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バナナの賞味期限はいつまで?
「毎朝バナナを食べよう!」と決めてバナナを購入したものの、バナナの賞味期限がどこにも記載されておらず、困ってしまった……という方もいるかもしれません。
バナナの賞味期限は明確には定められておらず、季節によって異なります。では、夏場と冬場のバナナの賞味期限について見てみましょう。
夏場
夏場のバナナの賞味期限は、2~3日ほど。室温が高いと、シュガースポット(黒い斑点)が現れやすくなります。冷房をきかせた室内でも、常温保存ではあまり日持ちしません。
温かい時期に常温保存する場合は、シュガースポットがいくつか出始めたらすぐに冷蔵庫に移しましょう。
冬場
冬場のバナナの賞味期限は、だいたい7~10日。冬は気温が低いため、夏場の約3倍長持ちします。ただし、暖房のきいた部屋では熟成スピードが早まります。
冬場も、シュガースポットが現れたら冷蔵庫で保存するのが間違いありませんね。
《 ポイント 》
- 夏のバナナの賞味期限:2~3日
- 冬のバナナの賞味期限:7~10日
バナナの賞味期限を延ばす方法
バナナは1本ずつではなく、房で購入することが多いと思います。しかし、一度になかなか食べ切れるものではありません。なるべく傷ませずに、賞味期限を延ばしたいですよね。
ここでは、バナナの賞味期限を延ばすための、常温・冷蔵・冷凍保存のやり方を具体的に解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
常温保存する場合
室温が15~20℃前後の時期は、常温でもバナナは比較的長持ちします。バナナを常温でより長持ちさせたい場合は、以下の方法がおすすめです。
- バナナスタンドに吊るす
- バナナの柄の部分のみラップで包んで置く
ラックに吊るすことで、バナナの重みで実が傷むのを防ぎます。また、柄の部分をラップで包むと、バナナが熟れる原因となる「エチレンガス」の発生を抑える効果あり。
ただ、エチレンガスを発生させる食品(柄を包んでいないバナナやりんご)が近くにある場合は、柄の部分だけでなくバナナ全体をポリ袋で包んでおきましょう。
《 ポイント 》
- 15~20℃は、バナナの保存に最適な温度!
- バナナを置くよりも、バナナスタンドに吊るしたほうが傷みにくい
- バナナの柄の部分をラップで包むことで、より長持ちする!
おすすめのバナナスタンド
冷蔵保存する場合
冷蔵庫でバナナを保存すると長持ちしますが、低温にあたることで皮の色が全体的に黒くなってしまうのが難点。でも以下の方法で保存すれば、皮の変色も最小限に抑えられます。
手順
- バナナを新聞紙で包む
- 1をポリ袋に入れる
- 野菜室に入れる
日がたつにつれて若干皮が黒っぽくなりますが、中身は変色することなく約3週間保存できます。本数が少ない場合は、1本ずつラップして野菜室に入れておくのもおすすめです。
また、バナナの皮にシュガースポットが現れる前に冷蔵庫に入れてしまうと、甘みが弱くなるので注意してください。
《 ポイント 》
- バナナを新聞紙で包みポリ袋に入れて野菜室で保存すれば、約3週間もつ!
冷凍保存する場合
バナナにシュガースポットが出てきたタイミングで、冷凍保存するのもおすすめです。冷凍すれば、およそ1ヵ月もちます。
冷凍保存は、以下の手順でおこないましょう。
手順
- バナナの皮を剥き、食べやすい幅の輪切りにする
- 1をラップの上に重ならないように並べる
- 空気が入らないようにぴっちり包む
- 3をジッパー付きのフリーザーパックに入れる
- 冷凍庫で凍らせる
輪切りではなく、みじん切りやペースト状にして冷凍するのもおすすめです。冷凍のバナナと生のバナナを牛乳と一緒にミキサーにかければ、おいしいバナナジュースのできあがり。
忙しい方は、皮を剥いて半分に切ったバナナを、ラップに包んで冷凍してもいいでしょう。冷凍バナナは、アイスのようにそのまま食べてもおいしいですよ。
《 ポイント 》
- バナナを冷凍保存するときは、皮を剥いて輪切りにしておくと便利
- 冷凍バナナは約1ヵ月もつ!
