽんぽんと拭いてからブラッシングします。こうすることで汚れが浮き出し、ブラッシングしやすくなります。
オイルやクリームを使用する
レザートートバッグはひび割れやしわができやすいので、オイルやクリームで保湿するのがおすすめです。
少量の保湿剤をすばやく塗りこみ、1時間程度乾かします。ゆっくり塗るとシミになるので、短時間で塗り終わるようにしましょう。乾いたら残った油分を取り払い、カビが生えないように風通しの良いところで保管します。
さいごに
バッグは自宅で洗濯することもできますが、金具がついたバッグや大切なバッグはクリーニングに出すのがおすすめです。自宅で洗う際も、こすったり力を入れて洗うのは控えましょう。バッグが傷まないよう優しく洗うのが基本です。
また、洗った後はしっかりと乾燥させることも大切です。特に布素材の厚めの生地のバッグは1日では完全に乾かない場合もありますので、翌日も風通しの良い場所で陰干しさせてください。