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愛情が足りていないとどうなるの?
子どもは、いつでも親からの愛情をめいっぱい受けたいと心から願っています。その思いがかなわず、親からの愛情が不足し続けてしまうと、どのようなことが起きるのでしょうか?
- アダルトチルドレンになりやすい…自分の心に蓋をして、周囲の期待に応えようとする
- 自己愛性人格障害になりやすい…共感力や協調性に乏しく、常に注目を集めたい気持ちが強い
- 通常の恋愛がしにくい…相手に依存し、異常なまでに愛情を求めてしまう
愛情が不足した状態で年齢を重ねることで、上記のように大人になるにつれて生きづらくなってしまう症状が出やすくなります。
『愛情が足りない子』の特徴4選
愛情が足りていない子どもに見られやすい特徴は、以下の通りです。
1.爪噛みや指しゃぶりをする
まだ十分自分の言葉で話せない、乳幼児や小学校低学年の児童に多く見られやすい行動です。寂しいという気持ちが現れ、指しゃぶりや爪噛みといった行動を取りやすくなります。
無理やり辞めさせると、逆にひどく症状が出てしまうことがあるので要注意!小児科医や保健師などに相談し、改善へのアドバイスをもらって実践してみてください。
2.大人が困ること、注目しやすいことをする
大人からの愛情が不足していると、子どもは大人の注目を集めやすい行動を取りやすくなります。
- かんしゃくを起こし、人目をはばからずひっくり返って駄々をこねる
- 親が大切にしているものを隠す、捨てる
- 非行に走る…飲酒・タバコ・いじめなど
- 平気な顔をして嘘をつくなど
問題行動があまりにも目立つときは、子どもとの接し方を見直すタイミングかも!そのまま放置せず、最近の子どもとのかかわりを振り返ってみましょう。
3.親に依存したがる
親の愛情が不足していると、子どもは親に依存しやすくなります。
- 自分一人で物事を決めず、親に決めてもらいたがる
- なにをするにも、親の顔色をうかがう
- 自分の将来にかかわることを、自分で決めたがらない…進学・就職・結婚など
親に過剰なほど依存することで、自分を見てもらおうとするのです。
4.ほかの子と異なる行動が目立つ
親の愛情が十分に伝わっている子どもと、そうでない子どもは、違う行動を取りやすい傾向があります。
- 一人でいることが多い
- 絵を描いたとき、暗い色ばかりを選ぶ
- 自分の親でなく、他の大人に甘えたがる
あまりにもほかの子どもと異なる行動が目立つ場合は、専門機関に子どもとのかかわり方を相談してみてください。
子どもに正しく愛情を注ぐ方法
子どもへの愛情の注ぎ方は、とてもシンプルです。
- 子どもとしっかり向き合う時間を作る
- 子どもとの会話を楽しむ
- ただ甘やかすだけでなく、いけないことをしたときは厳しく叱り、優しく諭す
- 「いい子だね」「大好きだからね」と声に出して伝える
- 抱きしめるなど、スキンシップの時間を設ける
- 明るい表情で子どもと接する
- 家族はもちろん、夫婦仲がよく、家の中が明るく過ごしやすい雰囲気で安定している
過干渉など、曲がった愛情の注ぎ方をしてしまうと、子どもの将来に多大な影響を与えてしまいます。
まとめ
愛情不足の子どもには、複数の特徴がみられやすいものです。自分の子どもはもちろん、周囲にいる気になる子に当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。