調理して保存する方法もおすすめ
バナナを長持ちさせる調理法もあります。今回紹介するのは、「バナナ酢」と「ドライバナナ」。ヘルシーで、美容やダイエット効果も期待できるので、ぜひ試してみてください。
バナナ酢の作り方
用意するもの
- バナナ1本
- 黒酢(150ml)
- 黒砂糖(100g)
- 消毒済みの保存容器
手順
- バナナの皮を剥き、5ミリ幅の輪切りにする
- 耐熱の容器に1を入れ、黒酢、黒砂糖を混ぜ入れる
- 2を電子レンジ(600ワット)で30秒ほど加熱する
- 消毒済みの保存容器に3を入れる
- 冷蔵庫で保存する
バナナ酢は、作った翌日から使用できます。そのまま飲んだり炭酸で割って飲んだり、楽しみ方はたくさん。ヨーグルトにかけて食べてもおいしいですよ。
2週間たったら、バナナをかならず取り出してください。バナナ酢は、冷蔵保存すれば約1年もちます。
ドライバナナの作り方
- バナナの皮を剥き、すじを取る
- 幅5ミリ前後の輪切りにする
- 耐熱皿にキッチンペーパーを敷く
- 輪切りにしたバナナを、重ならないように3にのせる
- 電子レンジ(600ワット)で約30秒加熱する
- 新しいキッチンペーパーに取り換えて、バナナを裏返してのせる
- バナナがパリパリになるまで、5~6を繰り返す
バナナをドライにすることで水分が抜けるので、傷みにくくなります。完全に乾燥させたドライバナナを乾燥剤とともに保存容器に入れれば、約3週間保存可能。
ドライバナナは、生のバナナよりもカロリーは3倍ほど高くなりますが、食物繊維やβ-カロテンなどの栄養分も多くなるため、忙しいときの栄養補給にぴったり。
ジッパー付きの保存容器などに入れれば、サッとバッグに入れられて、持ち運び方法も簡単です。
《 ポイント 》
- バナナ酢の賞味期限は、冷蔵保存で約1年!
- ドライバナナの賞味期限は、約3週間!
賞味期限が切れたバナナの見分け方
バナナの皮が全体的に黒くなったり、ポツポツと黒い斑点が現れたりしても、賞味期限が切れているわけではありません。むしろ甘みが増して、おいしくなった証拠。
見た目だけでは、バナナの賞味期限が切れているかどうか判断がつきません。バナナには賞味期限の表示もないので、賞味期限切れのバナナの特徴を覚えておく必要があります。
賞味期限が切れたバナナの、3つの特徴を見てみましょう。
変な臭いがする
甘い香りではなく、酸っぱい臭いやカビ臭さ、腐ったような臭いがしたら、食べない方がいいでしょう。熟成を通り越して、腐っている可能性が高いです。
もし食べてしまうと、お腹を壊してしまうかもしれません。少しでもふだんと違う臭いを感じたら、すぐに処分しましょう。
カビが生えている
バナナの柄の部分やおしりの部分に少しカビが生えたぐらいであれば、中身に影響はありません。しかし、購入してから日にちが経っており、皮の一部に切れ目が入っているバナナがカビている場合は要注意。
皮の切れ目からカビの胞子が侵入し、中身にもカビの菌糸が広がっている可能性があります。そのような場合は、ポリ袋にバナナを入れ、口をしっかり結んでから処分してください。
汁が出ている
バナナの皮から汁が出てきたら、腐敗が進んでいる証拠。皮を剥いてみれば、中身も黒く水っぽい状態になっているはずです。
バナナは果汁のない果物ですが、熟成が進みすぎて腐ると汁が出てきます。汁が出てきたバナナは、食べることができません。
《 ポイント 》
- 酸っぱい臭い、カビの臭い、腐った臭いがするバナナは、賞味期限が切れている!
- カビが生えたバナナの皮に切れ目が入っていたら、中身もカビている可能性があるので処分する
- 汁が出たバナナは賞味期限が切れている!すぐに処分しよう
まとめ:バナナの賞味期限は意外と短い!工夫して長持ちさせよう
バナナは小さな子どもにも食べやすい、とてもポピュラーな果物です。屋台のチョコバナナも人気がありますよね。しかし、バナナの賞味期限はとても曖昧。
今回紹介した賞味期限切れのバナナの特徴を知っておけば、腐ったバナナを間違えて口にする心配はなくなります。
バナナをストックする際には、できるだけ長持ちさせるように工夫して保存しましょう。