焼酎は太る?カロリー比較と実はダイエットに適しているワケ

焼酎のイラスト

焼酎は太るのか?それとも太らないか?ダイエット中に気になるものの1つにお酒があげられます。お付き合いでどうしてもお酒の席に行かなければならない場合や、ちょっとだけ今日はお酒を飲みたいけど太るのはイヤ…なんていう時など、ダイエット中のお酒との付合い方、今回は、ウィスキーと並んでダイエット向きのお酒といわれる焼酎について、ご紹介していきます。なぜ、ダイエット向きなのでしょう?

記事の監修
管理栄養士、野菜ソムリエプロ

管理栄養士取得後、病院で1000人以上の食事サポート、栄養・給食管理を経験。現在は「食の力で、心身ともに”健幸”になり、彩り豊かな人生を自己実現できる社会を作りたい!」思いから独立しセミナーや個別サポートを行っている。その他、事業立ち上げ、商品開発、記事監修、特定保健指導、講師活動などを行っている。

お酒にも度数や糖質、カロリー量も違うので、自分の体に合ったものを選ぶようにしましょう。例えば、度数が高いお酒は一度に大量に飲むことができないので、チビチビと飲むためトータルすると少量で済んだという場合もあります。しかし、お酒に含まれるカロリーは『エンプティ(空っぽ)カロリー』とも言われるので、一緒に食べるおつまみで足りない栄養素を調整しながら食べましょう。また、毎日の飲酒は肝臓を傷めたり、食べすぎの原因にもなるので休肝日を設けるなどの対策も取りながら楽しく体重管理をしましょう。

焼酎の種類別カロリー

焼酎水割りとするめ

焼酎は太るか?太らないか?実は焼酎はダイエットに向いていると言われていて焼酎だけならお酒の中でも太りにくいです。ただし焼酎は2種類ありそれぞれカロリーが違います。

焼酎は「連続蒸留焼酎」と「単式蒸留焼酎」の2種類に分類されていることをご存知でしょうか?初めて聞いた方も多いと思いますので、まずはその2種類がどういうものなのかや太るのはどちらかなどをご紹介いたします。

連続蒸留焼酎

連続蒸留焼酎のカロリーは206Kcalです。(100mgあたり)

糖類や蜜類を連続式の蒸留器で蒸留することで、高純度エタノールを生成した後、水を加えた焼酎のことを指します。アルコール度数は36%未満のものとなります。

商品ラベルには、連続式蒸留焼酎、あるいは、ホワイトリカーと表記されます。おそらくホワイトリカーとの表記の方が、良く聞かれるのではないでしょうか。

無味無臭なので、梅酒やカクテル、サワーの原料としてよく使用されるものとなります。

単式蒸留焼酎

単式蒸留焼酎のカロリーは146Kcalです。(100mgあたり)

米、麦、芋などを原材料として、単式の蒸留器で蒸留した焼酎のことを指します。アルコール度数は45%以下で、蒸留の回数が少ないため、原料本来の香りが立ち上がり、風味が良く、本格焼酎と呼ばれるものはこの種類となります。

焼酎と日本酒・食品のカロリー比較

まず、ダイエットや健康において気になるのはカロリーですね。その気になるカロリーを日本酒や食品で比較してみました。

  • 連続式蒸留焼酎 100ml … 206Kcal
  • 単式蒸留焼酎 100m l… 146Kcal
  • 日本酒 100ml … 103Kcal
  • 白米のごはん1膳(150gの場合)…約240Kcal
  • バナナ1本… 約80Kcal
  • ゆで蕎麦1玉(150gの場合) …約198Kcal

上記のカロリー数だけを見ると焼酎のカロリーは思ったほど低くないと思われるでしょうが、この焼酎のカロリーの数字は、あくまでも「原液」の100mlあたりカロリーになります。

ですので、仮に焼酎と水を1:1で割った100mlの水割りの場合、焼酎のカロリーは半分になります。しかし「カロリー」だけを見ると、日本酒の方が低いですよね?それでも焼酎がダイエットとセットで考えられことが多いのはなぜなのでしょうか。

焼酎がダイエットに適している理由

レモンサワー

糖類ゼロだからダイエット向き

カロリーだけで見てみると太ると思っていた日本酒の方がカロリーが低いので、焼酎がダイエット向きと言われてもピンとこないと思います。

ですが、焼酎が太るか太らないかを決めるのはずばり「糖質」です。日本酒は糖質が高めで、焼酎は糖質0のためダイエット向きと言えます。

一般的な日本酒100mlあたりの糖質は、純米酒で約3.6g、人気の純米吟醸酒は約4.1g、本醸造酒で約4.5g位と言われています。「蒸留酒」である焼酎が100mlあたりの糖質は0gですので、日本酒の糖質がかなり高いということが言えるのです。

糖質は三大栄養素の1つとされ、大量に身体に取り込まると、膵臓からインスリン(ホルモン)が分泌され、一部は肝臓内でグリコーゲンという物質として蓄えられます。

残りは筋肉などで消費されるのですが、糖分を取り過ぎてしまった場合、消費しきれなかった分は、脂肪として体内に蓄積されていきます。その、脂肪の元となる糖質を含まないということで、ダイエットに適しているといわれているのです。

