卵の殻を食べることはできる?メリットと正しい食べ方

卵の殻

卵の殻が食べられると聞いて、少し驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。卵の殻はカルシウムの宝庫で、粉末の卵の殻も売られているほどです。食べられるといっても、卵の殻をそのまま食べるのは絶対にNGです。今回は卵の殻を食べることができる方法や注意点などを詳しく説明します。

卵の殻を食べることはできる?

卵の殻

卵の殻を生で食べるのは絶対にNGです。理由は、卵の殻に「サルモネラ菌」「カンピロバクター菌」が付着している可能性があるからです。

スーパーで売られているほとんどの卵は、洗浄されているので目立った汚染はありませんが、完璧に殺菌されているわけではないので、菌が付着していても不思議ではありません。ただし、菌がついているのは生の卵の殻です。

キューピーから卵の殻を使った天然カルシウム素材が発売されるほど、卵の殻はカルシウムの宝庫です。

牛乳は1杯200mgあたり約220mgのカルシウムが含まれていますが、卵の殻は1個あたり約1,800~2,000mgのカルシウムが含まれています。

卵の殻には、牛乳の約10倍ものカルシウムが含まれているというから驚きですね。

また、卵の殻は95%が炭酸カルシウムで、炭酸カルシウムは胃酸で溶けやすく、体内への吸収性に優れています。つまり、きちんと殺菌さえすれば、卵の殻からカルシウムをたくさん摂ることができるのです。

卵の殻の正しい食べ方

卵の殻を洗う

卵の殻は、サルモネラ菌やカンピロバクター菌の殺菌をしないと食べられません。殺菌しないまま食べると食中毒を起こす可能性があるので注意しましょう。

サルモネラ菌やカンピロバクター菌の多くは、熱湯で10~20分以上加熱することで死滅します。ここでは、卵の殻を殺菌し、粉末状にして食べる方法を紹介します。

卵の殻を食べる方法

  1. 卵の殻は流水でよく洗う。
    ※内側の薄い膜は取らなくてもOK。
  2. 鍋にお湯を沸かし、卵の殻を完全にお湯の中に沈める。
  3. 卵の殻が水面に浮いていないことを確認したら、10分ほど茹でる。
  4. オーブンを90℃以上に予熱しておく。
  5. 卵の殻が茹で終わったら、お湯から取り出し、しっかりと水気を切る。
  6. 天板に卵の殻を並べ、オーブンに入れる。
  7. オーブンで約15分加熱する。
  8. 卵の殻がきつね色になったら、オーブンから取り出し、粗熱を取る。
  9. フードプロセッサーやミキサーで卵を粉状にする。
  10. 清潔な瓶にフタをして冷蔵庫で保存する。

卵の殻は細かくパウダー状にしないとザラザラした食感が残ります。どうしてもその食感が気になる場合は、卵の殻パウダーにお酢をかけてから使うようにしましょう。

酢が卵の殻のカルシウムを溶かすので、酢豚や酢の物など、酢を使う料理に加えれば、ジャリジャリ感なくおいしく食べることができますよ。また、同じようにザラザラした食感のクッキーに混ぜると、気にならなくなります。

卵の殻パウダーは、パンやケーキの生地に混ぜたり、ハンバーグや天ぷら粉に混ぜたりと、さまざまな使い方があります。

卵の殻には、小さじ1杯で約800mgのカルシウムが含まれています。日本人のカルシウム摂取基準は約650~800mgなので、小さじ1~半分でも十分にカルシウムを摂取することができます。

卵の中の薄い膜は、ヒアルロン酸を含むタンパク質で、取り除く必要はありません。どうしても取りたい場合は、最初に卵を洗うときに剥がしましょう。

卵の殻を食べるメリット

カルシウム

カルシウムを十分に摂取できる

卵の殻を食べることの最大のメリットは、カルシウムを摂取できることです。

人が1日に必要とするカルシウムは、女性で650mg、男性で750~800mgとされています。牛乳200mlには、約200~220mgのカルシウムが含まれていますので、コップ2~2.5杯の牛乳を飲む必要があります。

そして、卵の殻パウダーには小さじ1杯で約800mgのカルシウムが含まれているので、小さじ1/2~1杯を食べれば十分なカルシウム補給ができるということです。

また、卵の殻を食べることのもう一つのメリットは、カルシウムの吸収率が高いことです。リンはカルシウムを排出する働きがありますが、卵の殻はリンが少ないので、カルシウムの食材として非常に優れています。

骨粗しょう症の予防

体内のカルシウムの99%は骨と歯に存在し、カルシウムが不足すると骨のカルシウムが溶け出し、骨がスカスカになり骨粗しょう症になります。

卵の殻に含まれるカルシウムは、骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症の予防に役立つとされています。

高血圧や動脈硬化の予防

カルシウムが不足し、カルシウムが溶け出すと、細胞や血管にカルシウムが蓄積し、高血圧や動脈硬化の原因になります。また、体内のホルモンバランスが崩れて、筋肉にも支障がでてきます。

神経を安定させる

イライラやストレスを鎮める効果があります。また、脳の働きを活性化させ、集中力を高める効果も期待できます。

胃痛をやわらげる

卵の殻は、古くから胃痛に効果があると伝えられてきました。この民間療法は、卵の殻に含まれる炭酸カルシウムによるものと考えられています。

卵の殻を食べる時の注意点

卵の殻

摂り過ぎに注意

卵の殻パウダーを大量に食べると、カルシウムの過剰摂取による健康障害を起こすことがあるので、1,000mg/日(卵殻1/2個分)を超えないように注意しましょう。

カルシウムを長期間にわたって過剰に摂取すると、心臓や腎臓などの健康障害を引き起こすことがありますので、摂取量に注意してください。

サルモネラ菌による食中毒

サルモネラ菌は、摂取後12~48時間で次のような症状を起こします。

〈半日~2日後まで〉

  • 激しい腹痛
  • 吐き気
  • 下痢

〈2日以降〉

  • 水溶性の血便
  • 38℃以上の高熱

子供やお年寄り、体の弱い病人などは、サルモネラ中毒で重症化し、敗血症を併発して死に至ることもありますので、十分な注意が必要です。

卵の殻を食べて腹痛が起きた場合は、すぐに病院へ行きましょう。

最後に

卵の殻

卵の殻を食べることのメリットは、なんと言ってもカルシウムを摂取できることです。

卵の殻1個に含まれるカルシウムは約2,000mg、牛乳200mlに含まれるカルシウムは約220mgですから、卵の殻1個に牛乳の約10倍ものカルシウムが含まれているというから驚きです。(※カルシウムの量は、卵の大きさによって異なります。)

卵の殻は、カルシウムの排泄を促すリンの含有量が少ないため、理想的なカルシウム源といえます。ただし、卵の殻はきれいにしましょう。考えてみれば…卵は鶏のお尻から出てくるのですから、菌が付着していても当たり前ですよね。

もし、卵の殻を自分で粉末にするのが面倒な場合は、市販の卵の殻カルシウムの使用をおすすめします。

〈キユーピー 元気な骨〉
卵の殻のカルシウムを使用しています。お米に混ぜて炊いたり、カレーやシチュー、スープなどにいれるだけでOK!という優れものです。

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