かまぼこは冷凍できる?保存方法や解凍の仕方、おすすめレシピまで

2色のかまぼこ

お正月やお祝いの時に活躍するかまぼこですが、あまり日持ちがしないため余らせてしまうことありますよね。かまぼこというと板にのっている紅白のかまぼこが代表的ですが、なるとやちくわもかまぼこ製品です。魚の美味しさがそのまま凝縮されて、食べやすいかまぼこは、冷凍保存ができるととても便利ですよね。かまぼこを上手に冷凍保存する方法や解凍の仕方などご紹介します。

かまぼこは冷凍保存しても大丈夫?

蒲鉾

かまぼこは冷凍に向いていない

かまぼこは生ものなので、長期保存には適していなく、冷凍保存はあまりおすすめできません。ですが、正しい保存方法で冷凍できたり、冷凍したかまぼこに適した調理をすれば、美味しく食べることができます。

かまぼこが冷凍に適していない理由

かまぼこは水分を多く含んでいます。そのため、冷凍することでこの水分が氷となり、かまぼこの特徴でもある、プリッとした弾力のある食感をうみ出す構造をこわしてしまうそうです。

冷凍したかまぼこを解凍すると、かまぼこにポツポツとした穴が空いて、ボソボソとした口当たりとなり、風味も食感も変わってしまうのです。

かまぼこを冷凍保存する効果とは?

かけそば

煮込み料理などで味がしみ込みやすくなる

かまぼこを冷凍すると、ポツポツと穴があいたスポンジ状になってしまい、そのまま食べるには不向きですが、煮物料理や汁もの、スープに使うと、スポンジ状になっていることで味が染み込みやすくなります。

煮込むことで、変わってしまった食感もあまり気にならずに食べることができ、煮物料理の材料が少ない時にも活躍してくれます。また、うどんやそばを作るときに、かまぼこ1切れ入れるだけで豪華になります。

なるともラーメンを作るときにあると便利です。中でも焼きちくわは、煮ても硬くならないので煮込み料理向きとも言われています。煮込むだけでなく、解凍後のかまぼこをグリルなどで軽く焼いて食べるのもおすすめです。

栄養を手軽に取り入れられる

板かまぼこは高タンパク質で、低脂肪・低カロリーのため、お正月の時期だけでなく、日ごろから積極的に取り入れたい栄養価の高い食品です。

栄養成分表によると、かまぼこのタンパク質は100g中12g、脂肪は0.9gです。ほかの食材と比較すると、例えば木綿豆腐はタンパク質がかまぼこの約半分の6.6gで脂肪は4.2gとなっています。

タンパク質は健康な体作りには欠かせない栄養素です。食べきれなかったかまぼこを冷凍保存しておくことで、食べ方のバリエーションも増え、日々の献立で手軽に取り入れられます。

お弁当作りにあると便利

カットした冷凍かまぼこや冷凍ちくわは、忙しい朝のお弁当作りにも便利です。解凍後のボソボソとした食感が気になる場合は、簡単に炒めたり焼いて使えば気にならないでしょう。彩りもよくなるのでお弁当の隙間にちょうど良いですね。

長期保存ができる

かまぼこは生ものなので、開封後は冷蔵で正しい保存をしても、1週間程度しか日持ちしませんが、冷凍することで長期保存が可能になります。

かまぼこの正しい冷凍方法

笹かまぼこ

板かまぼこ

かまぼこを板から外します。好きな大きさにカットしても良いですが、ポツポツと穴があく、「す」が入ったような状態をできるだけ避けるには、薄めにスライス状にカットすることをおすすめします。

カットしたかまぼこを一切れずつラップで包みます。この時、できるだけ空気が入らないようぴっちりと密封しておきます。もし金属製のトレーやバットがあれば、事前に冷凍庫で冷やしておくと良いでしょう。

金属製のトレーやバッドがあれば、1切れずつ包んだかまぼこを重ならないように並べ、2、3時間冷凍庫で急速冷凍をします。これを行うことで、スポンジ状の食感になるのが防げます。急速冷凍をした後、または、急速冷凍をしない場合はラップで包んだ後、ジッパー付保存用袋に入れて冷凍保存します。

笹かまぼこ

笹かまぼこは一袋ずつ個別包装されているものが多いですが、この場合も、手間ですが袋からいったん取り出し、ラップで1枚ずつ密閉して包んで下さい。あとは、板かまぼこの冷凍方法と同じ手順で冷凍します。

なると

なると

なるとは棒状になっていて、板かまぼこに比べ切ると1つ1つが小さめです。ラップで1つ1つ包むほうが好ましいですが、手間であればラップに包まずに冷凍できます。

スライスしたなるとを、金属製トレーやバットに重ならないよう並べます。冷凍庫で1、2時間凍らせると、バラバラになるので、そのままジッパー付保存用袋に入れて冷凍保存します。

