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意外と知らない「日記」の効果
日記を書くためには、その日の出来事を思い出して振り返る必要がありますが、思い出そうとする作業は脳の記憶を司る「海馬」を刺激し活発化させるため、記憶力を向上させる事が科学的に証明されています。
「五感や感覚を思い出す」などで右脳を、「文章を考える・書き出す」という作業で左脳を使うことになり、脳全体をバランスよく活性化させる事ができるため学習効率も良いとされています。
またハーバード大学が学生を対象に10年間の追跡調査を行った所、日々目標などを紙に書く習慣がある人はわずか数%だったのですが、それらの人は高い収入を得ている割合が非常に高いという結果が出ており、日常的に文章を書く習慣が生活の水準を上げる可能性を示唆しています。
日記を書き続ける効果やメリット6選
①ポジティブになり幸福度が上がる
日記にその日あった良い事を書くようにすると日々の生活で普段気づいていなかった楽しさや嬉しさを見つける能力が鍛えられていき、それらを見つけるのが上手になっていきます。
心理学には一貫性の原理というものが有り、悲しい時は悲しいことばかりに目が行き、嬉しい時は喜ばしい事によく気付けるという事が立証されており、日記に良かった事を見つけて書く事で感謝や喜びを感じ、幸福を見つけやすいポジティブな精神状態へとたどり着きやすくなります。
②自律神経が整う作用も期待できる
日々仕事や家事などでストレスはどうしても溜まりがちであり、それは自律神経を狂わせて睡眠不足や体の不調を引き起こします。日記を書くことは気持ちを吐き出しストレスを解消することで乱れた自律神経を整える手伝いをしてくれます。
またその日に起きたことを日記に書くことでその日の出来事に気持ちの決着が付きストレスや悩みを引きずらずに済んで不安を解消します。自律神経をリセットしゆっくりと眠れるようになるため生活リズムを正常に保つ効果があります。
③頭を使うので賢くなれる
日記に文章を書くという作業は無意識に文章構成や言葉選びなどで脳を使っています。より良い表現や少ない文字数で伝わる言葉選び等は良い文章を書くことのみならず普段の会話でも役立つことが多く、日記を書くという創造的な行動は工夫や発想の転換など脳の力を鍛える効果も期待できます。
人は楽しい事に対しては特に集中力や学習力が高まることが心理学でも証明されていますので、日記を楽しむことが脳を鍛えることにも繋がりまさに一石二鳥なのです。
④ストレスレベルを下げる
実際に手を動かして紙に書くという行動は軽い運動によって脳を刺激してストレスを解消することができます。
気持ちを日記に打ち明けることは、その感情を一旦頭から外に移し替えることで冷静に見つめ返しやすくなりますし、思考の外在化によって独りで溜め込んで辛くなるといった状態を避けることが出来ます。
書き出す前だと「思い出しながら考える」ので大きな不安や悩みを抱えるような問題に対して深く考えがちです。そのため自分なりに納得する答えを出す場合は集中できない状態になりますが、これを書き出すことによってそのストレスの原因となる悩みや考えを消化しやすくなるのですね。
「私はこれに対して不満だったり悲しかったりしたのだ」と理解することは気持ちの整理を付ける第一歩、日記に書き出して自分の状況を分かりやすくして不安やストレスを根っこから消化しちゃいましょう。
⑤人付き合いが上手になる
日記に自分の気持や考えを書いてそれを自分で見返すと、自分の中だけで自分の考えを反芻するのと違い自分の考えを客観視することが出来るようになります。人というのは毎日経験や刺激によって考え方が少しずつ変化していますし、価値観は日々成長を続けています。
そんな今日とは違う過去の自分の考えを思い出したり考えたりすることは他人の気持ちを想像する力を鍛えることにも繋がり、人との会話において相手の気持を理解するトレーニングになります。日記をつけて自分の気持に敏感になるということは、他人に対しても敏感になれるということなのですね。
⑥自分に自信が持てるようになる
日々何気ないことでも少しずつ日記を描いていくと、当然ながらいつしかノートは埋まり次の冊子へと移ることになるでしょう。
そうして積み上がって貯まっていく日記は今まであなたが頑張ってきた事のこれ以上ない証明です。あなたが日記帳を埋めるほど文字を書いた事実は形として残るのでウッカリ忘れることはありません。
自信が挫けそうになった時でも「こんなに長く何かを続けてきたのだ、こんなにたくさん書いたのだ」という実績はあなたの継続力や努力・成長を続けてきた期間の長さを、あなたの優れた一面を思い出させてくれます。
紙?スマホ?どれに日記を書いたら効果的なの?
