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引越し挨拶ギフトを買う人の割合
以前は、「向こう三軒両隣」と言って、向かい側三軒と両隣の家に引越し挨拶ギフトを持参し挨拶するのが引越し挨拶の常識でした。
ですので、引越し挨拶ギフトをどこで買うかは引越しする前に決める方がほとんどでした。
ところが、単身でマンションなどの集合住宅に住んでいる人が多い現代では、引越しの挨拶をしない人が増えているのだとか。
ですが、新しい住居で新生活をスタートさせる前に済ませておきたいものですよね。
引越しの挨拶をする人の割合
引越し先で挨拶をしている人の割合は、家族そろっての引っ越しで8割、単身では4割程度です。あるアンケートによると、全体で3人に1人は挨拶していないことがわかりました。
年代別で見ると、小さなお子様がいて新たな人間関係を築く機会が多い30代が一番多く、隣人との長い付き合いを順調に進めるために挨拶を積極的にしているようです。
一方で、挨拶をしなかった割合が高い年齢層は10代と50代という結果がでています。理由としては、10代は引っ越しが初めてということもあり、ご近所さんへ挨拶をする習慣を認識していないことや、挨拶が面倒という人が多いのではないでしょうか。
50代は今まで幾度となく引越しを経験し、ご近所さんとの新しいお付き合いにそれ程必要性を感じていないという人もいるのかもしれませんね。
《 ポイント 》
- 現代は引越しの挨拶をしない人が増えている。
- 3人に1人は挨拶していない。
引越し挨拶ギフトはどこで買うのがおすすめ?
引越し挨拶ギフトをどこで買うかで、商品内容や相手に与える印象も変わってきます。
デパートやショッピングモールで購入する
引越し用も含め、挨拶ギフトを豊富に取り扱っているのはデパートやショッピングモールです。
デパートや有名な専門店の商品は、内容や包装の質などの見た目がよく、相手に良い印象を与えることができるのではないでしょうか。
ただ、小規模な店舗ではラッピングはOKでも、のし紙対応をしていないところもあります。
スーパーで購入する
スーパーは、デパートや専門店に比べると、高級感のある商品が充実しているわけではありませんが、スィーツ系でしたら豊富にそろっている可能性が高いです。
洗剤や乾麺などの日用品をギフト用として取り扱っているスーパーも多く、引越しの挨拶用として包装やのし紙をかけてくれるところがほとんどです。
デパートと同じように、のし紙に「ご挨拶」などの表書きや自分の苗字をプリントしてくれるところも増えてきています。
ホームセンターで購入する
スーパーと同じようにギフト用の品揃えがあり、サービスカウンターでは包装してのし紙をかけるなどギフト対応してくれます。台所用品や洗剤などの消耗品がメインになりますが、店舗が広いだけに日用品の種類が豊富なので、安心して利用できるでしょう。
ドラッグストアで購入する
ドラッグストアでものし紙をかけてくれるところはありますが、ギフト品としての品揃えはそれ程多くありません。店舗によってはギフト対応していない店舗もありますので、事前に問い合わせてみましょう。
オンラインショップで購入する
デパートやショッピングモールなど、実際にお店へ行って購入する時間がない場合は、様々な店のオンラインショップや通販を利用して購入することができます。
希望する商品があればそのお店の公式HPから購入しますが、電話注文にも対応してくれるお店もあります。品揃えが豊富なので思い通りの品物が選べますが、実物を見ることができないのでサイズ感が掴みにくいのと、送料や手数料がかかる場合があることを頭にいれておいてください。
オンラインショップでは、お中元やお歳暮の混み合う時期と重なってしまうと商品が届くまで時間がかかる場合があるので、早めにチェックしておきましょう。
引越しギフト専門の通販で購入する
ネット上に「引越し挨拶・ギフト・通販」などと入力すると、引越し挨拶ギフトを取り扱うネットショップが表示されます。
取り扱っている中には、リーズナブルな価格帯のものから高級品までさまざまな価格が設定されています。ギフト専門というだけあって、包装やのし対応はバッチリです。
《 ポイント 》
- デパートやショッピングモールは、見た目がよく相手に良い印象を与える。
- のし紙に表書きや自分の苗字をプリントしてくれるスーパーが増えている。
- ホームセンターは日用品の種類が豊富。
- ドラッグストアはギフト対応していない店舗もある。
- 時間がない場合は、オンラインショップや通販が便利。
引越し挨拶ギフトを買うときのポイント
引越しの挨拶の品物にかける金額は?