肝臓内での代謝が良い

アルコール自体は、肝臓で消費される際の優先順位が高いため、他の栄養素より先に代謝されていきます。(肝臓はアルコールを毒物だと判定するため優先的に消費します)

アルコールそのものは、1gあたりのカロリーは、約7Kcalあるため、低カロリーとは言えませんが、栄養素がなく代謝優先順位が高いため、太らないと言われているようです。

上記の2点の理由から、焼酎はダイエット向きと言われていますが、肝臓には負担がかかりますので、飲み過ぎには、どうぞご注意を…。

焼酎の太る飲み方

カクテル各種

焼酎は「糖質を含まない」「アルコール」飲料ということから、ダイエット向きの飲み物と言われていますが、ちょっとした飲み方1つで、太る原因になってしまうことも…。

では、どのような焼酎の飲み方をしてしまうと、太る原因になってしまうのでしょうか。ここでは、焼酎の太る飲み方についてご紹介したいと思います。

焼酎とお供のお料理次第では太る

アルコール自体は栄養素がありません。つまり、アルコールを飲んだだけでは太ることはありません。しかし、何も食べずに焼酎だけ飲み続けるのは健康上問題です。またもう1つの問題は、おつまみとしてどんな料理を選ぶかによって、太ってしまうことがあり、太るのが気になる方は油をたっぷり含んだ揚げ物や、スナック菓子、糖質の高い炭水化物(麺類やご飯類)を一緒に取ることは太る原因になります。特に、お酒飲みの皆さんがついやりがちな、「〆のラーメン」は糖質の摂りすぎにつながるのでご注意を!

焼酎と梅干しの組み合わせはNG!

「焼酎と言えば梅干し!」という、梅干を入れる飲み方は、昔からのスタンダードでしたが、実は組み合わせとしては、NGなのです。

塩分の高い梅干などの食品との組み合わせは、むくみの原因になります。アルコールを摂取した際、人間の体内は、アルコールの濃度を薄めようとして、大量に水分を取り込もうとします。

そのため、「むくみ」を引き起こします。そんな状態で、塩分を多く含む梅干しを加えることで、さらにむくみやすくなり、水太りの原因となり、体重増加につながるのです。

焼酎を割る飲料によっては太る原因になる!

焼酎を甘く飲みやすくしてくれるため、特にお酒に弱い女性に人気の、炭酸&ジュース割り、いわゆる酎ハイは、ホワイトリカーをジュース類で割る飲み方です。

この飲み方は、割る飲料に気を付ける必要があります。甘いジュース類では、その糖質で血糖値を上げます。更に油や糖質たっぷりのお料理が加わることで、体重増加一直線…。

油と糖質で太るだけではなく、さらにアルコールとのコンビネーションは、肝臓を傷める原因にもなります。肝臓は代謝を行う臓器ですので、肝臓を傷めれば、当然代謝力も落ちていきますので注意が必要です。

アルコール度数と量には注意!

アルコール度数が高くなるほど、また量が増えるほど、肝臓への負担も大きくなります。肝臓を傷めれば代謝機能が落ちていきますので、なるべく度数が低いものを選ぶことをお薦めします。

アルコール度数が20度、25度、30度と強くなるほど、「カロリー」は高くなりますので、いくら糖質が0でも、カロリーの摂取過多は肥満にも繋がりますので、注意が必要です、

焼酎で太らないためのおつまみ

焼酎水割りと刺身

前記では「太る飲み方」についてご紹介してきました。ここでは反対に太らないための料理の選び方をご紹介したいと思います。

良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを含む食品

  • お刺身
  • 冷奴
  • ひじきの煮物
  • わかめの酢の物
  • 生野菜サラダ
  • 海藻類

良質なたんぱく質を含む、お刺身や冷奴、ミネラルを豊富に含むひじきの煮物や、わかめの酢の物、ビタミンを含む生野菜のサラダなどを合わせると良いでしょう。

良質なたんぱく質は、筋肉を維持し脂肪を燃焼しやすくする栄養素ですし、海藻類や野菜のミネラルやビタミンは、肝臓を守る作用がありますので、一緒に取るには相性の良い、健康的でダイエット向きなおつまみと言えます。

ベストな焼酎の飲み方は何?

焼酎と焼き鳥

ここでは焼酎のベストな飲み方についてご紹介いたします。

お湯割りがお薦め!

お湯割りや、良質な水分を同時にとることで、むくみ防止になります。

冷たいままで飲むとつい飲み過ぎてしまいますが、焼酎を「お湯割り」にして、ゆっくり飲むことで、冷たいものよりも、少ない量で満足感を得られます。

身体が中から温まりますので、太ることを気にされている方にお薦めの飲み方です。「本格焼酎」と呼ばれる、単式蒸留焼酎は、この飲み方がお薦めです。

水をたっぷり飲みながら焼酎を飲もう

水(白湯含む)など、アルコール代謝を促す「水分」を同時にとることで、むくみを予防します。この水は、氷の入ったキンキンに冷たいものよりも、温かいもの、常温程度、または、程よく冷たい程度のものが良さそうです。

まとめ

ハイボール

以上、焼酎の種類とカロリー、焼酎とダイエットの相性などをご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。焼酎は、食べ物との組み合わせや飲み方の工夫次第で、ダイエットに向いていると言えそうです。健康にも気を付けた飲み方で、楽しいお酒の時間を過ごしたいですね。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る