酒粕パックのデメリットとは?効果的なスキンケアのポイントを解説

酒粕パック

酒粕は日本酒を作る際にできるもので、それをパックに使うのが酒粕パックです。名前は酒のカスと言われていますが、カスどころか、健康や美肌効果がある栄養素がたっぷり含まれているんです。しかし…残念ながら酒粕パックにもデメリットはあります。どのようなデメリットがあるのか?、酒粕パックの正しい作り方と合わせてご説明します!

酒粕パックのデメリット

酒粕

酒粕パックは、粕に精製水を加えるだけのお手軽美肌用パックです。

酒粕パックは「肌がしっとりモチモチになった」「いつの間にかシミが無くなった」「ニキビや吹き出物が出なくなった」など酒粕パックの美肌・美白効果の口コミが多いですが、デメリットを感じている方もいます。

酒粕パックをする方は、メリットだけでなくデメリットも知っておく必要がありますので、ここでは、酒粕パックのデメリットをご紹介します。

お酒の匂いがする

酒粕パックのデメリットの一つは、お酒の匂いがすることです。

お酒が苦手な方にとっては酒粕パックは難しいでしょう。特に手作りの酒粕パックは香料など余計なものが入っていないため、お酒独特の匂いが強く感じます。

そこで手作りの酒粕パックを使うときは、アロマオイルを足すのがおすすめです。アロマオイルを足すことでお酒臭さがやわらぎ、さらにリラックス効果も期待できます。

お好みの香りのアロマオイルを数滴たらして、自分だけの酒粕パックを作ってみるのも楽しいでしょう。ただし、アロマオイルで肌荒れを起こさないかパッチテストを行う必要があります。

肌に刺激が強い人もいる

肌が酒粕のアルコールに反応する方は、酒粕パックは刺激が強いため、ヒリヒリしたり、赤みや痒みが出ることがあります。

自分は敏感肌ではないので刺激は無いと思っていても、実際にパックしたらヒリヒリして赤くなったという人も多いようです。酒粕パックをする前に、腕の内側などに酒粕パックを塗ってパッチテストをしましょう。

またどうしてもアルコールが肌に合わないという場合は、電子レンジで温めてアルコール分を飛ばすという方法もあります。効果は減ってしまいますが、このようにすると敏感肌の方も酒粕パックを使えるでしょう。

酒粕パックは塗りにくい

酒粕パックは硬めなので塗り広げにくいのがデメリットです。特に手作りの酒粕は市販のものに比べてパサパサしやすいので伸びにくく厚めに塗ってしまうことがあります。

一度に多量を使ってしまうのでコスパがいいとはいえず、デメリットに感じるかもしれません。また塗りにくいので、空いた時間にさっとお手入れしたい方には不向きです。

市販のシートパックのように家事や育児をしながらお手入れできず、忙しいときには使いにくいといえます。

酒粕パックは落としにくい

酒粕パックは薄く伸び広げにくいため、こぼれないよう手で押さえて厚く塗りがちです。そのため、他のパックに比べると落とすのに少々時間がかかるというデメリットがあります。

ですので塗りにくいデメリットと同様、忙しい方や手軽にお手入れしたい方はやや億劫に感じるかもしれません。面倒に感じる場合は、手作りよりも塗りやすく落としやすい、市販の酒粕パックを使うのがいいでしょう。

保存が難しい

酒粕は食品なので、長期間の保存には不向きです。たくさんストックしてちょっとずつ使うことができないので、その点をデメリットに感じる方もいるでしょう。市販品でなければ酸化防止剤や保存料も入っていないので、放置しているとあっという間に雑菌が繫殖してしまいます。

手作りの酒粕パックはなるべく1度で使いきるようにし、残った場合は必ず冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵保存の場合の使用期限は、おおよそ1週間です。

排水口が詰まりやすい

酒粕パックを洗い流すと排水口が詰まりやすくなるというデメリットがあります。酒粕は水に溶けにくいため酒粕が多いと流れずに詰まってしまいます。

このように酒粕にはさまざまなデメリットがありますが、ちょっとした工夫で解決できるデメリットもあります。それはこの記事の「酒粕パックの放置時間と使用頻度」でもご説明しています!

《 酒粕パックのデメリット 》

  • お酒の匂いがする。
  • 肌に刺激が強い人もいる。
  • 酒粕パックは塗りにくい。
  • 保存がきかない。
  • 排水口が詰まりやすい。

酒粕パックに効果はある?

鏡を見る女性

酒粕パックはデメリットよりメリットの方が多いと思います。酒粕パックは美肌や美白に効果がある成分がたっぷり含まれています。

どのような成分が美肌を作るのかを具体的にご説明します!

