目次
きゅうりの中が茶色い原因
きゅうりを切ったら中が茶色く変色していて、腐ったと思ってがっかりしたことありませんか?
実は、きゅうりの中が茶色くなっていても腐っているとは限りません。腐ったから変色した場合とそうでない場合があります。ここでは、きゅうりの中が茶色くなる原因をご紹介します。
きゅうりの中が茶色い原因1:低温障害
きゅうりの中が茶色くなる原因の一つ目は、「果肉褐変症(かにくかっぺんしょう)」という低温障害です。
きゅうりは夏場の野菜ですので寒さに弱く、低温で長時間放置しておくことで低温障害がおきます。果肉褐変症は一般的に茶芯果とも呼ばれています。
きゅうりの中がごく薄い茶色やオレンジ色に変色しますが、これはポリフェノールの変色によるものですので食べても問題はありません。
ただし、歯ごたえや味は落ちます。低温障害が起こりやすいのは、10℃以下で7日~10日ほど放置した場合です。
きゅうりの中が茶色い原因2:熟し過ぎ
きゅうりの中が茶色くなる原因の三つ目は、熟し過ぎです。通常、きゅうりは未熟なうちに収穫して市場に出ますが、熟し過ぎたものは、黄ばみがかっていたりごく薄い茶色やオレンジ色になることがあります。
みずみずしさは少なくなっていますが食べることはできます。ただし、パリッとした食感や味は落ちています。
きゅうりの中が茶色い原因3:傷み始め・腐っている
きゅうりの中が茶色くなる原因の二つ目は、傷み始め、または腐っている場合です。実はきゅうりは傷みやすい野菜で、新鮮なきゅうりでも常温保存では1~2日程度、冷蔵保存でも4~5日程度で腐る可能性があります。
きゅうりの95%以上は水分ですが、きゅうりにみずみずしさがなく、中が完全に茶色くなっている場合は腐っていますので注意しましょう。
きゅうりが腐っている場合は、中が茶色くなる以外にも皮の状態、臭い、感触などに異常があります。
きゅうりの中が茶色い時の注意点
きゅうりの賞味期限は短く、常温では1~2日程度、冷蔵では4~5日程度です。
きゅうりの中が茶色に変色している原因が腐っている場合、食べると腹痛や吐き気、食中毒を起こす可能性がありますので注意しましょう。
また、たとえ腐っていなくても中が茶色くなったきゅうりは苦みが強くて食べられないことが多いです。もし、きゅうりの中が茶色い原因が、腐っているのか低温障害なのか熟し過ぎなのか分からない場合は食べずに捨てましょう。
腐ったきゅうりの見分け方
きゅうりの中が完全に茶色くなってみずみずしさが無いきゅうりは腐っていますが、それ以外にも腐ったきゅうりの見分け方があります。
- 酸っぱい臭い・異臭がする
- きゅうりの先端が溶けている
- 皮の部分が溶けてぬるぬるしている
- 白いふわふわしたカビが生えている
- 白い液体が出ている
- 身がぶよぶよしている
- 中身が完全に茶色くてみずみずしさが無い
腐ったきゅうりを切ったまな板には雑菌やカビがついている可能性がありますので、食器用洗剤でしっかり洗って消毒をしましょう。
白い粉状のものは大丈夫
きゅうりの表面に白い粉のようなものがついている場合があります。この白い粉はブルームと言い、きゅうりの水分の蒸発を防いだり老廃物をだしたりするために分泌される成分で新鮮である証拠です。
ブルームは粉状ですが、白いふわふわした綿状のものはカビですので絶対口にしないでください。
中が茶色くても食べられるきゅうりの特徴
きゅうりの中の一部がごく薄い黄色や茶色やオレンジ色になっていても、外見や果肉がみずみずしく傷んでいなければ食べることができます。ただし、新鮮なきゅうりに比べて苦みがあり美味しくなくなります。
新鮮なきゅうりの特徴
- 皮の緑色が鮮やか
- 全体にツヤやハリがある
- トゲがある(触るとちくちくする程度)
- 重量がある
ただし、トゲがない品種のきゅうりの場合は判断できませんので、重さやヘタと全体のハリを確認しましょう。トゲが苦手だという人もいるので、スーパーなどではトゲの無い品種が販売されているようです。
