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少しずつ一般家庭に普及しつつある『LED電球』
今まで一般家庭では『白熱電球』と呼ばれる電球が使われてきましたが、近年、発光ダイオードという半導体が電気を流すことで発光する『LED電球』が普及しつつあります。
LED電球は従来の白熱電球よりも一般家庭にとってもメリットが多く、特に長い時間、電球を発光させる必要のある場所では、LED電球を使うことを推奨している家電量販店も多く見かけます。
注文住宅を建てる際も、LED電球を最初から取り付けている会社が増えており、多くのご家庭で見かけるようになりました。
白熱電球からLED電球に切り替えるメリットとは
具体的に、白熱電球からLED電球に切り替えるメリットとは何なのでしょうか。最も大きなメリットは、LED電球の最大の特徴でもある寿命です。
今まで使われていた白熱電球は、1000〜2000時間程度と言われています。対して、LED電球は約4万時間もの寿命を保つことができるため、一度購入すれば約10年ほど長持ちするといわれているのです。
また、LED電球は白熱電球の20%ほどしか電力を消費しないため、電気代も安くなる傾向にあります。初期費用は白熱電球より高いですが、寿命が長い分、コスパも良い電球として注目を集めているのです。
LED電球を1年間つけっぱなしにしたら電気代はいくら?
コスパの良い電球として一般家庭でも人気を集めているLED電球。実際、1年間つけっぱなしにしたら、白熱電球とどのくらいの差が出るのでしょうか。ここではLED電球にかかる電気代について解説していきます。
LED電球を1年間つけっぱなし…年間平均は1493円
まずはLED電球を1年間つけっぱなしにした場合の電気代を見ていきましょう。電気代は「消費電力(kWh)×使用時間×電気代単価(27円)」で算出することができます。
LED電球の消費電力目安は6.4W(0.0064kWh)、使用時間は1日24時間、1ヶ月を30日、そして12ヶ月として計算します。すると、1年間つけっぱなしにした場合の年間電気代は、約1493円となりました。
これは1つのLED電球に対してかかる電気代なので、家の中で使用しているLED電球の数だけ、「×1493円」かかる計算になります。
白熱電球の電気代は?どちらが安い?
続いて、従来使われていた白熱電球の電気代です。白熱電球の消費電力目安は36W(0.036kWh)です。同じように計算すると、1年間つけっぱなしにした場合の電気代は、年間約8398円となりました。
先ほど算出したLED電球の電気代と比較すると、1年間つけっぱなしにした場合、1個の電球につき年間約6900円もの差が出ることになります。意外と大きな金額です。
明らかに白熱電球よりもLED電球の方が電気代が安く済むことがわかります。長い時間、電気をつけているリビングルームなどは、特にLED電球に替えた方が電気代を抑えることができるでしょう。
LED電球は初期費用が高い!?寿命はどのくらい?
ただし、LED電球にもデメリットはあります。例えば、初期費用が白熱電球よりも高いという点です。白熱電球が300円前後で購入できるのに対し、LED電球は2000円前後と高額です。
ただし、最初にお話しした通り、白熱電球よりも寿命が長く、白熱電球は3〜6ヶ月で交換しなければいけないのに対し、LED電球は一度購入すれば10年ほど長持ちします。
寿命と初期費用を考慮すると、10年間の間に白熱電球は20回交換しなければいけないため、結果的にLED電球の方がコスパが良いということがわかります。
LED電球が不向きな場所は?切り替える必要がない場所も
消費電力量が低く、寿命も長い、その上電気代も安く抑えることができ、初期費用が高いもののコスパが良いLED電球。しかし、LED電球は高温多湿に弱いという性質があるため、お風呂場などの水回りにはあまり適していません。
また、玄関の足元照明などは、点灯時間が短いため、電気代節約の恩恵が受けにくいです。無理にLED電球に替える必要はないでしょう。
このようにLED電球はメリットも多いですが、場所によっては恩恵を受けにくい、あるいは適していない場所もあります。LED電球の特性を知り、まずは適した場所のみ交換していくことをおすすめします。
適切な場所はLED電球へ切り替えを検討して
いかがでしたか。LED電球は寿命が長く、電気代も安く済むため、今後電気代が高騰すると予測されている現状には最適です。しかし、デメリットや恩恵を受けにくい場所もあるので、ご自宅の中で特に恩恵を受けやすい場所から切り替えを検討しましょう。