電子レンジの臭い取り3選!異臭の原因や対処法、予防法をご紹介

電子レンジの使用イメージ

作り置きのおかずを温めたり、材料の下ごしらえをしたりと、電子レンジは日々の料理に欠かせない存在です。使用頻度が高い分、知らず知らずのうちについてしまう臭いが気になっている人も多いのではないでしょうか。そこで、電子レンジの臭いの原因から、その臭い取りの方法や予防法までをご紹介します。簡単に実践できる方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。

電子レンジの臭いの原因

電子レンジ内の汚れ

電子レンジを開けた時に感じる嫌な臭い。使うたびに臭いがひどくなっているような気がしませんか?なぜ電子レンジは臭いが発生しやすいのでしょうか?

電子レンジが臭ってしまう原因は、主に次の4つです。電子レンジの悪臭は、ほとんどの場合これらの原因が合わさって発生していることが多いでしょう。

原因1:油分

電子レンジについてしまう臭いの原因の1つは、電子レンジの内部に飛び散ってしまった「油分」です。ちょっと温めるだけだからと、ラップやふたをせずに料理を過熱してしまった経験はありませんか?

食品をむき出しで加熱してしまうことで、電子レンジ庫内に油分が飛び散りやすくなってしまいます。また、ラップをしていても加熱中に破れてしまい、油分が飛び出ることもあります。

このように飛び散った油分が電子レンジ庫内に蓄積され、腐敗してしまうことで電子レンジの臭いの原因となってしまうのです。

原因2:タンパク質

油分と同じく、電子レンジ内に飛び散った「タンパク質」も臭いの原因になります。

電子レンジで料理を温めると、食材が加熱のしすぎで破裂したり沸騰してしまうことってありますよね。飛び散った食材が肉や魚などのタンパク質だった場合、そのまま放置されることで悪臭が発生してしまうのです。

タンパク質は酸性の性質を持っている油と違って、アルカリ性の性質を持っています。タンパク質は油とは別の方法で落とすのが効果的ですよ。

原因3:カビ

電子レンジの臭いの原因3つ目は、庫内に菌が繁殖することによって発生する「カビ」です。

電子レンジの庫内は料理から出る水蒸気や、こぼれた汁などで湿度が高い状態になります。使用後そのまま放置してしまうことで水垢からカビが発生してしまい、臭いの原因となるのです。

見た目では気づきにくいかもしれませんが、電子レンジ内にできた曇ったような黒い斑点はカビである可能性が高いです。カビは悪臭の原因となりますので、早め対処したほうが良いでしょう。

原因4:焦げ付き

電子レンジの臭いの原因4つ目は「焦げ付き」です。料理を中に入れていないのに焦げ臭い場合は、電子レンジ庫内の焦げ付きが臭いの原因でしょう。

この焦げ付きは、電子レンジ内に放置された汚れが加熱されたことで発生します。

電子レンジの臭い取りの方法8選!

電子レンジを布巾でキレイに拭いているところ

ついてしまった電子レンジ内部の臭い取りの方法はいくつかあります。

ご紹介する8つの方法の中で大半をしめているのが、脱臭作用のある身近なものを電子レンジに入れて加熱する方法です。

どの方法でも使うものは家に常備されていたり、100均で購入できるものばかりなので気軽に試すことができますよ。

身近にある物を使ってお掃除するだけで臭いが取れる方法もご紹介しているので「臭い取りのためだけに色々準備するのは面倒」と思う人はチェックしてくださいね。

臭いの原因によって効果の出かたに差があるので、家にあるもの、もしくは臭いの状態に合ったものを使ってみましょう。

臭い取りの方法1:コーヒーかすを使う

コーヒーかす

最初にご紹介する方法で使用するのは、ドリップコーヒーをいれたあとのコーヒーかすです。

このコーヒーかすを耐熱皿に乗せ、電子レンジで1~2分程度加熱します。コーヒーかすが飛び散る可能性がありますので、少し深めの耐熱皿を使用するとよいでしょう。

コーヒーのかすは、濡れたままでも乾燥させたままでも臭い消しに使うことができますが、ドリップした直後のものを使う時には火傷に気を付けてください。

コーヒーにはスポンジのように小さな穴がたくさん空いています。この穴の空いた構造は脱臭剤によく使われる構造で、その脱臭効果が知られている活性炭に似た働きをしてくれるのです。活性炭そのものも脱臭剤としてよく使われていますよね。

また、コーヒーに含まれる「フラン」という物質には消臭効果があるため、コーヒーは電子レンジの臭い消しに高い効果が期待できるでしょう。コーヒーを毎日飲むという人におすすめの方法です。

