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キウイの賞味期限
キウイは加工食品ではないので、賞味期限の表示は義務付けられていません。
よってキウイには賞味期限の表示は無いのですが、傷んで食べられなくなってしまうまでの期間という意味で今回は「賞味期限」として説明していきます。
キウイの賞味期限はキウイの状態によって異なります。キウイが完熟しているか未熟の状態かで賞味期限も大きく変化します。
キウイは完熟してから収穫して市場に出回る果物ではなく、未熟な状態で収穫されて保管している間に追熟されて美味しい食べ頃になります。
スーパーなどで購入するときも未熟の状態で追熟が必要な物や完熟している物もあるので、買ってきてから何日が賞味期限という考え方は出来ないため、キウイの状態を見て触って判断しなければなりません。
キウイの状態によって異なる賞味期限
- 未熟の状態ではキウイは丸ごとのまま常温で保存した場合、賞味期限は1ヵ月~2ヵ月。
- 完熟のキウイは丸ごとのまま冷蔵庫に入れて保存した場合、賞味期限は1週間~2週間。
- 完熟のキウイを半分にカットした状態では冷蔵庫に入れて保存した場合1日~2日程度。
- 完熟のキウイの皮をむいてカットして冷凍庫で保存した場合賞味期限は1ヶ月~2ヶ月。
《 ポイント 》
- キウイは加工食品では無いので賞味期限の表示義務はない。
- キウイの賞味期限はキウイの状態で異なる。
- キウイの常温での保存は未熟のキウイを完熟させる為に必要。
- キウイを完熟させた場合は賞味期限がある。
次にキウイの正しい保存の方法を確認しておきましょう。
キウイの保存方法
常温保存する場合
キウイを常温で保存するという事は未だ熟していない固いキウイを熟成させる期間となります。常温でキウイを保存する場合は下記のことに注意しましょう。
- 風通しの良い冷暗所でキウイを保存する。
- 段ボール箱より通気性の良いかごなどに入れて保存する。
冷蔵保存する場合
常温で保存して追熟によって完熟したキウイは、常温でそのまま保存しておくとどんどん追熟が止まらずに進んでしまい、熟しすぎて腐ってしまうことがあります。完熟の状態になったキウイやカットしたキウイは冷蔵庫で保存しましょう。
丸ごとのまま冷蔵庫に入れて保存した場合、賞味期限は1週間~2週間、皮をむいてカットして冷凍庫で保存した場合の賞味期限は1ヶ月~2ヶ月となります。
冷蔵庫でキウイを保存するときは以下のことに注意しましょう。
- 冷蔵室の温度はキウイにとっては低すぎてしまうので、温度が少し高い野菜室で保存しましょう。
- 乾燥を防ぐためビニール袋に入れて保存しましょう。
- カットしたキウイを保存する場合は、しっかりラップで包んだ後密封できる保存容器や保存袋に入れて保存しましょう。
冷凍保存する場合
キウイを冷凍保存する場合は皮を剥いて薄く輪切りにするか細かく角切りにしてから、密封できる冷凍用の保存袋に入れてできるだけ空気を抜いた後冷凍庫に入れて保存しましょう。
冷凍してキウイの保存期間は1ヶ月~2ヶ月です。
冷凍したキウイは凍ったままシャーベットのように食べるか、半解凍させてヨーグルトに加えて食べるか、すりおろしてジュースに加えて食べることをおすすめします。
乾燥させて長期保存する場合
キウイは乾燥させることで長期保存が可能です。
キウイの皮をむいて薄く輪切りにしてざるやかごに並べて数日間天日干しをします。キウイが完全に乾いたら完成です。完成したら密封できる容器や保存袋に乾燥剤と一緒に入れて常温で保存します。冷蔵で保存しても問題ありません。
乾燥させたキウイの賞味期限は1年程度なので長期保存が可能となります。
乾燥キウイはドライフルーツとしてそのまま食べたり、ヨーグルトに入れて使用します。
《 ポイント 》
- キウイは常温で追熟させてから冷蔵、冷凍、乾燥という保存の方法がある。
