目次
洗濯で毛玉ができる原因
毛玉ができやすい洗濯機を使っている
洗濯機には「縦型」と「ドラム式」があります。実は、縦型洗濯機とドラム式の洗濯機では、洗い方が違います。
縦型洗濯機は「擦り洗い」が基本です。洗濯槽の中で大量の水と洗剤と洗濯物を混ぜ合わせます。そして、洗濯物と洗濯物を擦り合わせることで、汚れやニオイなどを落としています。
ということは、洗濯物と洗濯物が擦り合うときに毛玉ができやすいということになります。
ドラム式の洗濯機は「叩き洗い」が基本です。洗濯槽の中の水は、少量で良いことで知られており、節約になるとされていますね。少量の水と洗剤と洗濯物を混ぜ合わせます。そして、洗濯槽を半回転させながら、洗濯物を落とすようにし、叩き洗いをすることで、汚れやニオイなどを落としています。
洗濯物が回っている様子を観察してみてください。洗濯槽が半回転し、洗濯物が上の方まで行き、そのまま下に叩き落されていることがわかります。これを繰り返しているんです。
擦り洗いが基本の縦型洗濯機、叩き洗いが基本のドラム式洗濯機、どちらがより毛玉ができにくい洗濯機であるか、お分かりいただけるのではないでしょうか。
表側のまま洗濯している
毛玉ができてしまって困る服は、裏返しにして洗濯すると良いです。裏側には毛玉ができてしまうかもしれませんが、表側には毛玉ができにくくなります。
そのまま洗濯機に入れている
服をそのまま洗濯機に投げ入れていませんか?
毛玉ができてしまって困る服は、洗濯ネットに入れて洗濯すると良いです。このとき、服を裏返しにし、かるくたたんでから洗濯ネットに入れると、より毛玉ができにくくなります。
洗濯表示に従って洗濯していない
服を洗濯機で洗濯する前に、服についているタグに書かれている、洗濯表示を必ず確認しましょう。
その服は、水洗いが可能な服ですか?素材によっては、水洗いすることができない服があります。洗濯機はもちろん、手洗いすることもできません。
その服は、洗濯機で洗濯することが可能な服ですか?傷みやすい素材の服は、手洗いするように指定されています。
その服は、水温が指定されている服ではありませんか?手洗いするとき、ぬるま湯を使うことがあります。タグに書かれている30や40の数字は、その水温で洗濯してください、という洗濯表示です。
このように、洗濯表示に従って洗濯するのが基本です。洗濯表示とは違う方法で洗濯してしまうと、毛玉ができやすく、服が傷んでしまいます。
洗濯物を詰め込んでいる
節約のため、洗濯の回数は少ない方が良いですよね。しかし、一度に洗濯してしまおうとして、洗濯槽の中に洗濯物を詰め込んでしまっていませんか?
適切な洗濯方法ではないので、毛玉ができやすく、服が傷んでしまいます。それだけではなく、汚れやニオイが落ちない原因にもなってしまいます。
毛玉ができにくい洗濯方法
おしゃれ着用の洗濯洗剤を使う
毛玉をできにくくするためには、普段使いの洗濯洗剤よりも、おしゃれ着用の洗濯洗剤を使って洗濯するのが断然良いです。おしゃれ着用の洗濯洗剤を選ぶときのポイントをいくつか挙げてみましょう。
- すすぎ洗い1回でOKのものを選ぶ
- 洗濯することで毛玉を防ぐことができるものを選ぶ
- 洗濯することでダメージ(縮み・シワ・型崩れ・色褪せ)を防ぐことができるものを選ぶ
- 洗濯することで着用後のヨレや伸びを整えてくれるものを選ぶ
- ドライコースや手洗いでも汚れやニオイをスッキリ落とせるものを選ぶ
このようなポイントでおしゃれ着用の洗濯洗剤を選ぶと、より毛玉ができにくく、素材を傷めることなく洗濯することができます。
最近では、香りの強い洗濯洗剤が増えました。甘い香り、爽やかな香り、スパイシーな香り、フルーティーな香り、いろんな香りがあります。しかし、香りで選んでしまったことが、毛玉ができる原因になることもあります。
香りも洗濯洗剤を選ぶときのポイントのひとつではあると思いますが、最も重視したいことは「機能性」です。その洗濯洗剤が持つ機能性を確認し、適切なものを選ぶようにしましょう。
ニット、セーター、アクリル素材の場合
洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認します。水洗いできないものは、洗濯機にも手洗いでも洗濯することはできません。洗濯表示にある数字(30や40)は水温を表わしています。その数字よりも低い温度で洗濯しましょう。
ニットやセーターは、個別に洗濯するのがおすすめです。他の服や洗濯物と一緒に洗濯しない方が、毛玉はできにくいです。一着だけ洗濯するのはもったいない気持ちがしますが、毛玉ができにくく、痛みにくいです。
次のような手順で洗濯しましょう。
- ニットやセーターを裏返しにし、かるくたたみます。
- 服がぴったり収まる大きさの洗濯ネットに入れます。
