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りんごの旬は秋から冬
りんごのみならず、野菜や果物には旬が存在します。
りんごの旬は秋から冬にかけてで、品種によって時期に差はありますが、早いものであれば9月中旬頃から、遅いものでも11月ぐらいまでが旬になります。
りんごの旬はこれぐらいの時期だと認識しておくといいでしょう。旬のりんごは本来の美味しさが味わいやすく、収穫量も増えるため比較的お手頃な価格で入手しやすいというメリットがあります。
おしいいりんごの選び方
美味しいりんごを見分けることができれば、お店で選ぶ時でもハズレを引きにくくなります。
美味しいりんごの特徴は、果汁がしっかり詰まっていて、鮮度が高く、色付きが良いものです。枝の部分が枯れたり萎れたりしていないものは鮮度が高いので、まずは枝の状態で選別して、それから全体に色付いているもので選り抜きます。
見た目の選別をクリアしたりんごの中から、実際に持ってみてずっしりと重みがあるものを選ぶと間違いないでしょう。
しっかり赤くなっているもの
りんごの美味しさを見た目で判断するのに最も簡単かつ適切な方法は、果実の表面の色付きを確認することです。
りんごは熟すことで全体が赤みのあるりんごらしい色になっていくため、しっかり熟したものを選ぶには、お尻まで含めた全体が色付いているものを選ぶといいでしょう。
青りんごの場合は色の変化から見分けるのは少し難しいですが、全体の色にむらがないものを選ぶといいでしょう。
大きいものではなく重いもの
りんごは大きいものを選ぶとお得と考えがちですが、旬の美味しいりんごを選ぶ場合には中玉を選ぶとハズレが少なくておすすめです。大きいものは果肉の詰まっていないものも多く、大きさよりも重さで選ぶ方が確実です。
重さというのはただ単に重いものと言うわけではなく、大きさに対しての重さなので比重を考えるようにしましょう。同じくらいの大きさのものと比べてより重いものが美味しいりんごです。
傷んだりんごの特徴
りんごは比較的日持ちがしやすく保存や輸送にも優れた果実ですが、傷んだりんごを食べてしまうと体調を崩す恐れがあります。りんごをまとめて買うことの多い家庭では、特に傷んだりんごの見分け方を知っておく必要があります。
りんごも他の作物と同じで、見た目や臭いや触った感触から傷みを見つけられます。お店に傷んでいるものが出回ることもあるため、ハズレを引かないようにするためにも、傷んだりんごの特徴を覚えておきましょう。
悪臭がする
りんごの果肉やへたの部分などが腐ったりしてくると異臭や悪臭を放ちます。りんごを手にとってみた時に一度匂いを嗅いでみて、普通ではないと感じたら傷んでいる可能性があります。
見た目ではふつうのりんごだとしても、臭いから察知できることもあるので、他の特徴と併せて嗅覚を使った見分け方も覚えておくと確実です。
皮が茶色・黒色に変色する
熟す前のりんごは白や薄い緑色をしています。旬を迎え熟してくるにつれて赤いリンゴであれば赤く、青りんごであれば黄緑系の色に変わっていきます。
この色が変わっていく過程に茶色や黒になることはないので、りんごの表面がこういった色になっている場合は傷んでいないか疑ってみましょう。
変色した理由には虫害や作物の病気、薬品の影響などいくつか考えられますが、旬のものであっても変色が大きいものは避けたほうがいいでしょう。
しなびている
りんごは長時間保存したり、短期間でも不適切な環境で保存したりしているとしなびてきます。
最初にしなびてくるのは枝の部分で、果肉の方まで目で見てわかるくらいしなびてきた場合には早く食べてしまう必要があります。
旬の収穫したての時点で既にしなびている場合には異常ですので、避けたほうがいいでしょう。
柔らかくなっている
りんごの果肉は硬くしっかりとしているため、ブヨブヨと柔らかくなっている場合には異常が発生しているサインです。
柔らかくなる理由にはぶつけたりした衝撃の影響や病気などが考えられますが、食味も悪いですし食べないほうが賢明です。表面の見た目だけではわかりにくいこともあるので、りんごを確認する時には一度全体を手で触ってみるのが確実です。
カビが生えた
りんごの傷みが進行してくると、腐ったりカビが生えたりすることもあります。こういった状態のりんごを食べるのはおすすめできません。
細菌が影響の傷みは、果肉の内部に入り込んだり近くにある別のりんごに移ることもあるので注意が必要です。旬のものや新鮮なものでも発生することがあるので、こういったりんごが売っていた場合は近くに並んでいたものは買うのを控えたほうがいいでしょう。
傷んだりんごは食べられる?