- キウイは完熟状態になると賞味期限がある為、適した保存が必要になる。
キウイの追熟方法
未熟の状態のキウイは、常温で保存して追熟させなければなりません。追熟して完熟の状態になってから冷蔵庫に移動して賞味期限は1週間~2週間と考えましょう。
未熟の状態で賞味期限は常温で保存して1ヵ月~2ヵ月と大きな幅がありますが、追熟させるまでの期間として長めの期間が設定されています。キウイ状態を確認して完熟したときまでが常温での保存期間と考えてください。
キウイの追熟は15℃~20℃程度の温度が適しているとされています。暑い夏でも常温での保存は可能となりますが、熟すまでの期間は短くなります。
逆に寒い冬の場合は温度が低く常温保存しても、追熟が進みにくくなってしまいます。その場合はりんごやバナナといったエチレンガスを放出する果物と同じビニール袋に入れて保存しておくと追熟が早めることができます。
キウイが完熟したタイミングの見極め方
キウイの中で一番甘く感じられる部分は身の中央の白い部分です。そしてこの甘い部分は最後に熟します。
そのためキウイの側面を押さえて柔らかくなっているので食べごろになったと考えてしまうと、まだ中央の白い部分がすっぱくて固いということになってしまいます。
よってキウイが完熟したタイミングの見極め方としてはキウイを縦方向に押して柔らかくなったか確認しましょう。弾力があれば完熟しています。
《 ポイント 》
- キウイを追熟する場合の最適な温度は15℃~20℃。
- キウイの追熟温度が15℃~20℃を超えると早く熟する。
- キウイの追熟温度が15℃~20℃を下回ると熟すスピードは遅くなる。
傷んだキウイの特徴
キウイのが傷んでしまい賞味期限切れと言える特徴は以下の通りです。該当している点があった場合は食べずに処分してください。
- カビが生えてしまった。
- 異臭がする。
- 茶色や黒に変色している。
- アルコールっぽい味がする。
- 水分が減ってしまいしわしわになっている。
- 皮をむいてないのに汁が出てベタベタしている。
フルーツの場合は腐りかけが一番美味しいという意見をお持ちの方もいますが、お腹を壊してしまうこともあるので食べるか食べないかは自己判断となります。どのような食べ物でも言えることですが、通常のときと違う違和感を感じた場合は食べるのは止めましょう。
賞味期限に限らず、キウイは酸性度が高い果物なので、キウイが腐るよりも先にカビが生えてしまうことが多いです。
《 ポイント 》
- 傷んだキウイの特徴をおぼえることで保存しているキウイが現在どのような状態か確認できる。
- キウイを食べる時や購入するときはどのような状態かよく確認する。
美味しいキウイの選び方
賞味期限に限らず、スーパーなどでキウイを購入するときは以下のことに注意して、美味しいキウイを選びましょう。
- 綺麗な楕円で、でこぼこしていないもの。
- 茶色い毛がびっしり生えていて全体が覆われているもの。
- 表面にシワがないもの。
- 色が黒くなく薄茶色のもの。
- 軟らかいものより硬めのものを選ぶ。
楕円形が崩れていたり、でこぼこしてしまっているものはどこかでぶつけたりしてへこんでしまっている可能性が高いものになるので避けましょう。
茶色い産毛が生えていないキウイは鮮度が落ちてしまっています。すぐ食べようと考えている場合はキウイは柔らかいものを選んでも問題ありませんが、保存を考えている場合は硬めの物を選びましょう。
《 ポイント 》
- キウイを購入するときは状態を確認して美味しいキウイを選ぶ。
- キウイを購入してすぐ食べるなら熟している柔らかいものを選ぶ。
最後に
購入したキウイが未熟の状態だった場合は常温で保存し、熟したものは冷蔵庫での保存をしましょう。
今回紹介した賞味期限はあくまでも目安の日数です。キウイの賞味期限は収穫時の日程が明確ではないので、匂いや目で見て触って状態を確認して食べ頃になったキウイを食べるようにしましょう。