目次
まな板を使い分けるメリット
まな板を使い分けるメリットは衛生面です。生の肉や魚には食中毒を引き起こしてしまう原因となる細菌が付着してしまいます。
生の肉や魚を切ったまな板の上で、加熱調理しない生で食べる野菜を切ってしまうと野菜にその菌が移ってしまい、菌に汚染された野菜を生のまま食べてしまうと食中毒を起こしてしまう危険性があります。
《 ポイント 》
- まな板を切るものによって使い分けると食中毒を回避できる。
- まな板を切るものによって使い分けると衛生面において大きなメリットがある。
まな板を使い分ける方法
まな板を使い分ける方法としては、魚や肉の「加熱する食材用」と野菜などの「加熱しないで食べる食材用」の2枚は使い分けをするようにしましょう。
この2種類で使い分けるだけでも食中毒を起こしてしまう可能性を大きく下げることができます。さらに細分化して管理するのでしたら、肉と魚を使い分けることでより安心できます。
また、パンや果物を切ってそのままお皿の代わりにテーブルに並べても良い雰囲気になる小さめでおしゃれなまな板を用意しておくと便利です。
料理をする上では、まな板をさらに細かく分けて使うことも
肉用・魚用・野菜用と3種類に使い分けた上で、肉でも牛肉・豚肉・鳥肉を同じまな板で切ることを避けます。
豚肉・鳥肉には食中毒を起こしてしまう菌が付いているので牛肉をレアの状態で食べようと考えている場合はまな板を使い分けておくと安心できます。
魚でも赤身の魚・白身の魚・青魚を同じまな板で切ることで風味が移ってしまうので、まな板を使い分けましょう。
但し、あまりにもまな板を使い分けてしまうと片付ける手間もその分増えてしまうだけではなく、収納場所も必要になってしまうので実用的と言えなくなってしまいます。
《 ポイント 》
- まな板は魚や肉の加熱する食材用と野菜などの加熱しないで食べる食材用の2枚は使い分ける。
まな板を複数用意することができない場合
まな板の枚数を切るものに応じて増やしてしまうと、収納する場所に困ってしまいます。
切るものごとにまな板を用意することができない場合は、細菌の少ない食材から切って、まな板を洗いながら使うという方法で切りましょう。
まずは加熱しない野菜を切ってから、肉や魚を切るようにします。この順番を守ることで肉や魚に付いている細菌が加熱調理しない野菜に付着してしまうことを防ぎます。
使い終わったら使い終わるたびにしっかり洗い最後に熱湯消毒をしておけば安心してまな板を使うことができます。
《 ポイント 》
- 複数のまな板を使い分けできない場合は、切る順番を工夫する。
- まな板を使い分ける場合は、加熱調理しない食材を先に切って、その後で加熱調理する食材を切る。
まな板を清潔に保つための使い方の工夫
まな板を清潔に保つための使い方にも、ひと工夫することでより安全に使うことができます。
表裏で使い分けをしない
まな板を表面と裏面で使い分けをしている方もいるかと思いますが、この方法は実はやってはいけない使い方です。
生の肉を切っている場合、肉汁がまな板の端の部分から滴りキッチンに広がってまな板の裏側まで染みてしまいます。
表裏での使い分けをすればまな板がきれいなままなので問題ないと思っていても実際には裏側までも広がってしまっている可能性があります。
乾燥した状態のまな板で切らない
まな板が表面が乾燥している状態で使ってしまうと、切った魚の汁や肉の汁がまな板にこびりついてしまい、水でさーっと流してもなかなか取り除くことができなくなってしまいます。
乾燥した状態のまな板を使用した場合は、食材を変える前にしっかり洗剤を使ってキレイ洗ってから違う食材を切りましょう。
臭いが強いものを切るときは
セロリやにんにくや生姜など臭いが強いものを切るときには、まな板への臭い移りが気になってしまうと思います。
この場合キッチンペーパーを四つ折にしてまな板の上に置いて、その上で切ることでまな板への臭い移りを防ぐことが出来ます。
切った後はキッチンペーパーを捨ててしまいます。まな板の汚れも最低限と言えるレベルになるので、洗うときにも洗いやすくなるので清潔に保ちやすくなります。この方法はネバネバ系の野菜を切るときに応用できます。
まな板の種類とメリットとデメリット
まな板には大きく分けて3種類の素材があります。
- 木製
- プラスチック製
- シリコン製
です。素材の違いで使いやすい、お手入れが楽などのメリットやデメリットがあります。代表的な素材に関してそのメリットとデメリットを確認して上手にまな板を使い分けしましょう。
木製のまな板
メリット
- 包丁の刃当たりが柔らかいので包丁の刃を傷めにくい
- 弾力性があるので腕にかかる負担が少ない
