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やってはいけない『水筒の洗い方』4つ
水筒は洗いにくい形状のため、茶渋などの頑固な汚れが付きやすいですが、落とし方には注意が必要です。
1.かたいスポンジでゴシゴシ洗う
水筒はステンレスやプラスチックでできていますので、金属製のたわしやかたいスポンジでゴシゴシと力いっぱい洗うのはNGです。
内部にコーティングが施されている場合、傷がついたり、錆びの原因になったり、保冷の効果も低下することがあります。
- 水筒の内部を洗う時は、柔らかいスポンジを使いましょう。
2.食洗器対応か確認しないで食洗器で洗う
ステンレス製の調理器具などは一般的に食洗器で洗うことができます。しかし、水筒の場合は食洗器に対応していない製品が多いのをご存じでしょうか?それは、コーティング剤や塗料がついていることが多く、食洗機にかけることで剥がれてしまう可能性があるからです。
内部のコーティングが剥がれると、水筒の保冷・保温機能の低下につながります。また、パッキンやキャップなどのパーツ部分は耐熱性が弱いものが多いため、食洗器の熱で変形することも考えられます。
- 食洗器に対応している水筒もありますが、多くの水筒が食洗器に対応していませんので、必ず認してから食洗器に入れるようにしましょう。
3.塩素系漂白剤を使う
水筒は縦長の形状なので洗いにくいことから、茶渋などが付くとスポンジと洗剤だけではなかなかキレイに落ちません。そこで、漂白剤を使って茶渋などを一気に落としたくなりますが、塩素系の漂白剤を使うのはやめましょう。
次亜塩素酸ナトリウムが主成分の塩素系漂白剤は、強い漂白効果が期待できますが、金属などを溶かす性質があり、臭いもかなりきつく残りやすいです。また、パッキンなどを劣化させることもあるため、塩素系漂白剤の使用はおすすめできません。
- 水筒に漂白剤を使う時は必ず「酸素系漂白剤」を使うようにしましょう。
4.ゴムパッキンやキャップを外さないで洗う
水筒の本体部分だけでなく、キャップやパッキンなどのパーツもキレイに洗っていますか?パッキンなどのパーツ部分も外して洗わないと、隙間に入った飲み物で雑菌が繁殖してカビが発生してしまいます。
ゴム製のパッキンに一度カビが付くとなかなか取れなくなってしまうので、カビができないよう汚れを放置しないようにしましょう。
- 本体だけでなくパッキン部分なども取り外して柔らかいスポンジと台所用洗剤で洗うようにしましょう。
水筒の正しい洗い方
ここからは水筒の正しい洗い方についてご紹介します。
基本の洗い方
毎日のお手入れは、柄付きスポンジと台所用洗剤で洗うのがおすすめです。
- キャップやゴムパッキンを外します。
- 軽く水洗いしたら食器用洗剤を2~3滴程度垂らし、柄付きスポンジで洗います。
- キャップやゴムパッキンもスポンジと洗剤で洗い、よく乾燥させましょう。
頑固な茶渋汚れの落とし方
前述したようになかなか落ちない茶渋汚れには、塩素系漂白剤はNGです。酸素系の漂白剤を使って落としてください。
- 40度以上のぬるま湯を本体に入れて、小さじ1杯程度の酸素系漂白剤を入れます。
- キャップとゴムパッキン用にボウルを用意してその中にもぬるま湯と小さじ1杯程度の酸素系漂白剤を入れて、キャップとゴムパッキンを浸けておきます。
- 30分ほど放置したら全て流水で洗い、しっかりすすいでから乾燥させます。
白いざらざらの汚れにはクエン酸を使う
白いざらざらとした汚れが気になる場合、水道水に含まれるミネラル成分であるカルシウムが原因と考えられます。この場合は、酸素系漂白剤でも落ちないことがありますのでクエン酸を使いましょう。
- 水500mlに、クエン大さじ1杯程度を溶かして専用液を作ります。
- ボトルの中に専用液を入れたら、そのまま2時間くらいつけ置きします。
- 良く洗ってしっかり乾燥させましょう。
水筒は毎日のお手入れが大切
水筒の汚れはボトルの内部やパッキンの隙間など、パッと見ただけでは気が付きにくいです。ですが、汚れを放置しておくと頑固な茶渋汚れになったり、パッキンの隙間に雑菌が繁殖してカビが発生してしまいます。
予防するためには、毎日本体の内側とキャップやパッキンをキレイに洗い乾かすことがポイントです。そして定期的に酸素系漂白剤でしっかりと汚れを落としながら、清潔な状態を保ちましょう!