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ラタトゥイユは冷凍で長期保存できる!
ラタトゥイユは、ズッキーニ、ナス、玉ねぎなどのお好みの野菜をふんだんに炒めてから煮込む料理です。塩やトマトソースで味付けしてハーブで香りを付けたものが一般的で、肉や魚介類を入れずに野菜だけで作った料理にもかかわらずコクがあり若い人を中心に人気があるようですね。
実はこのラタトゥイユ、冷凍して長期保存できるんです。ラタトゥイユを冷凍保存しておくと、時間がない時や何か1品足りないと思った時にサッと解凍して食べられるので助かりますよね。
冷凍保存の賞味期限は1ヶ月程度
ラタトゥイユは、冷凍庫でおよそ1ヶ月保存することができます。1ヶ月程度だと冷凍焼けを起こすことはほとんどないので美味しく食べられますが、それ以降になると徐々に風味が落ちてきてしまいます。
冷凍するといつまでも保存しておけると思いがちですが、業務用冷凍庫と違って家庭用冷凍庫は冷凍機能がそれほど高いわけではありません。なので、出来るだけ早めに食べた方がよさそうです。
夏の時期の常温保存は要注意
ラタトゥイユは加熱してあるため常温保存もできますが、その日のうちに食べきるようにしたほうが無難です。夏野菜を使って作る料理なので当然夏に作ることが多いのですが、梅雨の時期から夏の暑い時期は、食中毒が発生しやすいため注意しなければいけません。
どうしても常温で保存するのでしたら、梅雨から真夏以外の季節であることが条件でしょう。調理後すぐに食べるのであれば問題ありませんが、夕飯に食べる予定で午前中に作ったのであれば冷蔵保存する方が安心ですよね。
冷蔵保存の賞味期限は2~3日
ラタトゥイユを冷蔵庫に入れっぱなしにした状態での賞味期限は2~3日です。その日に食べきれずに翌日以降に持ち越す場合は、冷蔵庫で保存するようにしてください。調理してから一晩寝かせると味がなじみ、より美味しくなっていることでしょう。ただし、冷蔵庫に入れたからといって安心せずに、出来るだけ早く食べきるようにしてくださいね。
ラタトゥイユは腐るとどうなる?
ラタトゥイユを次の日に食べるつもりが「うっかり冷蔵庫に入れ忘れてしまった!」ということもあるでしょう。そんな時は常温保存してしまったラタトゥイユが、腐っていないかどうか心配になってしまいますよね。
ラタトゥイユは腐ると酸っぱい臭いや味がしたり、カビが生えることがあります。このような状態になっていたら食べるのはやめておきましょう。たとえ香りや味が大丈夫であっても、夏や梅雨の時期に半日以上放置してしまった時は絶対に食べないようにしてください。食べると食中毒を起こす危険性が高いです。もったいないですが、処分しましょう。
《 ポイント 》
- ラタトゥイユを冷凍保存した場合、1ヶ月以内だと冷凍焼けを起こさずに美味しく食べられる。
- その日のうちに食べきるなら常温保存でも良いが、冷蔵保存する方が安心。
- 冷蔵庫に入れっぱなしにした状態での賞味期限は2~3日。
ラタトゥイユの冷凍方法
ラタトゥイユを冷凍保存する際は、ジッパー付きの冷凍用保存袋かフタ付きの冷凍用容器に入れて保存します。
ラタトゥイユを冷凍保存する手順
- 粗熱を取る
ラタトゥイユの粗熱をしっかりとります。できるだけ早く粗熱を取りたい場合は水を張ったボールに鍋ごと入れて短時間で冷ましましょう。ボールの中に氷を入れると時短になります。 - 冷凍用保存袋または容器に入れる
〇1食分ずつ保存する場合
ラタトゥイユを1食ずつ小分けにしてジップロックなどのジッパー付き冷凍用保存袋に入れ、袋の中の空気をしっかり抜いて密封します。
〇まとめて保存する場合
大きめの保存袋へまとめて入れ、ラタトゥイユを平らにしながら袋の中の空気をしっかり抜いて密封し、上から箸などで溝をつけておきましょう。または、フタ付きの容器にラタトゥイユを入れ、表面にぴっちりラップをかけ、フタを閉めて密封しましょう。 - 冷凍庫に入れる
