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良かれと思ってやったお墓掃除が劣化の原因に!?
お墓の掃除は、年に数回を目安に行うことが推奨されています。一般的に、お盆や春秋のお彼岸、そして命日にお墓参りと共に掃除を行う人が多いでしょう。
しかし、お墓は特別な石材で作られているため、掃除方法には十分注意しなければいけません。間違った方法で掃除していると、お墓を傷めて劣化の原因となってしまう恐れがあるからです。
絶対やってはいけない『お墓の掃除方法』5つ
お墓の掃除は、石材を傷つけたり倒したりしないように注意する必要があります。ここでは、絶対やってはいけないお墓の掃除方法を紹介します。心当たりのある方は、次回から気をつけましょう。
1.墓石をずらして納骨棺まで掃除する
お墓を掃除する際、「せっかくならば隅々まで綺麗にしたい」と思う人が多いでしょう。しかし、だからと言って墓石をずらしてまで納骨棺を掃除しようとする行為は危険です。
素人が墓石をずらして納骨棺を掃除しようと試みると、バランスが崩れて墓石が倒れてしまうことがあります。すると、墓石を元に戻すことが難しくなったり、墓石が割れてしまったりするため、怪我をする恐れがあるのです。
また、ゆっくり静かに休んでいるご先祖様にも申し訳が立ちません。墓石をずらしてまで納骨棺を掃除しようとすることは控えてください。
2.掃除する際に墓石を強く押す
掃除に夢中になってしまうあまり、つい墓石を強く押してしまったり、墓石に寄りかかるような体勢になってしまったりする人は要注意です。
墓石を強く押してしまうと、墓石がズレて倒れてしまったり、墓石を避けようとして転倒などの事故につながる危険性があります。
3.金属タワシを使って掃除する
墓石を掃除する際、タワシを使って掃除する人がいますが、金属タワシは絶対に使わないでください。金属タワシを使って掃除してしまうと、細かい金属が墓石の隙間に入り込んでしまう恐れがあるからです。
墓石の隙間に金属が入り込んでしまうと、雨水などが当たることによって、墓石が劣化してしまう可能性があります。したがって、金属タワシは使ってはいけません。
4.タワシでゴシゴシ強く擦る
金属タワシは絶対に使ってはいけませんが、通常のタワシも極力避けるべきでしょう。タワシは素材が硬いため、つい綺麗にしようと強く擦ってしまうと、それだけで墓石を傷つけてしまう恐れがあります。
墓石の掃除には、なるべくスポンジや歯ブラシなど優しい素材のものを使用すると、墓石を傷つけずに綺麗に掃除することができます。
5.お供物を置いて帰る
お掃除を終えた後、お供物を置いてご先祖様に感謝する流れが一般的です。しかし、その供物を置きっ放しにするのはやめましょう。カラスや動物などがやってきて、供物を荒らしてしまうからです。
さらに、日本酒などのお酒を墓石にかける行為も厳禁です。アルコールが染み込んでしまい、墓石にカビが生えたり錆びてしまったりする恐れがあります。
お墓の正しい掃除方法や手順を解説
お墓を掃除する際は、必ず正しい方法で掃除するように心がけましょう。
- 雑草や落ち葉などを取り除きお墓の敷地内を掃除する
- スポンジで墓石を水洗いする
- スポンジなどで石材専用洗剤を使って洗う
- 文字彫刻の部分などの細かい場所は歯ブラシで磨く
- 再度スポンジで水洗いし、最後に乾いたタオルで乾拭きする
墓石はデリケートな石材なので、スポンジや歯ブラシ、頑固な汚れであれば掃除用の軍手などを使って洗ってあげると良いでしょう。
また、最後は乾いたタオルで水分を拭き取ってください。水分をそのまま放置してしまうと、錆や苔の原因となる恐れがあります。
お墓の掃除は正しい方法と手順で綺麗に掃除しよう
いかがでしたか。お墓をタワシでゴシゴシ擦ってしまうと、墓石が傷ついてしまう恐れがあります。お墓に合った掃除用具を使い、正しい方法と手順で掃除することが大切です。ぜひ次回のお墓参りには、正しい方法でお墓を綺麗に掃除しましょう。