きゅうりの中が茶色く変色しない正しい保存方法
きゅうりの中が茶色くならない保存方法
きゅうりの保存方法はいろいろありますが、きゅうりを生で保存する場合に適している温度や湿度があります。
- 最適温度:10~13℃
- 最適湿度:90~95%
きゅうりの保存方法の基本
きゅうりの中が茶色く変色するのを防ぐために、きゅうりについた水気をしっかり取り除くことがポイントです。水分がついているとカビが生えやすくなりますので必ず乾かしてから保存しましょう。
きゅうりの常温保存の方法
夏や暑い時期に常温保存するのは傷みが早くなるのでNGですが、冬や寒い時期であれば常温保存でもOKです。
手順
- キッチンペーパーできゅうりについている水気を拭き取ります。
- 新しいキッチンペーパーできゅうりを一本ずつ包みます。
- きゅうりを立てられる深さがある容器に、きゅうりのヘタを上にして立てます。
牛乳パックを利用するのがおすすめです。 - 風通しの良い涼しい場所で保存しましょう。
きゆうりの常温保存の賞味期限は1~2日程度です。取り立ての新鮮なきゅうりでも3日程度で傷みますのでできるだけ早めに食べましょう。
きゅうりの冷蔵保存の方法
- 夏や暑い時期は常温保存では無く冷蔵保存しましょう。
- キッチンペーパーできゅうりについている水気を拭き取ります。
- 新しいキッチンペーパーできゅうりを一本ずつ包みます。
- キッチンペーパーで包んだきゅうりをビニール袋に入れて軽く口を閉じます。※きゅうりをラップで包む場合は、通気性を考えて軽く包みましょう。
- 野菜室できゅうりのヘタを上にして立てて保存しましょう。
きゅうりの冷蔵保存の賞味期限は4~5日程度です。
きゅうりの冷凍保存の方法
きゅうりをまるごと一本、またはカットして冷凍保存することができます。
丸ごと一本冷凍保存する手順
- キッチンペーパーできゅうりについている水気を拭き取ります。
- きゅうりを一本ずつラップで包みます。
- ラップで包んだきゅうりを冷凍用保存袋に入れます。
- 保存袋の空気をしっかり抜いて口を閉じます。
- 冷凍庫に入れて保存しましょう。
金属製のトレイに乗せて冷凍庫に入れると急速に冷凍することができます。
丸ごと一本冷凍したきゅうりの賞味期限は3週間~1ヵ月程度です。ただし、霜がつくと美味しくなくなりますのでできるだけ早く食べましょう。
カットして冷凍保存する手順
- きゅうりを食べやすい大きさにカットします。
- カットしたきゅうり全体に塩を少々ふりかけます。
- きゅうりがしんなりしたらサッと水洗いします。
- きゅうりの水気を絞ります。
- ラップに平たくのせて包みます。
一回の料理で使う分量を小分けにすると使いやすくなります。 - ラップで包んだきゅうりを冷凍用保存袋に入れます。
- 保存袋の空気をしっかり抜いて口を閉じます。
- 冷凍庫に入れて保存しましょう。
金属製のトレイの上に乗せて冷凍庫に入れると急速に冷凍することができます。
カットしたきゅうりの賞味期限は2~3週間程度です。ただし、霜がつくと美味しくなくなりますのでできるだけ早く食べましょう。
きゅうりの保存方法には、常温・冷蔵・冷凍の他に、干す方法もあります。
最後に
きゅうりの中が低温障害や熟し過ぎが原因で茶色いやオレンジ色に変色している場合は食べてもOKですが、新鮮とは言えず見た目も味も悪くなります。
一度に食べきれない場合は冷凍保存するのもいいですがピクルスやしょうゆ漬けにすると1週間~10日ほど長持ちしますのでおすすめです。
きゅうりの95%以上は水分でできていますので時間とともに水分が減ってシャキシャキした食感が失われていきます。
スーパーなどでは袋売りがほとんどですが、一本ずつばら売りしている場合は1日で手べきれる本数を買いましょう。