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キウイの旬と産地
キウイはスーパーなどでも1年中出回っているので、季節感がなく、実際のところいつがキウイの旬なのかご存知の方はあまりいないかと思います。
キウイと聞くと輸入ものというイメージが強く、出回っているキウイは輸入されているものと思ってしまっているかも知れませんが、国産のキウイも増えてきています。
国産のキウイの旬は「秋から冬」
季節感をあまり感じることがないキウイですが、国産のキウイには収穫時期がある程度決まっているので、旬と言える時期があります。
年によって天候が変わるので多少の前後はありますが、基本的には9月の下旬から12月の中旬くらいまでです。また、キウイの品種によっても旬は多少前後します。
国産のキウイは主に愛媛県で栽培されているほかにも福岡県や和歌山県でも栽培されています。輸入物と比較すると甘味が強い品種が多いとされています。
輸入のキウイの旬は「春から冬」
輸入のキウイはニュージーランド産がほとんどで、国産を含めたキウイ全体の約4割の取扱量になっています。輸入のキウイは1年を通して流通していますが、旬の時期は4月~9月になります。
キウイの品種によっても旬は異なる
輸入国産問わず、キウイの旬の時期は品種によって異なります。代用的な品種と旬について紹介します。
ヘイワード
キウイの中で最も流通している世界中で栽培されている果肉の緑色の品種です。旬の時期は輸入物は5月~12月、国産は11月中旬頃から収穫されます。甘さと酸味のバランスが取れている品種です。
ゼスプリゴールド
CMなどでも馴染みがある果肉の黄色い品種のゼスプリゴールド。旬の時期は輸入物は5月~8月、国産は11月上旬頃から収穫されます。一般的なキウイと比較すると少し細長い形をしていて、皮の表面の産毛がほとんどありません。甘味が強く酸味が少ないのが特徴です。
香緑
香緑はヘイワードを改良した香川県オリジナルの高級な品種で、10月下旬から収穫されています。ヘイワードよりも細長い形をしていて甘味が強いのが特徴で、香緑の中でも糖度が高いものはより高級品として出荷されています。
レインボーレッド
レインボーレッドは中国系のキウイから改良した静岡県の高級な品種で、9月下旬から収穫されています。ヘイワードよりもひと回り小さく、緑色の果肉の中央が赤くなっていて酸味が少なく甘味が強いのが特徴です。
キウイの旬の時期は品種によって異なります。キウイにも多くの品種があるので、キウイを購入するときは品種も確認してみましょう。
旬のキウイの選び方と熟しているか確認する方法
旬のキウイの選び方はカタチと表面を確認して、美味しく食べるにはしっかり熟しているか確認しましょう。
美味しいキウイのカタチ
美味しいキウイを選び方は、まず形に注目しましょう。でこぼこしていないきれいな楕円形をしているものが良いとされています。
次にしっかり重みがあるかを確認して、最後に表面の皮が産毛が均一に生えているか、しわが寄っていないか、傷が無いかを確認してください。しわや傷があるキウイは味が落ちてしまっていると考えて避けるようにしましょう。
熟しているか確認する方法
キウイが熟しているか確認するときは、キウイのお腹を押してはいけません。お腹の部分を押しても熟しているかを確認することはできません。さらに売り物なので押して変形させてしまうと売れなくなってしまいます。お腹の部分は絶対に押さないでください。
キウイが熟しているか確認する方法は、人差し指と親指でキウイを縦にはさむことです。キウイのお尻の部分を少し押すと弾力を感じることができるので、その弾力の度合いで判断します。
弾力があるものが熟しているキウイですぐ食べて美味しいキウイで、固いものはまだ幼いキウイなので追熟させる必要があります。すぐに食べない場合はこちらを選びましょう。
キウイ選びは形が良く表面の皮にしわや傷が無く、親指と人差し指で挟んで縦に押して程良い弾力があるものを選びましょう。
旬のキウイのおすすめの食べ方