もし買っておいたりんごが傷んでしまったり、傷みがあるため安く売られているようなりんごでも、すぐに食べられなくなるわけではありません。
ただし、見た目ではわかりにくい傷みが無いとも言い切れないため、傷みがひどい場合や見分ける自信がなかったり体調に不安があったりする場合には、自分の健康のためにも食べるのを控えたほうがいいでしょう。
無理をしないことが最優先です。
変色が一部だけならカットすればOK
りんごの表面や内部の果肉が傷んだ場合は変色するため、簡単に見分けられます。変色した部分が一部分であれば、その部分をカットしてしまえば、他の正常な部分は食べられるでしょう。
傷みが大きかったりりんご全体まで広がってしまっている場合には、諦めたほうが賢明でしょう。傷んでいるりんごは普通のりんごと比べて傷みが広がるスピードも早いため、早く食べてしまうことも重要です。
臭いが変わったらNG
りんごは香りの強い果実です。匂いを嗅いでみて明らかに変な匂いがする場合にはかなり傷みが進行している証拠なので、食べずに処分しましょう。
内部の傷みが原因の場合には、見た目ではわかりにくいこともあるので、臭いから判断することはとても重要です。もしこういったりんごが他のりんごのそばにあった場合には、念の為周囲のりんごもよく確認した上で、早めに食べるようにしましょう。
食べられたとしてもあまり美味しくない
傷みのあるりんごははっきり言うと美味しくありません。旬のりんごであっても傷んでいれば食味は悪くなるため、特別な理由でもない限り傷みがあるりんごを買うのはおすすめしません。
もったいないと感じてしまいますが、傷みがほんの一部分でカットすれば食べられるようなものでなければ処分したほうがいいでしょう。
古くなったりんごはジャムがおすすめ
長期保存したり傷んでしまったりして生食には向かないりんごは、古今東西を問わずりんごジャムに加工されてきました。簡単に作れるので、りんごを楽しむ一つの方法として知っておくといいでしょう。
りんごジャムの材料は「りんご・砂糖・塩・レモン汁・水」の5種類です。皮と芯を除いて小さく切ったりんごを一度塩水にさらし、砂糖とレモン汁を入れた湯に入れてアクを取りながら30分ほど煮れば完成です。
りんごの保存方法
りんごはちゃんとした保存方法で保存すれば1ヶ月近く保存できます。
特に旬のりんごは保存性も高いので、旬を約2ヶ月と考えれば、旬の終わり頃に買って保存すれば合計4ヶ月ぐらい旬のりんごを楽しめます。
正しく保存すれば傷みの防止にもつながるので、買ってその日に食べきってしまう以外の食べ方をする人は必ず確認しておきましょう。
常温保存
りんごは店頭で並べて売られることがあるように、常温でも保存できる果物です。りんごは高温と乾燥に弱く、保存に最適な温度は0~5℃といわれています。
常温での保存は、寒冷地でなければおすすめできません。直射日光をさけた暖房の影響がない冷暗所であれば常温保存での長期保存も可能ですが、旬のものでも2~3週間と思っておきましょう。
冷蔵保存
りんごを長期保存したい場合には冷蔵保存が基本になります。そのまま冷蔵庫に入れてしまうと水分が飛んでしまったり、他の食材と匂いが混じったりする原因になります。
ポリ袋に入れてしっかりと密封すると長持ちしやすいです。りんごはエチレンという熟成を促すガスを発しているため、野菜室にそのまま入れると他の野菜や果物まで熟してしまいます。そういった影響を防ぐためにもポリ袋で密封は有効です。
カットした場合
カットしたりんごはそのまま保存してしまうと果肉が切り口から変色する「褐変」という状態になってしまいます。
これは旬のものでも古いものでも発生します。この褐変を防ぐのに最も簡単な方法は、塩水かレモン汁に一度くぐらせるという方法です。
褐変を防ぐ処理をしてからラップを密着させて包むと保存性が高まりますが、カットすると長期保存には向かなくなるので、冷蔵庫に入れた上で早めに食べ切るようにしましょう。
りんごの賞味期限の目安
りんごの賞味期限は、新鮮なものであれば2週間から3週間が目安で、適切に保存していれば1ヶ月は安全に食べられます。