アルミトレイなどの金属トレイにのせて冷凍庫で保存しましょう。
上手に冷凍保存するコツ
小分けにして保存する
ラタトゥイユを1食分ずつ小分けにすると、1人分でも2人分でも人数を調整できるのでおすすめです。
箸で溝を作る
ラタトゥイユを1食分ずつ小分けにして冷凍用保存袋へ入れるのが面倒な場合は、大きめの冷凍用保存袋へまとめて入れて密封した後、上から箸などで溝をつけて保存しましょう。そうしておくと、使いたいときに使いたい分だけ手で割って解凍することができますよ。
容器にラップをかける
密封できるフタ付きの容器に入れて保存する場合、空気に触れないよう念には念を入れてラップをかけておきましょう。食べ物は空気に触れると味が劣化してしまいます。空気が入らないようにしっかりラップを容器に密着させてください。
アルミトレイにのせる
ラタトゥイユの旨味が外に流れ出ないようにするコツは急速に冷凍することです。アルミトレイなどの金属トレイにのせて冷凍庫に入れると急速に冷凍することができます。また、調理後の熱を持ったままの状態で冷凍庫に入れると、冷凍庫内の温度が上昇し他の食材に悪影響を与えてしまいます。
《 ポイント 》
- 冷凍する際は粗熱をしっかり取る。
- 1食分ずつ小分けにして冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかり抜いて密封する。
- ラップで包んだものをレンジで加熱すると穴が開くことがある。
- 密封できるフタ付きの容器に入れて保存することもできる。
冷凍したラタトゥイユの美味しい食べ方
ラタトゥイユを煮込んで水分を飛ばすと、野菜のうまみが存分に引き出され旨味がギュッと凝縮されます。すべての野菜にしっかり火が通っているため傷みにくい反面、冷凍したラタトゥイユを解凍すると水っぽくなってしまうことも。そうならないために、冷凍したラタトゥイユの美味しい食べ方をご紹介しましょう。
自然解凍でもレンジの解凍機能を使ってもOK
解凍する際は自然解凍や電子レンジで解凍しますが、どうしても水っぽくなってしまいます。温かいラタトゥイユが食べたいのであればレンジで温め直して解凍してください。また、食べる前日に冷蔵庫へ移しておいたものを、直接鍋に入れて軽く煮詰めると味が引き締まって美味しくなりますよ。
冷凍庫から出したばかりのラタトゥイユを鍋に入れると焦げやすいので、いったん電子レンジで解凍してから鍋で温めると上手に仕上がります。電子レンジが使えない場合は、焦げつき防止に水を少しだけ加えてから温めると良いですよ。
冷たいまま食べても美味しい
夏野菜がたっぷりで栄養満点のラタトゥイユは、温かいままでも冷たくしたものでもおいしく食べられます。とくに暑い日に頂く冷え冷えのラタトゥイユは、味が引き締まってさらに美味しくなっていることでしょう。
一方で、冷凍したラタトゥイユを解凍すると水っぽくなるのは避けられません。そんな時にはオリーブオイルを少し足して風味付けしてみてください。ラタトゥイユお玉2杯あたりエクストラバージンオリーブオイルを小さじ1くらいが目安でしょうか。それを冷やしたパスタにかけて食べても美味しそうですよね。
ラタトゥイユのアレンジレシピ
冷凍することで長期保存が可能なうえに、リメイクもできるという魅力たっぷりなラタトゥイユ。アイデア次第でいろんな料理に使えるので、別のメニューにアレンジしてみてはいかがでしょうか。
おすすめのアレンジレシピをご紹介します。
ラタトゥイユトースト
軽く焼いたパンの上に温めたラタトゥイユをのせ、お好みでチーズをかけます。忙しい朝にピッタリな栄養満点のメニューです。
ラタトゥイユをパスタソースにアレンジ
フライパンでオリーブオイルとにんにくを炒めて香りを出し、ラタトゥイユを加えます。オリーブオイルと塩を足すことでソースがパスタに絡みやすくなりますよ。パスタソースと同じように、皮をパリッと焼いた鶏肉やシーフードにソースとしてかければメインディッシュの出来上がりです!