- 洗濯機で洗濯するときは、手洗いコースやドライコースを選択します。
手洗いで洗濯するときは、洗うときもすすぎ洗いのときも、押し洗いをしましょう。 - 脱水は30秒から1分ほどで済ませましょう。
ボタンは留めてから洗濯しましょう。柔軟剤を使用することで、より毛玉ができにくく、静電気や傷みも防ぐことができます。干すときは平干しにし、日の当たらない場所に干します。
靴下の場合
つい、洗濯機に投げ込んでしまいがちな靴下。毛玉の原因になってしまいます。
靴下に毛玉がつきにくくなる洗濯方法は、手洗いが一番です。でも、家族みんなの靴下を毎日毎日手洗いするのは大変ですよね。
靴下を洗濯機で洗濯するときは、次のような手順で洗濯しましょう。
- 靴下を裏返します。
- 目の細かい洗濯ネットに入れます。
- 手洗いコースやドライコースを選択します。
- 柔軟剤を使用します。
- 脱水は30秒から1分で済ませます。
毛玉ができやすく、傷みやすい素材の靴下は、上記の洗濯方法で、靴下のみで洗濯すると良いです。毛玉や傷みは少ない素材だけど優しく洗濯したい、というときは、洗濯ネットに入れて、普段通りに洗濯しても良いです。
下着の場合
毛玉ができてしまった下着。女性として残念な気持ちになってしまいますよね。
見えない部分ではありますが、毛玉や傷みのない、美しい下着を身に着けていたいものです。下着は、洗濯中に毛玉ができてしまいやすく、傷みやすいものです。
次のような手順で洗濯しましょう。
- 30℃以下のぬるま湯を用意し、おしゃれ着用の洗濯洗剤を入れ、よく溶かします。
- 下着を入れ、優しく押し洗いします。
- すすぎ洗いをします。優しく押し洗いします。ぬるま湯を入れ替え、繰り返し行います。
- 30℃以下のぬるま湯を用意し、柔軟剤を入れ、よく溶かします。
- 下着を入れ、優しく押し洗いするようにします。
- すすぎ洗いをします。優しく押し洗いします。ぬるま湯を入れ替え、繰り返し行います。
- 優しく押し洗いするようにし、脱水します。洗濯機の脱水機能を使っても良いです。30秒から1分で済ませます。
- 干すときは平干しにし、日の当たらない場所に干します。
下着を洗濯機で洗濯する場合には、目の細かい洗濯ネットに入れて洗濯します。下着用の洗濯ネットが売られています。手洗いコースやドライコースを選択しましょう。
毛玉をとる方法
絶対にやってはいけないのが「手でむしり取る」です。毛玉を指でつまんで、ピッ!と引っ張ってしまいたくなりますよね。今後はやめましょう。
食器洗い用のスポンジで取る
お家の中にある身近なもので毛玉を取る方法があります。
食器洗い用のスポンジなのですが、両面で素材が違うスポンジってありますよね。片方はやわらかく、もう片方は硬くてザラザラしているものです。硬くてザラザラしている方は、不繊布研磨材です。不繊布研磨材の方を使って、毛玉を取る方法があります。
不繊布研磨材の方を使って、毛玉ができてしまった部分を優しくなでます。そーっと優しくなでてください。そうすると、不繊布研磨材で毛玉が絡めとられます。この方法で毛玉が取れる理由は、繊維を引っ張ることで毛玉を取っているからです。
指でつまんで、ピッ!と引っ張っていることと似ていますよね。ですので、ニットやセーターなどは、毛玉は取れても、素材が毛羽立ってしまうことがあります。
素材によっては、十分に注意しなければなりません。
グッズを使用する
服の素材に合った、毛玉を取るためのグッズを使用するのが、最も素材を傷めにくい方法です。
主に「毛玉取りブラシ」と「毛玉取り機」があります。毛玉取り機は100円ショップでも売られており、とくに冬には飛ぶように売れているアイテムです。
毛玉取りブラシは、ブラシの先端を使って毛玉を取ります。優しく毛玉を取ることができる、動物の毛を使用したものがおすすめです。毛玉を取った後も、繊維を整えることができるため、毛羽立ちにくいです。
毛玉取り機は、電動の機械ですが、ムダ毛を処理するためのシェーバーのような仕組みになっています。カッターが回転し、毛玉をカットします。
低価格のものだと“音がうるさい”とよく聞きます。騒音を気にするのであれば、少し価格を上げてみると良いです。騒音が軽減されるだけではなく、カットする毛玉の毛先の長さまで調整することができる機能がついています。
毛玉を防止する簡単な方法
洗濯するときに毛玉ができてしまうことを防止する簡単な方法は「洗濯表示に従って洗濯する」です。これが最も簡単で確実に毛玉をできにくくする方法です。そして、ご紹介した、毛玉ができにくい洗濯方法も、ぜひお試しください。
まとめ
「面倒だから…」という気持ちが毛玉をできやすくしています。ちょっとした手間をかけてあげることで、毛玉はできにくくなります。
とくに、洗濯している間に毛玉はできやすいです。事前に洗濯表示を必ず確認し、洗濯表示に従って洗濯しましょう。