ポメロとはどんなフルーツ?文旦との違いや食べ方まで徹底解説!

ポメロ

ポメロというフルーツを知っていますか?聞き慣れない名前なので初めて聞いたという方もいることでしょう。南国の黄色い宝石とも呼ばれていて、柑橘系の中では最も大きいフルーツなのです。今回は文旦(ぶんたん)のみずみずしさと、はっさくの爽やかさがマッチしたようなポメロと、日本でメジャーな文旦(ぶんたん)との違いや食べ方について徹底的に解説します!

ポメロとはどんなフルーツ?

ポメロ

ポメロとは

ポメロ(英名はPomelo)とは、マレー半島原産のミカン科ミカン属の低木で実った柑橘類の果実を食べることができます。

日本でいうところのザボン、別名は文旦(ぶんたん)で、甘過ぎず酸っぱ過ぎずバランスがとれたフルーツです。タイ料理では一般的なサラダ、「ヤムソムオー」にも使われています。

ポメロの特徴

表面の皮は厚い緑色、その中の果肉が淡紅色したポメロは「レットポメロ」、そして表面の皮も果肉も黄色の「イエローポメロ」の二色があります。どちらの果肉もみずみずしく、はっさくに似た甘みと酸味があり爽やかな風味を楽しむことができます。

ポメロ1個の重さはおよそ500gですが、小さいものだと300g程、中には1000gを超える大玉サイズもあるようです。サイズは品種によって異なりますが、直径15cm~25cm程でしょうか。

厚い皮は1cm以上あり、全体の大きさの半分近くを占めているようなイメージです。その分厚い皮を剥くのは大変ですが、果皮中の果肉はジューシーでまろやかな甘みが特徴的な美味しいフルーツです。

ポメロの旬

ポメロの旬の時期は8月~11月頃ですが、採取したては酸味が強すぎるので数ヶ月間貯蔵して酸味が薄らいだ頃に出荷されます。日本に輸入された食べ頃のポメロが販売されるのは、12月~2月頃までの短い期間です。

輸入品のポメロのほとんどは、アメリカのカリフォルニア州産ですが、タイや台湾などからも同じ時期に輸入されています。クセのない果肉を生で食べる他、厚い果皮は砂糖煮やジャムにして味わうことができます。

ポメロの選び方

鮮やかな緑色、または黄色をしている表面の果皮にハリがあり、キレイでツヤがあるものがおすすめです。手に持ったときに軽く感じるものよりは、ずっしりと重く感じるものの方が美味しいでしょう。

保管状態によりますが、分厚い皮が中の身を守っているので長期間の保存が可能です。通常のポメロは、皮をむかなければ常温保存でも収穫から1か月近くは普通に食べることができます。

価格

冬の短い期間が旬の時期なので、冬季限定で発売されていることが多いようです。価格は、ネットに中玉4個は入ったもので¥1,200-前後でしょうか。

日本ではグレープフルーツよりも価格が高く、高級フルーツのイメージで販売されています。同じ味のポメロでも、表面の見た目がきれいなポメロの価格は高く、産地や品種によっても異なります。

《 ポイント 》

  • 日本でいうところのザボンで、甘過ぎず酸っぱ過ぎずバランスがとれたフルーツ。
  • 厚い果皮は砂糖煮やジャムにして食べることができる。
  • 価格は産地や品種によっても異なる。
  • 食べ頃のポメロが販売されるのは、12月~2月頃までの短い期間。

ポメロとは文旦の仲間

ポメロ

南国の黄色い宝石と呼ばれているポメロは、江戸時代初期に東南アジアから日本に持ち込まれました。その後、文旦(ぶんたん)などとの交配を経て品種改良し、1985年に品種登録されました。

日本では「文旦」と同じ分類で、文旦のみずみずしさと、はっさくに似た酸味のバランスがよいポメロは、「文旦」や「サボン」として栽培されるようになりました。

ポメロと文旦を実際に食べ比べてみると、味や果肉の特徴に微妙な違いがあって、全く同じフルーツではないことに気付くでしょう。

文旦に比べてポメロの方が

  • 酸味が柔らかい。
  • 甘さが若干強め。
  • 果肉はしっかりしている。
  • 薄皮が剥きやすい。
  • ツブツブの感触が強い。

という特徴を持っています。

《 ポイント 》

  • 文旦と同じ分類で、「文旦」や「サボン」として栽培されている。
  • 文旦に比べて酸味は柔らかく、甘さが若干強め。

ポメロの味と食べ方

ソムオーサラダ

皮はとても厚いため、みかんのように手で簡単に剥くことができないので、包丁で切れ目を入れてから剥いてください。

文旦と同じように、皮を剥いてそのまま果肉をダイレクトに味わうのがおすすめの食べ方です。文旦よりも酸味が少なく粒がしっかりしているので、美味しく味わうことができるでしょう。