ラタトゥイユをドリアにアレンジ
耐熱容器にご飯を入れ、その上にラタトゥイユとたっぷりのチーズをかけます。あとはオーブンで焼き上げるだけでコクのあるドリアの完成です。
ラタトゥイユをドライカレーにアレンジ
ニンニクとオリーブオイルを炒めて香りを出した中に豚ひき肉を加えてさらに炒めます。カレー粉とラタトゥイユを入れ、はちみつやウスターソースをお好みで入れて味を整えます。
ラタトゥイユをミネストローネにアレンジ
ラタトゥイユに水とコンソメをプラスして煮込めば、あっという間にミネストローネにアレンジできます。お好みでケチャップや白ワインなどを加えてみてはいかがでしょうか。
ラタトゥイユをオムライスにアレンジ
フライパンでソーセージを炒めたら、ラタトゥイユとご飯を加えてさらに炒めます。普通にオムライスを作る要領で卵をふわりとのせましょう。
《 ポイント 》
- 解凍すると水っぽくなるため鍋で軽く煮詰めて味を引き締める。
- 解凍後、冷たいままでも温めても美味しく食べられる。
- 解凍したラタトゥイユにオリーブオイルを少々足して風味付けする。
- アイデア次第でいろんな料理にアレンジできるのが魅力。
ラタトゥイユを冷凍する際の注意点
空気に触れないように密封する
冷凍保存する際はできるだけ空気に触れないように密閉容器に入れるか、冷凍用保存袋に入れて空気を抜くなど、ひと手間かけることがポイントです。
また、しっかり冷ましてから冷凍庫に入れるようにしてください。温かい状態のまま冷凍庫に入れてしまうと、他の食材が傷みやすくなるので注意しましょう。
芋類は冷凍に向かない
トマトやなす、ズッキーニなどの夏野菜をふんだんに煮込んで作るラタトゥイユを冷凍した場合、ジガイモなどの芋類は固くなって食感が変わってしまいます。
芋類は冷凍に向かないので、冷凍するときは芋類を最初から入れずに調理するか、取り除いてから冷凍するようにしてくださいね。
解凍後水っぽくなったラタトゥイユを軽く煮詰める
ラタトゥイユを冷凍すると冷蔵保存と比べるとどうしても味や触感が落ちてしまいます。冷凍保存してあるラタトゥイユをできるだけ美味しくいただくためには、前日に必要な分だけ冷蔵庫に移して解凍し、それを鍋に入れて加熱するようにしましょう。
一度解凍したものを再び冷凍してしまうと風味や触感が落ちるだけでなく、食中毒の危険も高まるので、注意してくださいね。
また、先にもお伝えしてありますが、冷凍保存してあるタトゥイユを解凍すると水っぽくなるので、それを軽く煮詰めると美味しく食べられます。レンジで加熱しても良いのですが、加熱ムラが出来ないように何度か混ぜるようにしてください。
ラップだけで保存しない
冷凍用保存袋の代わりにラップで包んでそのまま冷凍保存するのは避けてくださいね。油で野菜を炒めるラタトゥイユは油分が多いので、ラップで包んだものをレンジで加熱すると穴が開くことがあるからです。
《 ポイント 》
- きるだけ空気に触れないように密閉容器に入れるか、ジップロックに入れる。
- 冷凍に向かない芋類は取り除いてから冷凍保存する。
- 一度解凍したものを再び冷凍しない。
- 解凍して水っぽくなったものを軽く煮詰めると美味しくなる。
最後に
ラタトゥイユを長期保存するための冷凍方法と注意点について解説しました。いかがでしたでしょうか。野菜がたっぷり食べられるラタトゥイユは、冷蔵だけでなく冷凍保存ができるので育ち盛りのお子様がいるご家庭にとってはありがたいメニューです。
時間のある時に多めに作って冷凍保存しておけば、一品足りない時にも慌てる必要がありません。しっかり粗熱を取ってから、密封できるフタ付きの容器かジップロックなどジッパー付きの保存袋に入れて冷凍保存した場合の日持ちは約1ヵ月が目安です。
また、冷凍したラタトゥイユの美味しい食べ方として、簡単に作れるアレンジレシピも紹介してありますのでチャレンジしてみてください!この記事を参考に、栄養満点のラタトゥイユの美味しさを楽しんでくださいね!