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親の介護に疲れを感じる原因
年齢を重ねていくと、親子の関係は徐々に変化し始めます。変わりゆく関係の中でも、問題となってくるのが介護のことです。親の介護は、子どもにとって負担が大きく、ストレスを感じやすいものといえます。
- 自分の親の介護をするショックを抱えつつ、現実を受け止め続けなければならない
- なにをすべきかわからないまま、介護に突入する
- 介護が自分の仕事や生活に大きな影響を及ぼす
- ストレスの発散場所がなく、自分の時間が確保できない
上記のような理由で、ストレスをためこみ心身ともに病んでしまう人があとを絶ちません。
親の介護をしている人に言ってはいけない『言葉』5選
親の介護に、ストレスと不安はつきものです。それをさらに強めてしまうような声掛けには、以下のようなものが挙げられます。
1.親だから介護するのが当たり前
親子だからといって、子どもが親の介護をするのが当たり前というわけではありません。
- 育ててもらったんだから、面倒見ないと
- 親の介護は子どもの宿命
- 恩返しのチャンスなど
上記のような言葉は、相手の心を苦しめるきっかけになります。一昔前であれば当たり前とされていたことを、今現在頑張っている人に押し付けるのは絶対NG。
2.デイサービスなどを使うのは甘え
公共機関を利用することは、決して甘えなどではありません。
- 施設に入れたらひどい目に合うよ
- デイサービスなんて甘え、預けられてかわいそう
- もっときつい人が頼る場所だから、あなたは家で面倒をみるべきなど
きつさの感じ方は、人それぞれ違います。一人またはきょうだいだけで親の介護を背負い込んでしまうと共倒れになる可能性が高くなるので、デイサービスなどは積極的に利用するのは賢い選択です。デイサービスを利用時間にしかできないことは、介護中であればたくさんあります。
3.今が頑張り時
介護のピークは、すべてが終わってひと段落しなければわからないものです。
- 今が一番きつい時期だから
- 今やってあげないと後悔するよ
- きっとすぐ楽になるから
日々介護をしている人にとって、頑張りどきなどは存在せず、常に頑張り続けている状態といっても過言ではありません。
4.励ます
介護に取り組む人に対して、励ましの言葉をかけてしまうのはタブー。
- 大丈夫、明けない夜はないからね
- そのうちいいことあるって!
- あなたなら乗り越えられる試練だから、与えられたに違いない
- 自分のことを一番大切にしてねなど
上記のような言葉は、相手の心を追い詰めてしまいます。他人事だからいえる言葉であることも相手に伝わるため、非常に失礼な人という印象を持たれてしまいますよ。
5.誰でも経験することだから
介護は誰でも直面するものであることに変わりはありませんが、それをあえて今直面している人に伝えるべきではありません。
- みんなが通る道だから
- 大変だろうけど、他の人も大変な思いをしてきた
- 大変なのはあなただけじゃないなど
相手を追い詰めてしまうようなことを口に出しても、メリットを得られる人はいません。
親の介護をしている人にかけるべき言葉
介護をしている人にかける言葉は、相手の負担を軽減できるようなものを選ぶよう心がけましょう。
- 相手が話しやすい空間づくりにつながる言葉をかける…なんでも話してね、なんでも聞くから
- 相手の気晴らしにつながる提案をする…空いている時間にランチかお茶に行こうなど
- 相手の話すことに共感し、求められるまでアドバイスはしない
- 相手の頑張りを認め、称える…すごいね、ほんとによく頑張っているよなど
介護の大変さは、経験していなければわからない部分が非常に多くあります。介護未経験の人のアドバイスほど、介護中の人が聞くと心の負担になるものはありません。
介護の経験がないのであれば、相手の心が軽くなるような声掛けをするよう心がけてみてください。気分転換になるようなことに誘うときは、相手が時間を作れるときに合わせ、時間を守って楽しい時間を過ごせるよう配慮すべきです。
まとめ
介護問題は、誰でも直面することです。経験しなければわからないことがたくさんあるので、アドバイスではなく、相手の心が軽くなるような行動や言葉かけを行いましょう。