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いざ半身浴!お湯の温度は何度がいいの?
入浴の際に心地よいと感じるお湯の温度は、その人によって違いますよね。熱いお湯に入るのが好きな人もいれば、少しぬるめのお湯にゆっくりとつかるのが好きな人もいます。
半身浴を楽しむときにも、浴槽に入れるお湯の温度には少しこだわりたいところです。入浴時間が長くなる半身浴の場合、お湯の温度が高すぎると体に負担を与える恐れがあるため注意をしましょう。
半身浴は38~40度が効果的!
半身浴のときのお湯の温度は、38度から40度前後が適温です。ただ、適した温度は季節や浴室の環境によっても少し変わります。いずれにしても、このぐらいの温度で調節をするのが半身浴を楽しむコツと言えるでしょう。
リラックス効果を得たいときはぬるめの温度に設定する
お湯につかりながら読書をしたり、音楽を聞いたりしてゆっくりとリラックスをしたいときには、38度前後の少しぬるめにお湯を調節するのがよい方法です。
ぬるめのお湯で入浴すると副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。38度前後のお湯であれば、少し長く入浴をすることも可能です。
血行をよくしたいときにもお湯の温度は38度前後がベスト
半身浴で血行をよくすることは、体のさまざまな不調の改善に役立つと言われています。血行不良が原因になっている冷えなどは、体内の血流をよくすることで改善するケースがあります。
このようなトラブルを解消したいときも、お湯の温度は38度前後がベストです。体内の血流がよくなり、体が温まるまでには約20分かかります。
お湯が熱い場合、20分間入浴をするのは少し難しいかもしれませんね。血流をよくしたいときには、ややぬるめの温度にしてお湯に長くつかりましょう。
夏と冬では適温が変わる
半身浴のお湯は、季節によって変えることも大切です。
気温が高い夏は、バスルームがすぐに暖まります。こういった季節は、38度前後のやや低めに温度を設定するのがのぼせないためのコツです。真夏に高い温度のお湯で半身浴をしていると、熱中症になるリスクもでてくるため要注意です。
冬は、39度から40度前後にお湯の温度を上げれば体が温まる可能性があります。冬はバスルームの室温が低くなっているため、少しお湯の温度を上げてもさほど熱さを感じずに済むでしょう。
半身浴の適切な入浴時間
半身浴をする場合、どのくらい入浴をしているかも重要なポイントです。半身浴は入浴時間が長くなることが多いですが、体に負担をかけないためにも適当な頃合いを見て切り上げることが必要です。
適切な入浴時間は20~30分
半身浴の適切な入浴時間は、だいたい20分から30分前後です。30分以上お湯に入っていると、皮膚がふやけてしまったり、上半身が冷えてしまったりすることがあります。適切な入浴時間はお湯の温度やその日の体調によっても異なりますので、その都度体の状態を見ながら調節するのがベストです。
汗をかくようになったらそろそろ終了のタイミング
入浴中にじんわりと額に汗をかき始めたら、血流がよくなっている状態と考えられます。この状態になれば、そろそろ浴槽から上がってもよいタイミングです。
汗をかいて老廃物などを排出するのは半身浴の目的の1つですが、汗ダラダラになるまで入浴を続けているのは体の負担になる場合もあります。頬がほてってきたり、のぼせを感じたりしたら、一度浴槽からでてクールダウンをしたほうがよいかもしれません。
長く入浴したいときは水分補給を欠かさない
ダイエットをしたいときやバスルームでリラクゼーションを楽しみたいときには、30分以上の時間をかけて半身浴をする人もいます。このようなときは、途中で浴槽からでてシャワーを浴びたり、体を洗ったりして適宜休憩を入れるのがポイントです。
また、長時間入浴をするときには、水分補給も欠かさないようにしましょう。ミネラルウォーターなどを常備しておき、こまめに水を飲みながら入浴することが必要です。
半身浴に入るメリットとは?
全身の血行をよくする半身浴には、いろいろなメリットがあります。例えば、汗をかくことでデトックス効果が得られることです。運動不足の人は、毎日の生活のなかで汗をかくシーンが少ないですよね。
このような人は、血流やリンパの流れが悪くなって脂肪などの老廃物が体内にたまりやすくなります。半身浴で汗をかくと、たまった老廃物が排出されやすくなることが多いです。
また、半身浴をしているときには顔の毛穴が開きます。ニキビのもとになる皮脂を取り除きやすくなったり、顔色がよくなったりするため、肌の美容にも効果があるのが半身浴のメリットです。
血流やリンパの流れは、体の水分代謝にも深く関わっています。半身浴をして血流やリンパの流れがよくなった場合、体にたまった余分な水分も排出されやすくなるのが一般的です。
足のむくみが解消したり顔のむくみが取れたりするのも、半身浴のメリットと言えるでしょう。このほかにも、半身浴はダイエット効果や自律神経を整えて安眠に導く効果などが期待できます。
逆効果!間違った半身浴の入り方
半身浴を間違った方法で行うと、メリットが得られなくなるのはもちろん、体に悪影響を及ぼす可能性もでてきます。逆効果になってしまうのが、次のようなパターンです。
空腹時に入浴をする
お腹が空いているときに半身浴をすると、立ちくらみやふらつきなどが生じることがあります。空腹時は、精神的にも不安定になりがちです。
脱力感や吐き気などを感じることもあるため、お腹が空いているときに半身浴をするのは体調不良を招く一因と言えます。食前に半身浴をする場合は、とくに気を付けましょう。
食後すぐに入浴をする
食事の後にすぐ入浴をするのも、避けたい半身浴のやり方です。この場合は、消化不良を起こして胃痛や腹痛を感じる可能性がでてきます。満腹時の運動は心臓にも負担をかけるため、半身浴も避けたほうが無難です。
飲酒しながら半身浴をする
水の代わりにアルコール飲料を飲みながら半身浴をするのは、ご法度です。半身浴で血流がよくなっているときにアルコール飲料を摂取すると、アルコールの成分が体内に吸収されるスピードが速くなります。血流や血圧にも影響を与えるため、体調を崩す可能性が高くなります。飲酒した直後に半身浴をするのも避けましょう。
半身浴は温度と入浴時間を守って上手に入ろう
半身浴を上手に楽しむには、適切な温度や入浴時間を守ることが必要です。半身浴のメリットを最大限に得るためにも、ここでご紹介したような正しい入浴方法はぜひ知っておきましょう。
アロマオイルやバスソルトなどを上手に利用すれば、限られた時間でも十分に半身浴が楽しめます。お気に入りのミネラルウォーターを用意して、安全にリラックスタイムを満喫しましょう。