目次
ハッカ油とは
ここでは、ハッカ油とは何か、ハッカ油を塗ることで得られる効果やその用途について詳しく解説します。
ハッカはミントの一種で、日本に自生している品種は「ハッカ」と呼ばれています。ハッカ油は、日本のミントの品種であるハッカを蒸留・精製した精油です。
殺菌・抗菌効果でお掃除に活用
ハッカに含まれるメントールという成分には、殺菌・抗菌作用があると言われています。食用可能なハッカは、うがい薬や咳止めの薬に多く含まれています。
また、カビを抑制する効果もあると言われています。掃除の際に、テーブルやドアノブなどを含ませた布巾で拭くと、殺菌効果が期待できます。
また、玄関のドアノブや階段の手すりなどにハッカ油をスプレーしておくと、抗菌効果があると言われています。
部屋干しの洗濯物の抗菌&消臭に
梅雨時の洗濯物の部屋干しでは、ハッカ油スプレーを軽く吹き付けると、消臭・抗菌効果があります。
ただし、布地によっては適さない場合もありますので、対象の布地の端で試してから使用することをおすすめします。洗濯物の消臭・抗菌効果だけでなく、お部屋の消臭にもおすすめです。
ニオイ防止、足のケアにもおすすめ
足に傷や化膿がないことを確認したら、ハッカ油スプレーをコットンに含ませて、足の指の間や足の裏を丁寧に拭き取ります。殺菌・消臭効果があり、清涼感でリフレッシュできます。じめじめした梅雨の時期には特におすすめです。
蚊、アブ、ブヨ、ゴキブリ、小バエなどの虫除け効果
ハッカ油は、虫除けに効果があると言われています。川原や山間部でのキャンプやハイキングの際の蚊やアブ、ブヨなどの虫除けや、日常生活で厄介なゴキブリやコバエの忌避に効果があると言われています。
ハッカスプレーは、窓枠や台所の隅、生ゴミ、ゴミ箱などにスプレーしておくと良いでしょう。
台所の消臭に
生ゴミ入れやゴミ箱、シンクなどにスプレーすると、消臭・抗菌効果が期待できます。また、ハエやゴキブリを忌避する効果もあり、ダブルの効果が期待できます。
ハッカ油を塗る際の注意点
ハッカ油の原液を顔に塗るのはNG!
様々な効果が期待できるハッカ油ですが、その強い匂いと刺激から、原液のまま使用する際には注意が必要です。日差しの強い晴れた日にハッカ油の原液を顔や肌に塗ると、シミや炎症の原因になることがあります。
また、原液は思っている以上に清涼感が強く、その刺激で肌が擦れたひりひりするように感じることもあるので注意しましょう。
ハッカ油はプラスチックを溶かす?
ハッカ油は、すべてのプラスチックを溶かすわけではありませんが、ポリスチレンを溶かす作用があります。
網戸の材質は、グラスファイバー、サランネット、ステンレス、ポリプロピレン、ポリエステルなどが多く、ポリスチレンはほとんど使われていません。
ただし、直射日光が当たる場所なので、網戸が劣化する可能性は否定できません。掃除の際は、ハッカ油のスプレーなど、必ず薄めたものを使用してください。
ハッカ油は薄めて使うのが良い
ハッカ油は原液のまま塗るのではなく、キャリアオイルに混ぜて使いましょう。マッサージオイルにすれば、体に直接塗ることもできます。
ペパーミントオイルの作り方は、ホホバオイル10mlに対し、ハッカ油を2滴ほどブレンドするだけです。簡単に作れるのでおすすめです。
ハッカ油のおすすめの使い方
ハッカ油スプレーは、消臭・除菌・虫除けなどに使えてとても便利で、天然成分なので安心して使えます。
ハッカ油スプレーの作り方
〈材料〉
- スプレーボトル(ポリスチレン素材はNG)
- ハッカ油:10~20滴
- 無水エタノール:10ml
- 水道水もしくは精製水:90ml
〈作り方〉
- ハッカ油と無水エタノールをスプレーボトルに入れる
- スプレーボトルの中に水を入れてよく混ぜたら完成
ハッカ油スプレーおすすめの使い方
- デオドラントスプレー
- 靴箱などの消臭剤
- マスクにスプレー
- 口臭予防
- 床などの拭き掃除
- 入浴時のバスオイル
- 虫除けスプレー
ハッカ油を使うときの注意点
ポリスチレン素材はNG
ハッカ油はポリスチレン素材を溶かす性質があるため、ハッカ油スプレーを作る際には、ポリスチレン以外の素材のスプレー容器を選んでください。
スプレー容器は、ガラスや陶器などの素材のものを選びましょう。
ペットには使えない
天然成分のハッカ油は食用・医療用として使用されていますが、肌の弱い赤ちゃんや犬・猫などのペットは、ハッカ油を体内で分解ができず、中毒症状になる可能性があるので、使用するのはやめましょう。
目や粘膜の周囲はNG
ハッカ油は、目や粘膜への使用はNGです。また、胸や太ももなど、皮膚が薄く敏感な部分にも使用しないでください。ハッカ油を使用する前に、皮膚の一部でパッチテストを行うことが推奨されています。
誤って目や粘膜についたり、皮膚にかゆみや赤みが出た場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科医などの専門家に診てもらいましょう。
初めてハッカ油を使用する際は、濃度を薄めにし、目の周りなど粘膜の近くは避けてください。
最後に
ハッカ油は、ボディケアから掃除、料理まで幅広く使える万能アイテムです。ドラッグストアなどでも手軽に購入することができます。ハッカ油はなるべく天然素材のものを選び、オリジナルのハッカ油スプレーを手作りしてみてくださいね。