臭い取りの方法2:緑茶の茶葉を使う

緑茶の茶葉

いれた後のかすの再利用という点では、緑茶を淹れたあとの茶葉も消臭に利用できます。緑茶に含まれる「カテキン」という成分はご存知ですよね。

このカテキンは健康に良い効果はもちろん、消臭にも効果を発揮します。緑茶もコーヒー同様、入れた後の茶葉を耐熱皿に入れて電子レンジで1~2分程度加熱して使用します。緑茶はいれた後の湿った状態で使用すると効果が高いでしょう。

緑茶以外でも、紅茶やほうじ茶など茶葉であれば何でも電子レンジの臭い取り効果が期待できます。お好みのお茶で挑戦してみてくださいね。

臭い取りの方法3:柑橘系の皮を使う

蜜柑の皮

3つ目は、柑橘系の果物の皮を使用する方法です。

使用方法は、まずオレンジやグレープフルーツ、レモンなど柑橘系果実の皮を水で軽く洗います。洗い終わったら皮表面の水分を拭き取り、電子レンジで1~2分程度加熱するだけです。柑橘系の果物の皮に含まれる「リモネン」という精油成分が電子レンジ庫内をさわやかな香りに変えてくれます。

柑橘系果物の皮を使用した臭い取り方法は、コーヒーや緑茶のかすを利用した方法とは異なり、水分をしっかり引き取ってから行います。水分が残っていると高温になりすぎてしまいますので注意してください。

柑橘類の皮を使っての電子レンジの臭い取りは、特に魚料理を温めた後の臭い消しに効果が高いです。焼き魚などを温めた後に残る独特の魚臭さを、さわやかな香りに変えてくれるでしょう。

臭い取りの方法4:重曹

次にご紹介する方法は重曹を使った電子レンジの臭い取りです。

油など、臭いの原因である汚れが酸性の場合は、アルカリ性の重曹を使うと中和反応が起きて臭いを取ることができます。重曹での臭い取り方法はテレビでも紹介されたことがあり、専門家もその効果を認めています。

臭い消しの方法は、まず深めの耐熱容器に水200ccと重曹大さじ1~2杯を混ぜて3~5分加熱します。加熱が終わったら電子レンジを開けずにそのまま10分放置しましょう。

そうすれば重曹を含んだ水蒸気が電子レンジの中にまんべんなく行きわたります。10分経過したら、キッチンペーパーや乾いた布巾で拭くだけ!

重曹は他の方法では取りきれないような強力な臭いにも効果が期待できます。電子レンジの臭いが頑固で困っているという人は、一度重曹を試してみてくださいね。

臭い取りの方法5:セスキ

続いてご紹介する電子レンジの臭い消し方法は、重曹とよく似た成分のセスキです。セスキも重曹と同じく、油汚れが原因で起きる臭いに効果が高いでしょう。

臭いを消す方法は重曹とまったく同じで、水200ccとセスキ大さじ1~2杯を混ぜて3~5分加熱。扉を閉めたまま10分放置し、水分をふき取るだけです。

重曹よりもセスキのほうが水に溶けやすいため扱いやすいでしょう。セスキと重曹は電子レンジの普段のお掃除も役立ちますので、どちらか常備しておくのがおすすめです。

臭い取りの方法6:お酢

電子レンジの臭いの原因が汚れやたんぱく質などのアルカリ性物質の場合は、酸性の性質を持つお酢を使いましょう。中和反応で臭いがすっきり取れますよ。お酢はクエン酸でも代用が可能です。

方法は、深めの容器に水200ccとお酢大さじ3杯を混ぜて3~5分くらい加熱します。加熱し終わったら、電子レンジの扉は開けずに10分ほど放置してお酢の蒸気をレンジ内に充満させましょう。その後乾いた布巾やキッチンペーパーでふき取れば、気になっていた臭いはスッキリしているはずです。

お酢を使うとすっぱい香りが残ってしまいますが、時間が経てば香りが飛んで気にならなくなります。お酢はキッチンに調味料として常備している人が多いと思うので、チャレンジしやすいのではないでしょうか。

臭い取りの方法7:アルコールスプレー

消毒するためのアルコールスプレーでも、電子レンジの臭いを取ることができます。アルコールスプレーは、特にカビが原因で臭いが発生している場合に効果が出るでしょう。

やり方は電子レンジの庫内にアルコールスプレーをシュッシュと吹きかけ、キッチンペーパーや乾いた布巾でふき取るだけです。その後、きれいなキッチンペーパーや布巾でふき取るとより清潔になるでしょう。この方法なら汚れと臭いが同時に落とせるので、掃除の手間も省けますね。

臭い取りの方法8:歯磨き粉

最後にご紹介するのは歯磨き粉を使った、お掃除をしながら電子レンジの消臭もできる一石二鳥な方法です。

歯磨き粉にはミントなどのさわやかな香りがついているので、臭い取りにピッタリ。電子レンジの中を掃除する洗剤代わりとしてもよく使われるので、お掃除ついでに臭いの除去が可能です。特に焦げ付きが原因の臭いに対して使うのがおすすめですよ。

やり方は、使い古しの歯ブラシなどに歯磨き粉をつけて電子レンジの中をこするだけ!