一度凍らせることで、なるとどうしがくっつかず、バラバラで保存できるので使いたい分だけ取り出しやすくなります。

ちくわ

お弁当のおかずやお酒のおつまみにも人気のちくわですが、ちくわもかまぼこ製品となります。かまぼこ製品は全般、冷凍には向いていませんが、ちくわも冷凍することができます。

冷凍ちくわがあると、あと1品献立に加えたいときなども便利です。ちくわもかまぼこと同じように、食べやすい大きさにカットして、かまぼこの冷凍保存と同じ手順で冷凍するのがおすすめです。

冷凍するときの注意点

かまぼこに限らず開封後に要冷蔵となる生ものは、雑菌が付着すると解凍したときに風味が落ちたり、雑菌が繁殖しやすくなります。かまぼこが触れる部分は調理用手袋をつけたり、まな板や包丁も清潔な状態を保ってください。

冷凍かまぼこの解凍方法

皿に乗せたかまぼこ

かまぼこを解凍する時は、ゆっくりと解凍したほうが、劣化を少しでも抑えられるため、冷蔵室に移して自然解凍します。使う前日に冷蔵室に移しても良いです。自然解凍の時間はだいたい8時間程度です。

急いでいる場合は、電子レンジで解凍もできます。目安としては600Wで1分前後、温めてください。煮物やスープに使う場合は、解凍せず凍ったまま使うことができます。

かまぼこの冷凍保存期間

冷凍庫

冷凍したかまぼこの賞味期限は、1ヶ月程度です。それ以上も冷凍することもできますが、冷凍やけで品質がより劣化するため、できるだけ早目に使うことをおすすめします。

また、1ヶ月程度というのは、あくまで目安なので、変な匂いがしたり、ねばねばして糸をひいている、酸っぱい味がするなど異変があった場合は、使用しないでください。

冷凍かまぼこを使ったレシピ

天ぷら

冷凍かまぼこで作る天ぷら

材料

  • 冷凍したかまぼこ
  • 大葉
  • 天ぷら粉
  • 大根おろし
  • ポン酢や七味

作り方

  1. 千切りにした大葉を水で溶いた天ぷら粉に入れます。
  2. 解凍した冷凍かまぼこを1に絡ませ油で揚げます。
  3. 大根おろしとポン酢、七味を添えて完成です。

メインの天ぷらを揚げて、あと1品欲しい!という時にとても便利な冷凍かまぼこを使った天ぷらのレシピです。カットしたまかまぼこを冷凍しておけば、下処理もなくすぐに揚げられるので便利です。

かまぼこ入りひじき

材料

  • お湯で戻したひじき:100g
  • 解凍したかまぼこ:1/2本分
  • にんじん:1/2本
  • 油揚げ:1枚
  • ごま油:大さじ1杯
  • だし汁:大さじ1/2カップ
  • 酒:大さじ2杯
  • 醤油:大さじ1.5杯
  • 砂糖:大さじ1杯
  • みりん:大さじ1/2杯
  • 塩:少々

作り方

  1. 油揚げは熱湯をかけ油抜きをしてから細切りにします。かまぼことにんじんも細切りにします。
  2. ごま油を熱してひじきを炒め、具材も加えてさらに炒めます。
  3. だし汁と残りの調味料をすべて加え、煮詰めたら完成です。

冷凍かまぼこは煮汁が染み込みやすいので、かまぼこを入れることで彩もよくなり見た目にも味にもアクセントとなります。体に優しい1品です。

かまぼこの炊き込みご飯

材料

  • 米:2合
  • 冷凍かまぼこ:適量
  • きぬさや:10個くらい
  • 和風だしの素:大さじ1杯
  • 醤油:大さじ1杯
  • みりん:大さじ1杯

作り方

  1. かまぼこは小さくサイコロ型に切ります。絹さやは筋を取って半分に切ります。
  2. 炊飯器に米、1のかまぼこと絹さや、調味料をすべて入れます。
  3. 2合分のお水をいれて、全体を軽く混ぜてから炊飯器で炊いて完成です。

お皿に盛ったら、もみ海苔と白ごまをかけましょう。サイコロ型に切ったかまぼこがアクセントと食感も彩もアクセントとなります。冷凍かまぼこが、美味しい炊き込みご飯で頂けるレシピです。

まとめ

ちゃんぽん麺

かまぼこも、1切れずつラップに包んできちんと保存すれば、解凍後に美味しく食べることもできるのですね。冷凍保存すると、食感などは少し変わってしまいますが、煮込むと味が染み込みやすくなるのは嬉しいですね。栄養価も高いので、日々の献立にどんどん取り入れちゃいましょう!

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