旬のキウイを美味しく食べるおすすめの方法を紹介します。
ヘタの取り方
キウイを食べるときにヘタを取ろうとすると固い軸とも言える芯があります。
ヘタの部分に包丁を入れると芯に当たるのでスッと切れません。かといってヘタがある側を1cmほどバッサリ切ってしまうのは美味しく食べられる部分も含んでいるのでもったいない。
ヘタを取る時は包丁の刃の後ろの角を使ってヘタの周りに深さ1cmくらいの円錐状の切り込みを入れます。切り込みを入れたらぐるっと回すイメージで捻ればヘタは簡単に外れます。
ハーフカットの食べ方
キウイをそのまま半分に切って、果肉をスプーンを使ってすくって食べる方法が一番手軽な方法です。皮をむかずに食べられるので簡単にキウイを味わうことができます。
フローズンキウイ
キウイの皮をむいて1cm程度の厚さに切り、冷凍保存用の袋に平らになるように入れて冷凍庫で凍らせると、保存のきくおやつになります。キウイの皮をむいて花や星などの形に型抜きをしてから凍らせると見た目もかわいいおやつに変身します。
皮付きのまま食べる
キウイは果肉のみを食べたときと皮付きのまま食べたときを比較すると、皮付きのまま食べると食物繊維の他に葉酸やビタミンEなどの栄養素を多く摂取できます。
皮には産毛があるので、皮付きで食べることに抵抗がある方もいると思いますが、表面の産毛を軽く擦って落とせば口に入れて気になることもありません。但し、小さなお子様や消化器官が弱い方は控えましょう。
肉や魚と食べると消化を助けてくれる
キウイには肉や魚のなどのタンパク質を分解してくれるアクチニジンというタンパク質分解酵素が含まれているので、キウイを食後に食べると消化が良くなり胃もたれがしなくなります。
キウイの旬に関するよくあるQ&A
A.身体の大きさに合わせ1/2~1個にしておきましょう。大人でも1日1個食べれば十分の栄養を得ることができます。食べ過ぎてしまうとお腹をこわしてしまう原因になるので注意しましょう。
A.キウイに含まれているタンパク質分解酵素のアクチニジンが舌の表面を覆っているタンパク質を分解し、キウイに含まれているシュウ酸カルシウムが刺激するのでピリピリした感覚を受けやすくなってしまいます。
旬のキウイの保存方法と追熟させる方法
旬のキウイを美味しく保存する方法と熟していないキウイを追熟させる方法を紹介します。
食べごろのキウイは冷蔵保存
食べごろのキウイは乾燥を避けるためビニール袋に入れ冷蔵庫で保存しましょう。食べごろの期間が過ぎてしまうと味が落ちてしまうので早めに食べるようにしましょう。
固く熟していないものは室内で追熟
固く熟していないものは室内でビニール袋に入れて置いて追熟させましょう。急ぎたい場合にはビニール袋にリンゴやバナナをいっしょに入れて置くとエチレンガスを放出するので、その効果で短期間で追熟することができます。
キウイの栄養
キウイに含まれている主な栄養素とその働きについて紹介します。
ビタミンC
キウイに含まれるビタミンCは100g中に70mgほど含まれていて、これはみかんに含まれているビタミンCと比較するとほぼ倍の量が含まれています。
ビタミンCは、風邪の予防や疲労回復や肌荒れの予防や改善に効果があるとされています。
食物繊維
キウイに含まれている食物繊維は、ねぎなどの野菜と同じくらいの量が含まれています。食物繊維には整腸作用があり便秘の改善などに効果があります。
食物繊維のペクチンには、血中のコレステロール値を下げて、善玉コレステロールを増加させる働きがあるので、動脈硬化や心臓病や高血圧などにも効果があるとされています。
キウイの栄養素と果糖のバランスが良いので、食後に食べることで血糖値が急上昇することを防ぐことができます。
最後に
キウイは通年出回っているので、旬の時期がわかりづらい果物ですが、品種によって旬の時期は異なります。
またキウイは食後に1個食べることで、不足しがちな栄養を補填して食後過血糖の状態を改善してくれます。生活習慣の改善にも役立つので美味しいキウイを積極的に食べましょう。