美白効果がある

【美白効果が期待できる成分】

  • アルブチン
  • リノール酸
  • デフェリフェリクリシン

酒粕パックに含まれるアルブチンという成分はシミを予防します。

アルブチンは厚生労働省が認める数少ない美白有効成分で、シミの素のメラニン色素をつくる酵素のチロシナーゼの活性化を防いでくれますので美白効果が非常に大きいです。また、酒粕パックは髪にも効果があり、髪にパックすると艶が出ます。

また、酒粕に含まれるリノール酸はメラニンが作られるのを制御する作用がありますので、アルブチン同様美白効果が期待できます。

さらに、米麹に含まれるデフェリフェリクリシンという成分もメラニンが作られるのを制御し、ビタミンCやビタミンEよりも美白効果が高いようです。

保湿効果がある

酒粕パックには、保湿効果もあるとされています。というのも、酒粕に含まれるセラミドは肌を構成する成分で、さまざまなダメージから肌を守る働きがあるからです。セラミドは乾燥からも肌を守るとされるため、酒粕パックに保湿効果があるといわれています。

また、セラミドが不足していると、外部からの刺激でメラニンが過剰に作られます。メラニンが過剰に作られると、シミやシワの元になってしまいます。セラミドが豊富に含まれる酒粕パックには、シミやシワを防ぐ美肌効果も期待できるのです。

肌荒れ改善効果がある

酒粕には肌荒れを改善する効果があるとされます。ビタミンB群が豊富に含まれていることが、その理由です。ビタミンB群は肌を作るたんぱく質の代謝を高めますので、新しい皮膚が生成されて肌荒れやくすみを改善する効果があるというわけです。

また、酒粕は古い角質を取り除く効果があります。古い角質の除去というとピールオフパックが有名ですが、酒粕に同じような役割があるとは驚きですよね。酒粕パックが新しい肌になるのを助けますので、ニキビで荒れた肌を整える効果があります。

《 酒粕パックの効果 》

  • 美白効果がある。
  • 保湿効果がある。
  • 肌荒れ改善効果がある。

酒粕パックの放置時間と使用頻度

酒粕パック

酒粕パックの使い方をご紹介します。使い方を間違えると、せっかくのメリットがデメリットになってしまいます。

酒粕パックの放置時間

酒粕パックの放置時間は5~10分です。酒粕パックには美肌効果がある成分が豊富に含まれていますので、パックの放置時間が長ければ長いほど肌に成分が浸透すると思いがちですが5~10分で十分浸透します。

酒粕パックの使用頻度

酒粕は古い角質を取り除く効果がありますので、毎日酒粕パックをするのはやめましょう。酒粕パックの使用頻度は週に2~3回がおすすめです。

酒粕パックの基本的な使い方

  1. 洗顔をし、タオルで水分を拭き取ります。
  2. 酒粕パックを目の周りを避けて顔全体に塗り伸ばし、塗り残しが無いようしっかり肌に密着させます。
  3. 5~10分放置します。
  4. ぬるま湯でしっかり洗い流します。
  5. 乳液またはクリーム塗って完了です!

酒粕パックの注意点

酒粕パックをシャワーなどで洗い流したあと排水口が詰まる可能性があります。詰まりが気になる方は、酒粕を優しくティッシュで拭き取ってからぬるま湯で洗い流しましょう。

または、酒粕パックで使用した精製水でガーゼを濡らし、軽く絞って顔にのせて酒粕パックを塗っていきます。終わった後は、ガーゼごと捨てればOKですので、排水口が詰まる心配はありません。

使用前にパッチテストをする

酒粕に含まれるアルコールに反応して肌に異常がでる可能性があります。顔が赤くなったり痒くなったり、ヒリヒリしたら大変ですよね。酒粕パックをする前は必ずパッチテストをしましょう。

【パッチテストの方法】

  1. 腕の内側などの肌の上に酒粕パックを塗ります。
  2. 5~10分ほど放置します。※痒くなったりヒリヒリしたらすぐ洗い流しましょう。
  3. 酒粕パックをぬるま湯で洗い流します。異常がなければOKです。

《 ポイント 》

  • 酒粕パックの放置時間は5~10分。
  • 酒粕パックの使用頻度は週に2~3回程度。
  • 目の周りを避けて顔全体に塗り伸ばし、放置後お湯で洗い流す。

酒粕パックの作り方

酒粕

酒粕パックは簡単に作ることができますので面倒なデメリットはありません。酒粕パックの材料は、酒粕と精製水のたった2つだけです。

酒粕パックのつくり方

用意するもの

  • 酒粕(無添加):約30g ※一般的な酒粕は、板粕とバラ粕がありますが初心者はバラ粕がおすすめです。
  • 精製水:30ml〜40ml ※食品添加物などが入っていない酒粕

作り方

  1. 袋に酒粕と精製水を入れ、袋の上からしっかり揉み込みます。
  2. 酒粕パックの硬さを調整します。酒粕パックが顔に塗っても垂れない硬さにします。
    硬い場合は精製水を足し、柔らかすぎる場合は酒粕を足しましょう。
  3. ペースト状になったら完成です!