そのまま果肉をダイレクトに味わう

室内に置いているだけで爽やかな芳香が漂います。果実のつぶつぶがしっかりしているので、薄皮をむいてフルーツサンドに使ってみてはいかがでしょうか?ポメロ特有のプチプチした触感は、ヨーグルトに混ぜて食べると絶品でやみつきになりますよ。

タイ料理では一般的なソムオーサラダ

旬のポメロを使って、タイ料理の「ソムオー(ポメロ)サラダ」を作ってみましょう。

ビタミンCが豊富で、グレープフルーツのような酸味や苦みがないので、タイではデザートとしてだけでなくさまざまな料理に使われています。

食べる直前に、みじん切りにしたレモングラス、ココナツフレーク、パクチーを加え、チリオイル(またはラー油)を少々加えると本格的なソムオー(ポメロ)サラダの出来上がりです。

さっぱりとしたクセのないポメロとたっぷりの野菜、エスニック系のドレッシングとフライパンで空煎りした香ばしいナッツとのバランスが絶妙で思わず箸がすすんでしまいますよ。

ゼリーやジャムに加工する食べ方もおすすめ

つぶつぶの食感を活かして、ゼリーやジャムなどに加工して食べてみてください。

果肉の半分を潰してジュースにしたら、砂糖を加えて甘さを調整します。それに溶かしたゼラチンを混ぜて、残りの果肉と合わせて冷やして固めると美味しいポメロゼリーの出来上がりです。

さらには、ていねいに洗ったポメロの皮で、マーマレードジャムを作ってみましょう。

【ポメロの皮の剥き方】

  1. ヘタの部分の厚い皮を、果実が見えるか見えないかくらいのところまで深めに切り落とします。
  2. 皮が剥きやすいように、上から下へ縦に6か所包丁で切れ目を入れ剥いていきます。
  3. 花剥きにするのでお尻の部分は切らずに少し残しますが、包丁を入れすぎると果実まで切れてしまうので注意してください。ワタをとりながら一房ずつに分けます。
  4. 薄皮をむきやすくするため真ん中にある芯の部分を切り取り、果肉を潰さないようにミカン剥きにします。
  5. 潰さないように優しく果実を取り出したら完了です。

《 ポイント 》

  • そのまま剥いて果肉をダイレクトに味わう。
  • 旬のポメロでタイ料理の「ソムオーサラダ」
  • つぶつぶの食感を活かしたゼリーやジャムなどもおすすめ。
  • ポメロの皮でマーマレードジャムを作る。

ポメロの栄養

ビタミンC

続いて、ポメロが持つ栄養についてご紹介します。

スイカと同じくらい低カロリーのポメロに含まれている代表的な栄養は、カリウムとビタミンCです。この二つの栄養素は、美容と健康に効果が期待でき、中でもカリウムは、体内の塩分のバランスを整えて細胞の働きを正常に保つ働きがあります。

血圧を下げる効果も期待できるので、高血圧の方にはありがたい栄養素でしょう。また、ポメロには、レモンより多いビタミンCが含まれています。このビタミンCは、抗酸化作用があり、肌をきれいにするなどアンチエイジングとして女性に人気の栄養素です。

他にも、クエン酸、ギャバ、ナリンギン、オーラプテン、リボノイドなどの栄養素が含まれています。

《 ポイント 》

  • 体内の塩分のバランスを整えて細胞の働きを正常に保つ「カリウム」
  • 抗酸化作用があり肌をきれいにするなど女性に人気の「ビタミンC」
  • ccc

最後に

柑橘類

東南アジアが原産の柑橘系フルーツ「ポメロ」について、お分かりいただけたでしょうか。

見た目も味もサイズも、文旦やサボンと似ている柑橘類の仲間ですが、実際に食べてみると微妙な違いがあるのに気づくことでしょう。

南国の黄色い宝石と呼ばれるポメロは東南アジアから日本にもたらされたフルーツですが、現在日本に輸入されているのはほとんどがアメリカ産です。

酸味が柔らかくて甘みが強め、そして文旦よりレモンよりビタミンCが豊富なポメロを店頭で見かけたら、文旦との違いを確かめながら味わってみてはいかがでしょうか。

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