歯磨き粉に含まれる研磨剤で電子レンジが傷つかないか心配になるかもしれませんが、歯磨き粉の研磨剤は粒子がとても細かいためレンジが傷つくことはありません。

安心して臭い取りに利用してくださいね。焦げ付きや汚れをきれいにして、電子レンジ内の悪臭を取り除きましょう。

電子レンジの臭いの予防法

ラップに包んだものを温める

電子レンジの臭いの主な原因は蓄積された油分ですので、臭い予防の第一歩は油分を飛び散らせないようにすることです。油が飛び散らなければ、カビや焦げ付きも軽減することができます。

加熱する際には、ラップやふたを利用して油分の飛び散りを防ぎましょう。また、深い器を使用することを心がけると、汁がこぼれることを防ぐことが可能です。

もし飛び散ってしまったときには、使用後すぐ、汚れが落ちやすいうちに電子レンジの庫内を拭き取ってきれいに保つことも臭いの予防につながります。

汚れがたくさん付いてしまった場合でも汚れて時間が経っていない間なら、器に水やお湯を入れて温め水蒸気の力で汚れを落とすことが可能ですよ。掃除をする時には、ターンテーブルやターンテーブルを外した部分も忘れずにきれいにしてください。

電子レンジに消臭機能が付いている場合は使用するのも良いですし、電気レンジの扉を定期的に開けて換気することも大切です。

汚れや臭いがついたまま使用を続けると、さらに悪臭が発生してしまいます。使った後のちょっとしたお手入れで臭いの予防は可能ですので、なるべく習慣にしたいですね。

汚れを放置すると臭い以外に問題はある?

電子レンジの汚れを放置すると臭いが発生してしまうとご紹介しましたが、他に問題は起きるのでしょうか?

汚れを放置した場合、次のような問題が発生するでしょう。

  • 火災
  • 電気代が高くなる
  • 料理が加熱されない

電子レンジは電磁波を出すことで料理を加熱する仕組みになっています。

もし電子レンジの中に食べ物のかすや油があるまま加熱し続けてしまうと、それらは焦げから炭のような状態になってしまい、さらに加熱されることで発火する可能性があります。

また、本来温めたい食べ物以外にも電磁波が当たってしまうため、電気代が高くなったり料理が正常に加熱されない事態が起きるでしょう。

電子レンジを安全に正しく使うためには、汚れをしっかり落とすことが大切です。

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電子レンジの臭いにさよなら!

お手入れ中の電子レンジ

電子レンジは日常的に使用頻度が高い分、臭いがついてしまう機会も多くあります。しかもあまり中までしっかり見ることがないため、汚れが発生していても気付きづらいでしょう。

臭いをや汚れを発生させないためにはマメに掃除をすることが大切です。しかし毎日のように使用するので、面倒なお手入れはなかなか続かないですよね。

そんな人にも、今回ご紹介した臭い取り方法は、どれも身近なもので手軽に行うことができるのでおすすめです。原因に合った方法で対処すれば、嫌な臭いもスッキリ解決できますよ。

手軽で便利な電子レンジだからこそ、簡単なお手入れを取り入れて清潔に安心して使いましょう!

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よくある質問

  • キッチン周り汚れの原因は?

    ステンレスシンクによく見られる白い汚れの正体は水垢です。また茶色汚れの多くがサビやもらいサビです。飲食物や調味料などを放置したままにすると、細菌やカビなどが繁殖して薄ピンクになることがあります。油を使う調理を行う場合は、油汚れがキッチンまわりのほかにもレンジフードなどにもこびりつきます。

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  • キッチンの掃除に必要な道具は?

    重曹、クエン酸、アルカリ性洗剤(オキシクリーンなど)、雑巾、布巾、キッチンスクレーパー、新聞紙、40~50Lのナイロン袋、ラップ、ドライヤー、消毒用エタノールなどを準備しましょう。それぞれ使うタイミングや用途にも違いがあるので、必要なものを揃えると良いでしょう。

    >> 詳しくはこちら

  • キッチン汚れを落とすコツは?

    油汚れは50度前後のお湯と洗剤を混ぜて使うと油汚れが浮き上がり、落としやすくなります。焦げ付きはお湯と重曹を使います。食べ物汚れは食器洗い洗剤をスポンジにつけて洗ってください。必要に応じてお湯をかけてふやけさせるとよいでしょう。

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