- 食材の水分を木が吸収するので食材が滑りにくい
- 表面を削り直ししてきれいな状態を回復できるので長く使える
デメリット
- 切り傷がつきやすいので雑菌やカビが繁殖しやすい
- 漂白剤を使用して洗うと吸収してしまうので使用できない
- 食器乾燥機を使うと反ったりひび割れの原因になってしまう
プレスチック製のまな板
メリット
- 軽く手軽に扱うことができる
- 価格が安く種類が豊富
- 食洗機や漂白剤を使って洗うことができる
- カビが繁殖しづらい
- 食材の匂いがつきにくい
デメリット
- 木と比較して硬すぎるので包丁の刃や腕の負担が大きい
- 食材が滑りやすい
- まな板自体の安定感が弱い
シリコン製のまな板
柔らかくて弾力のあるプラスチック「TPU素材」を使用したまな板です。シリコンの様にグニャっと曲げることができます。カットした食材をそのままフライパンに移す時などとても便利です。
自由自在に形が変わりますが耐熱性や耐久性は強く、食器洗浄機にも対応できるし包丁による切り傷も付きにくい優れものです。重量も軽く洗いやすいの
メリット
- 小さく畳んだり折り曲げて鍋などに入れて煮沸消毒ができる
- 水切れが良く、乾くまでが早い
- 汚れやカビがつきづらい
- 傷がつきにくい
デメリット
- 食材が滑りやすい
- 熱に弱い
素材以外では、まな板は一般的に長方形と思われていますが円形のまな板が便利と話題になっています。
まな板が円形になっていることで、くるっと回して切る場所を変えて使えるので複数の食材を1枚のまな板の上で切れます。これまでは切った食材は1度ざるなどに移してから、別の食材を切っていたのでその手間が無くなります。
《 ポイント 》
- まな板は素材によって使うときの感覚が違う。
- まな板の種類にはそれぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の使い方に合ったものを選び使い分けるようにする。
まな板の正しい洗い方
まな板の使い分けとは別に、まな板の正しい洗い方は、まな板の素材によって異なります。それぞれの正しいまな板の洗い方を確認しておきましょう。
木製のまな板の正しい洗い方
木製のまな板の洗い方はまず水で汚れを洗い流し、次にたわしでゴシゴシこすって洗います。包丁で食材を切って付いた細かい傷に汚れが溜まってしまうので、かきだすように傷に沿って洗います。
これだけで汚れは落とせますが、その後熱湯をかけて消毒しましょう。熱湯をかけることで食材に付いていた細菌やカビの原因となる雑菌も消毒することができます。
プラスチック製やシリコン製のまな板の正しい洗い方
プラスチック製やシリコン製のまな板は、他の食器と同様に食器用洗剤を使いスポンジで洗っていると思いますが、それだけではまな板に包丁があたってできた傷が多くあり、その中に汚れが溜まって雑菌が繁殖してしまう恐れがあります。
除菌するために木製のまな板の場合と同様に熱湯をかけて消毒しましょう。まな板によっては、食洗機対応のものもあるので、その場合は食洗機で洗うことで高温洗浄ができるので、汚れも落とせて除菌もできます。シリコン製のまな板でしたら、柔らかいので畳んだり折ったりして鍋に入れて煮沸消毒することもできます。
木製のまな板では使うことはできませんが、プラスチック製のまな板の場合は、塩素系漂白剤を使って、まな板に付いてしまった食材の色や黄ばみ汚れを落とすことができます。
まな板の保管方法
まな板を保管する場合は、よく使うものなので保管場所に悩みますよね?水切りが良く、使い勝手が良い保管方法が理想です。ここでは、まな板の使い分けとは別に、しまう収納、見せる収納などまな板を保管するときのアイデアを紹介します。
すっきり見せる収納
「tower」カッティングボード&ナイフスタンド
まな板と包丁をセットですっきり収納しつつきれいにまとまるシンプルなスタンドです。
「tower」カッティングボードスタンド
まな板をキレイに立てて保管するためのシンプルなスタンドです。
「tower」まな板&布巾ハンガー
戸棚の棚板部分にしっかりと差し込み設置するハンガーです。戸棚下の空いている空間を無駄にせずにすっきり収納できます。
しまう収納
シンク下の扉や引き出しの中に立てて収納すれば場所も取らずにすっきり収納できます。
最後に
まな板は、肉や魚など加熱調理してから食べる物を切るとき用と加熱せず生のまま食べる野菜や果物を切るとき用の2種類用意して使い分けることで、生で食べるものに細菌が付着してしまうことを防げるので食中毒の予防に効果的です。
また、まな板だけでなく生ものを切るときは包丁も使い分けるとより衛生的となるので使い分けて安全に調理をしましょう。