旬のものかどうかや蜜が入っているかどうかなど、賞味期限が変わる要素がいくつかありますが、おおむね半月ぐらいが賞味期限と思っておけば間違いないでしょう。
常温で売られていた場合や蜜がたっぷり入ってる場合には、少し短めに考えておけばより安全でしょう。
常温では数週間~1ヶ月
りんごの旬である秋から冬の日本の平均温度で考えると、長くても1ヶ月、だいたい2~3週間と考えておくといいでしょう。
エチレンの影響を無くして水分を保つために、一つ一つしっかりポリ袋で密閉して冷暗所に保存すれば、半月は必ず持つと考えておくと間違いないでしょう。
ただし常温でりんごを保存した場合、朝晩の温度の変化や湿度などの影響を考えないと正確な賞味期限を出せないので、あくまで目安と考えましょう。
冷蔵庫の野菜室で1~2ヶ月
りんごの保存に最適な温度である0~5℃の範囲には野菜室が当てはまりますが、そのまま入れておくともっても1ヶ月でしょう。
1ヶ月以上もたせたい場合にはポリ袋に入れて密封するようにしましょう。保存性が高い品種や旬のものを選べば2ヶ月ぐらいは保存できます。ものによっては、旬に買ったものでも年明けに美味しく食べられます。
カットりんごは2日以内を目安に
他の野菜や果実と同様に、りんごをカットすると保存性は急激に低下するため、早めに食べてしまう必要があります。
カットしたりんごは褐変を防ぐ処理をしてラップできっちり密封すると少しは長持ちしますが、冷蔵庫で保存しても2日以上は厳しいでしょう。
長く保存させたい場合には1個丸々で、切ったらすぐに食べきるというのは、りんごを食べる上で必ず覚えておくべきポイントでしょう。
りんごを使ったおすすめレシピ3選
りんごは生食する以外にも多様なレシピがある使い勝手のいい果物です。
特に旬のものは味も濃いため、火を通した時の甘みは格別です。保存制の高さも相まって、常に冷蔵庫に入れておけばデザート以外にも活躍してくれます。
りんごを簡単に加工して食べられるレシピを3つ紹介するので、彩り豊かな食卓に加えてみてください!
りんごソテー
材料
- りんご:1個
- 砂糖:大さじ1~2杯
- バター:バターナイフ1杯
作り方
- りんごを食べやすい大きさにカットし、芯を取っておきます。
- フライパンにバターを溶かした上にりんごを並べて焼きます。
- ある程度火が通ったら砂糖を加えてカラメル状になるまでじっくりと火を通したら完成です。
りんごは火を通すことでより甘みを増すという特徴があるので、ソテーにするのも味わい深いです。そのままでも美味しいですが、パンに乗せて食べるのもおすすめです。
アップルパイ
材料
- りんご:1つ
- パイシート:2枚
- 砂糖:適量
- バター:適量
作り方
- まずはりんごを薄くスライスして、バターを溶かしたフライパンで砂糖と一緒に煮詰めます。
- 煮詰まったら冷ましてパイの中身は完成です。
パイシートを食べやすい大きさに切り、先程作った中身を挟み込みます。フォークやナイフで切れ目を入れて見た目をアレンジしても楽しいですよ。パイを200℃のオーブンで20分ほど焼き上げればアップルパイの完成です。
りんごソース
材料
- すりおろしりんご:1つ
- すりおろしにんにく:大さじ1杯
- すりおろししょうが:大さじ1杯
- 酒:大さじ1杯
- 砂糖かはちみつ:大さじ1杯
- 醤油か塩:大さじ1杯
- 刻みネギ、ゴマ:お好みで加えても可
作り方
にんにく、しょうが、りんごをそれぞれすりおろして、その他の調味料と混ぜ込むだけでお美味しいソースの完成です。
肉料理にかけたり、野菜のサラダにかけたりする使い方で幅広く使えます。他の薬味を入れたり、サラダに使いやすくするため油を加えたりアレンジするとよりいいでしょう。
旬のりんごを楽しもう!
りんごの旬は秋から冬にかけての9月から10月頃です。
この旬の時期のりんごをしっかり保存すれば、ものによっては年が明けてからでも食べられるため、旬の味を長く味わうためにも保存方法も知っておくといいでしょう。
生食以外にも火を通して食べたりジャムにしたりすれば、旬の間飽きることなく楽しめます。旬のりんごを心ゆくまで堪能しましょう。