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『すれ違う人と同じ方向に避けてしまう現象』には名前がある!
ぶつかりそうになったので避けたら相手も同じ方向に避けてしまう現象。実はこの現象には名称があるのです。
正式な名称は「連続回避本能」
正面から歩いてきた人とすれ違う時、ぶつかるのを回避するため右に動いたら、相手も同じ方向に避けて、今度は左にずれたら、再び相手も同じ方向に動いてしまった・・・という経験、ありますよね。
この現象には「連続回避本能」という正式名称があり、実は人間的に正しい反射行動とのことです。
「お見合い現象」と呼ばれることもある
すれ違う時、同じ方向に避けてしまう現象に「連続回避本能」という名称があることはあまり知られていないでしょう。一般的にはこの現象を「お見合い」と言う人のほうが多いかもしれません。
このお見合い現象は、野球やバレーボールなどの球技スポーツ用語としても「お見合い」として使われています。スポーツ用語では、選手の間に落ちたボールを選手同士が譲り合ってしまい、結果として誰もとらずにボールが落ちてしまうミスプレーを意味しています。
同じ方向に避けてしまう現象は人間として自然なこと
右・左とお互いに同じ方向へ避けてしまう「連続回避本能」は、人が生まれながらに持っている性質の一つとのこと。私たちはぶつかるなどの危機感のある状況の時、同じ行動や動作を避けるのが本能だそうです。
このように心理的にも、身体的にも、連続を避けたいという性質があるため、最初の動きが同じ方向になると、次の方向も同じになって再度お見合い状態になってしまうのです。
『すれ違う人と同じ方向に避けてしまう現象』の対処法
「連続回避本能」によって同じ方向に避けてしまう現象を避けるのに、最も効果的なのが自分のほうが動かないようにすることです。
最初の一歩は同じ方向に避けてしまっても、そのあとの一歩は踏み出さないようにし立ち止まってみましょう。または、2歩同じ方向にずれてみるのもよいでしょう。
- 自分のほうは動かないようにする
- 同じ方向に2歩動く
- 壁があれば壁際に寄る
同じ方向に避けてしまう現象が頻繁に起こるという人は、このような方法で対処してみてください。
その他の身の回りで起こる現象にも名前がある!
『すれ違う人と同じ方向に避けてしまう現象』以外にも、身の回りで起こる色々な現象にはちゃんと名前があるのです。
ひとつの漢字をずっと見ていると違和感を持つ
ある漢字をずっと眺めていると意味がわからなくなってきたり、文字がバラバラに見えてきた、など違和感を持った経験はありませんか?これは心理学的用語で「ゲシュタルト崩壊」と呼ばれているものです。
普段一つの形として見ている文字を、全体でとらえずパーツに意識が向いてしまうと、このような感覚になるのだそうです。ゲシュタルト崩壊は心理現象のひとつでもあります。
ポケットの中のスマホが通知が来ていないのに振動したと感じる
スマホや携帯電話が振動し確認しても何も通知はない。このような現象を「ファントムバイブレーション・シンドローム」と呼ぶことが出来ます。
この現象は、目の酷使などによる脳の疲労や、通知がいつ入るか分からない過剰な緊張状態などによって起こるものとのこと。 また、ポケットなどに入れていることで、服と皮膚がこすれ感覚に脳が過剰に反応しているそうです。
まとめ
私たちの身の回りで起きる面白い現象には、正式な名称がつけられているものも意外とあるのです。今回ご紹介した、すれ違う人と同じ方向に避けてしまう現象は「連続回避本能」という名称を持っています。
他にもひとつの漢字をずっと見ていると違和感が出てくることを「ゲシュタルト崩壊」、スマホが振動していないのに通知が来たと錯覚する現象を「ファントムバイブレーション・シンドローム」と呼ぶことが出来ます。