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マイホーム購入後に後悔する人は意外と多い
夢を詰め込んだ憧れのマイホームを購入し、心機一転、素晴らしい薔薇色ライフを……と期待に胸を躍らせていざ入居してみると、数ヶ月、数年経過するうちに「あれ?なんだか想像とは違う」「こんなはずじゃなかったのに」という部分が出てくることは珍しくありません。
マイホーム購入後、大なり小なり後悔する点は誰しもありますが、ある調査によると「失敗したなと思うところがある」と後悔や不満を抱く人は約8割を超えると言われています。
自分の気に入った住宅を選んだり、人によっては1から注文して建てた住宅のはずなのに、なぜ後悔が生まれてしまうのでしょうか。
マイホーム購入後に後悔してしまう5つの理由
マイホーム購入後に後悔する人たちは、どのような点に不満や後悔を持っているのでしょうか。ここではマイホーム購入後に後悔してしまう主な理由を紹介します。
1.ローンや維持費の負担がきつい
マイホーム購入後、生活が始まると金銭的な面で想像以上に負担が重いと感じる人は多いようです。
ファイナンシャルプランナーの人に計画を立ててもらうときに、「自分達はどのくらいの金額の家を建てることができるのか」と相談してしまうと、現在の生活スタイルだけを考慮し、ギリギリの金額でプラン立てされてしまうこともあります。
余裕を持って生活していくためにも、現在の生活水準はもちろん、今後数十年にわたる生活水準の変動も考慮した上で、余裕のあるプランを立ててもらいましょう。
2.設備仕様に不満が見え始める
数ヶ月生活していくと、徐々に家の中の設備や仕様に不満が見え始める人は多いです。
- コンセントやスイッチの位置
- ドアの開閉向き
- 水回りの壁紙の汚れやすさ
- バルコニーの使い勝手の悪さ
- 収納スペースが少ない
- 駐車スペースがない、狭い
特にコンセント・スイッチの位置や数、ドアや収納扉を開閉した時の向き、収納スペースの量・位置などに不満を持つ人が多い傾向にあります。マイホームを購入する際は、この点も慎重に考える必要があるでしょう。
3.生活動線の悪さ
マイホームを購入する際、実際に生活したときのことを想像しましたか。家事をする上で余計な移動が多い生活動線になってしまうと、日々の生活でストレスが蓄積しやすくなります。
例えば、リビングに掃除用具の収納スペースを設けていないと、いちいち階下や別の部屋まで掃除用具を取りに行く必要が出てきます。これを毎日行うと考えると、少し億劫に感じてしまいますよね。
このように、大きな不満ではないけれど、生活に関わるちょっとした不満は蓄積されると大きなストレスになりかねません。マイホーム購入は、想像を働かせて生活動線を考えた上で選ぶべきでしょう。
4.立地に不満が見え始める
マイホーム購入後に後悔する理由は、家の仕様や金銭的な面だけではありません。立地も大きく影響します。
- 駅近で人の往来が多く騒々しい
- 車を所有していないのにアクセスが悪く不便
- 子育て中なのに周りに遊べる場所がない
- 道路が狭く、車とのすれ違いに危険を感じる
- 落ち葉や埃、虫などの弊害がある
- 近隣住民との関係に問題がある
自分が快適に生活できるスタイルとはかけ離れた立地では、外に出ることすら億劫に感じるようになります。また、現在子供がいないご夫婦でも、将来的に子供が欲しいと考えている場合は、子育てする上で安全・快適な立地かどうかもポイントになるでしょう。
5.居住地の環境や独特ルールが面倒
意外と見落としがちな点が居住地の環境問題です。地域によっては、独特のルールやご近所付き合いの仕方が大きく異なります。
- 町内活動に参加義務があり、負担が多い
- ゴミ出しのルールが過剰なほど厳しい
- 近所付き合いが盛ん、または少なすぎる
以上のように、自分の生活リズムや生活スタイルとは大きく異なる環境では、ご近所付き合いに大きなストレスを感じがちです。
ご近所付き合いは、精神的に負担がかかりやすい部分なので、可能であれば周辺にどのような年齢層の人が住んでいるのか、自治体はあるのかなどを調べてみましょう。
マイホーム購入で後悔しないためにチェックすべきこと
マイホーム購入後に後悔しないためには、以下のポイントを事前によく考えて購入を検討しましょう。
- マイホーム資金やローンの組み方は余裕を持ってプランを立てる
- 今住んでいる家の生活動線や仕様への不満点を考慮し、現実的に参考にする
- 住んだ後に手入れがしやすい外構・内装かをチェックする
- 直近数年だけでなく、数十年の人生計画を考慮する
- 立地の利便性や快適性を確認して自分が重視する点と比較する
- 周辺環境について市のホームページや口コミなどで情報収集する
憧れだけを見るのではなく、実際、そこに数十年と住んでいくことを頭に入れて、現実的に生活を想像してみることが大切です。
また、現在住んでいる家の良い点と悪い点を挙げることで、自分がどのような住宅であれば満足度が高くなるかを客観的に把握することができます。ぜひマイホーム購入時には、この点も踏まえて検討してみてください。
マイホーム購入はさまざまな視点から慎重に検討して
いかがでしたか。マイホームは今後、数十年と暮らしていく重要な生活基盤です。金銭面や設備仕様、ライフスタイル、立地環境など、さまざまな視点から慎重に検討しましょう。