美肌効果を高めるコツ

はちみつを加える

酒粕と精製水にはちみつを少々加えると、より保湿力がアップします。酒粕と精製水だけでも保湿や美肌効果はバッチリですが、はちみつには水分を保つ効果があるセリンが含まれているので、保湿効果が高まりますのでおすすめです。

ヨーグルトを混ぜる

酒粕パックにヨーグルトを混ぜると、ピーリング効果が高まるとされます。ヨーグルトには、アルファヒドロキシ酸と呼ばれる乳酸が含まれるためです。

ヨーグルトは甘みの付いたものではなく、無糖を使います。ヨーグルトをそのまま入れてもいいですが、上澄み液だけでも効果は期待できます。

ピーリングは過剰に行うと肌が荒れてしまうので、週1回程度から試すのがおすすめです。

米ぬかを混ぜる

米ぬかにもピーリング効果があり、酒粕パックのアレンジにおすすめです。ざらっとしたテクスチャになりスクラブパックのように使えるので、特別なお手入れをしたいときにぴったりといえるでしょう。

精製水を用いて酒粕と米ぬかを馴染ませましょう。ただし米ぬかが顔を傷つける可能性もあるので、まずは手足から始めるのがベターです。

豆乳を混ぜる

酒粕パックに豆乳を混ぜると、エイジング効果が期待できます。豆乳には大豆イソフラボンが含まれ、エストロゲンの働きを促進してくれるからです。エストロゲンは「美肌ホルモン」とも呼ばれ、肌の生まれ変わりを後押ししてくれます。

コラーゲンがアップして肌のハリがよくなる、新陳代謝がよくなるなどいいことづくめなので、酒粕パックにプラスすればさらなる効果を期待できるでしょう。

純米酒と混ぜる

純米酒は美白効果があるとされ、酒粕パックと合わせることで効果アップを狙えます。純米酒には美白効果だけでなくエイジングケアや保湿などさまざまな効果が期待できるので、自宅にある方はぜひ使ってみましょう。

ただしお酒の匂いがさらに強くなってしまうので、アルコールに弱い方やお酒が苦手な方は難しいかもしれません。

市販の酒粕パックおすすめ3選!

市販で手軽に購入できる酒粕パックの中から、人気や効果が高いものを3つご紹介します。これらの商品は、酒粕エキスや他の保湿成分が配合されており、塗りやすく落としやすいテクスチャーです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ワフードメイド SKパック

ワフードメイド SKパック

ワフードメイド SKパックは、熊本県の河津酒造の酒粕から抽出した酒粕エキスを配合しています。酒粕エキスやキュウリ果実エキスなどの和食由来の保湿成分がたっぷり入ったフェイスパックです。肌に塗ると、酒粕の香りが広がります。洗い流すと、肌がしっとり明るくなります。

芦屋化粧品 舞妓の酒粕パック

芦屋化粧品 舞妓の酒粕パック 170g

舞妓の酒粕パックは、京都発祥の芦屋化粧品が作ったフェイスパックです。酒粕エキスやコメヌカエキスなど、お米由来の保湿成分が5種類も配合されています。

肌に塗ると、ほんのり甘い香りがします。洗い流すと、肌がもちもちになります。舞妓さんのような美しい肌を目指したい方におすすめです。

アズマ商事の 旅美人 酒粕美容パック 旅美人

アズマ商事の 旅美人 酒粕美容パック 旅美人

無香料・無着色・無鉱物油、アルコール成分は含まれていませんので、お酒の匂いが苦手な方でもおすすめ商品です。

旅美人 酒粕美容パックは、酒粕や酵母に含まれる保湿成分で肌を潤すフェイスパックです。杜氏さんの手のようにきめ細かく白い肌になりたい方におすすめです。塗って洗い流すだけの簡単ケアで、肌がふっくらとします。アズマ商事が厳選した国産米を使用しています。

最後に

酒粕

酒粕パックのデメリットでお酒独特の匂いが苦手だという理由が一番多いようです。その匂いを無くすため、火にかけてアルコールを飛ばす方もいるようですが、高熱によって酒粕に含まれる酵素などが減ってしまうので、酒粕の栄養を丸ごと肌に与えたいのであればそのままの状態でパックするのがいいでしょう。

酒粕はパックだけでなく、料理に加えて食べることもできます。酒粕は血液をサラサラにする効果があり、高血圧の予防、整腸や便秘解消などにも効果があります。酒粕パックで肌だけでなく体の内側からキレイになりましょう。

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