今やスマホでも日記アプリはたくさんあり、日記帳やノートに書くべきかスマホアプリを使うべきか迷う方も多いと思います。大別すると「紙はクオリティ重視」で「スマホは利便性重視」です。
スマホの場合
スマホは持ち運びや取り回しが手軽で、会社での休憩中や電車での移動中などで紙とペンを取り出しての作業がしづらく人の目が気になる時でも日記が書けます。また文字検索機能などを使って「このことについて書いた日のことを見返したい」という時にとても便利です。
また日々色々な日記アプリが出ていますので意外な利便性を備えた物も見つかるかもしれません。また無料のツールなどもあるためお金を掛けずに始められるというメリットもあります。
My日記 ~寝るまえ5分間日記帳~
My日記は、寝る前の5分間だけで簡単に1日の記録ができるアプリ。
パスロックを解除して、サクッと書き込めるのが魅力。月ごとに整理されたアルバムやカレンダーで、写真と共に思い出を振りかえることもできます。
シンプルで手軽に続けられるアプリをお探しの人におすすめです。通知機能もあるので、書き忘れ防止にもなります。
紙の場合
紙の場合はスマホのような取り回しの便利さは若干落ちますが、文字をスマホで打ち込むのと比べて例えメモ帳などでもペンで紙に書く方がストレスの解消にもなりますし、文字を書く日々の練習にも繋がります。
また紙の日記帳なら文字だけでなく絵を描いたり写真や押し花など思い出の品を貼り付ける、その日の文字の書き方にその日の感情が現れることで世界に一つだけの日記帳になるなど、精神的にも日記を見返した時の楽しさが紙媒体の強みになります。
また冊子という形で残るので「自分がどれくらいたくさんの日記を書いてきたか」というのが分かりやすく残り、自信につながりやすいです。
・1ページに同じ日にちで、3年分書ける3年日記
・1ページに3年分見返すことができるので、過去の記録をふり返りながら書くことができる
・年月日、曜日の日付欄が空欄になっているので、好きなタイミングで始められる
・仕様…1ページ(横書1年7行×3年分) 192枚 日付表示あり
日記を習慣化する方法
ちょっといい道具を使う
素敵な道具があるのは使ってみたい動機に繋がりますし、良い道具を持つとやる気が出てくるのでオススメです。
文章の出だしに迷ったら「その日の献立」
文章の書き始めに迷ってしまう時は、その日の献立から書き始めてみましょう。何かを書いてみると他に書きたいことが浮かんで来やすくなります。
前日の日記を見返す
前日の日記を読み返すと発見や楽しみがあります。そしてその楽しみを明日も味わうために今日も日記を書こうという動機に繋がるのです。
気負わないこと
日記に決まりごとはありません。あなたの気持ちが表現しやすい書き方で続けることが大切ですし、習慣化に繋がります。
日記をつけて毎日を楽しく過ごそう
日記のメリットや実践方法についてのまとめはいかがだったでしょうか?
日記は書くことで自分を大切に積み重ねて、今日の自分を元気にしたり未来の自分を手助けしてくれる素敵なツールです。
また、あなたの中に眠る気持ちや創造力に気づくキッカケにもなるかもしれません。紹介した方法の中で「これならできそう」という物があれば是非試してみてください。