相手の負担にならない程度のちょっとしたギフトなので、高額なものを準備する必要はありません。
ご近所さんへの一般的な相場は、1軒あたり500円~1000円でしょうか。実際には、気を使わせない程度に1000円前後のものを渡すことが多いようです。
お中元やお歳暮のように親しい相手に、心を込めて贈り物をするのとは違いますので、それほど真剣に悩む必要はないでしょう。
その一方で、一軒家やマンションを購入した場合、半永久的に住むことも考えられますので、1000円~2000円という具合に、賃貸住宅に引っ越す場合より相場を高く設定することもあるようです。
また、大家さんや管理人さんには少し高めのギフトを用意します。これから様々な場面でお世話になるでしょうから2,000円程度の手土産が望ましいでしょう。
のし(熨斗)はどうするか
初対面の方に商品をむき出しで渡すのは失礼にあたりますが、ラッピングされていればのしは必ずしも必要なわけではありません。
とはいえ、若い人ならともかく、のしを付けるのが一般的な風潮である年配の人の場合は「のし付き」のほうが無難でしょう。
のしは包装紙の上からかける「外のし」で、水引はどんなお祝いにも通用する「紅白蝶結び」が基本です。100均ショップでも売っていますので、あとから自分で付けることもできます。
のしに書く言葉ですが、何も書かれていない「無地のし」でも構いませんが、一般的には関東では「ご挨拶」、関西では「粗品」と書くことが多いようです。そして苗字も一緒に入れておくと、名前を覚えてもらいやすいでしょう。
人気の引越し挨拶ギフト
おすすめなのは、「ある程度日持ちがする物」「じゃまにならない物」「後々まで残らない物」です。
クッキーなどの日持ちするお菓子
定番のタオルや洗剤などはご家庭によって好みが分かれます。クッキーやゼリーなど日持ちするお菓子は当たり外れがほとんどなく、食べてしまえば後に残りません。
お茶やコーヒー
同じ理由から、気軽に飲めるコーヒーや紅茶などもおすすめです。量は少なめでもいいので、人気ブランドや高級感のある商品を贈ってみるのも良いでしょう。
日用品
日常的に使うスポンジやマイクロクロスなどの消耗品はいかがでしょうか?普段皆さんが使用しているものより、ワンランク上の品質の商品だと喜ばれますよ。かさばらないサイズなので、常備品として保管しておけます。
《 ポイント 》
- 「ある程度日持ちがする物」「じゃまにならない物」「後々までのこらない物」を選ぶ。
- 気を使わせない程度に1000円のギフトを渡す方が多い。
- 大家さんや管理人さんには少し高めの2,000円程度のギフトを用意する。
- のしを付ける風潮がある年配の人の場合は「のし付き」が無難。
引越し挨拶ギフトの渡し方
「向こう三軒両隣」が基本
挨拶に伺う範囲は、生活音などで影響があるお宅が基本です。戸建ての場合は、「向かい側の家3軒」「左右2軒」「真後ろの家」マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、「左右2軒」、「真上の部屋」と「真下の部屋」
そして、大家さんや管理人さんが同じ建物にいたり近所に住んでいたりする場合は、忘れずに挨拶をしておくとよいでしょう。
挨拶のタイミング
引越しの当日はバタバタと忙しくて挨拶に行くタイミングを逃してしまいがちです。
引越しの最中に何度も出入りしていると、ご近所さんらしき人とすれ違うこともあるでしょう。周囲でも「どんな人が引っ越してきたんだろう?」と興味津々なはず。
作業中に顔を合わせたときはタイミングを逃さず、「本日引っ越してきた○○です。落ち着いたらご挨拶に伺います」と、ひと声かけておきましょう。
ある程度片付けが落ち着いたら、できればその日のうちに、遅くとも3日以内には挨拶を済ませるようにしてください。
当日中と言っても、夕食前までに行けない場合は、翌日の明るい時間帯に伺うのがマナーです。週末や祝日に訪ねる場合は「お休みのところ申し訳ございません」と一言添えるようにします。
後々、気まずい思いをしないためにも挨拶は早めに済ませた方が良いのですが、何度伺っても留守でしたら、「引越ししてきました○○と申します。何度かご挨拶に伺いましたが、お留守のようでしたのでまた改めて伺います」と書いた手紙をポストに入れておきましょう。
渡し方のマナー
引越しの挨拶に伺う時には、手土産を用意するのが一般的です。「これからよろしくお願いいたします。粗品ではありますがどうぞ。」と、相手の目を見て挨拶を述べてから、両手で持って渡します。そして簡単に家族構成を伝えておきましょう。
この時、手土産をまとめて入れてある大きな紙袋から1つだけ出して、片手で渡すことは避けてください。雑に扱われたような印象を持たれないように、大きな紙袋は足元へ一旦置き、両手で持って頭を下げて渡すようにしましょう。最後に「失礼します」と一礼をしてドアを閉めます。
ギフトボックスなしの梱包は見栄えがよくない
ホームセンターでは、ラップや食器用洗剤など日用品の取り扱いがメインになりますので、1000円前後のものだとギフトボックス入りの商品はほとんどありません。
ボックス無しだと包装後の見映えがあまり良いとは言えませんよね。ギフトボックスでなくても、ビニールの手提げ袋ではなく、紙製の手提げ袋に入れて渡すようにしましょう。
最後に
新しい引越し先に永く住もうと考えている場合、ご近所さんと良い関係性を築くためにも第一印象はとても大切ですよね。
心ばかりの粗品であっても、手土産や挨拶の仕方次第で自分に対する見方が違ってくるので、ご近所さんに喜ばれるような挨拶ギフトを選んでみて下さいね。